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環境見聞

観測衛星「いぶき」の打ち上げと環境ビジネス

2009/06/18 更新

 環境分野のビジネスを活性化させ、景気対策と温暖化対策の一挙両得を狙うのが、グリーン・ニューディールの目標という。すると、費用が85億円とされる温暖化ガス観測衛星「いぶき」の打ち上げも、グリーン・ニューディールの趣旨に添う事業といえるだろう。


 これまで地球全体に300足らずしかなかったという温暖化ガスの観測地点が、いぶきの運用が始まることで5万6000地点にまで増える。温暖化ガス増加を示す正確で客観的なデータが不足しているといわれてきたが、いぶきはその問題を解決してくれる。また、今年一月に打ち上げに成功した。


 衛星いぶきを打ち上げたH2Aロケットには、打ち上げの余剰能力を利用して民間企業や大学などがつくった小型の副衛星が六機も相乗りした。そのうちの一つ「まいど一号」は、大阪の中小企業が集まった東大阪宇宙開発協同組合が中心となって開発したもの。打ち上げ成功は、不況に苦しむ地元企業などに大きな活力を与え、モノづくりにおける技術力の高さを全国に知らしめた。
 

 環境問題に貢献するロケットに相乗りした中小企業グループ、金融危機の打開策に相乗りする環境ビジネス。悪い意味で使われることもある「相乗り」の言葉だが、こんな発展性のある相乗りならばいずれも大歓迎だ。

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