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使用済食用油がチームをサポート?! 自宅の油がチームトラックの燃料に!
2010/02/23 更新日本プロサッカークラブの株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーは2009年11月、「クールビズ・アース2009」を受賞した。「クールビズ・アース2009」とは、3部門ある「クールビズ・オブ・ザ・イヤー」のひとつ。地球温暖化防止のため特徴ある活動を実践した団体に贈られる賞である。2007年に社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が受賞しているが、サッカークラブとしては初の受賞となった。
贈呈式に出席した同社の代表取締役社長 大東和美氏は「カシマサッカースタジアムには、1試合に2万1,000人以上のサポーターが来場するので、たくさんのCO2を排出している。それをどう削減するか、2006年から様々な取り組みをしているが、今日改めて、もっとやるべきことがあると痛感した」とコメント。
鹿島アントラーズは2006年から、ペットボトルのキャップを回収しワクチンに変える運動、エコキッズ体験コーナーの設置による環境教育の実施や電気自動車・水素燃料自動車などの環境に優しい自動車のPRなどの環境活動を実施している。そんな中、今回受賞対象となったエコプログラムは、「食用油でチームトラックを動かそう!」。
2009年5月のホームゲームに来場したサポーターから揚げ物などで使用した食用油を回収。それをバイオディーゼル燃料(BDF)へと精製し、試合に臨む選手たちのユニフォームやスパイクなどの用具類を運ぶチームトラックの燃料とした。食用油をBDF化して使用することによってCO2を削減し地球温暖化を防止しようとする取り組みを実施した。
オフィシャルサイト上などで所属選手からの動画による呼びかけや油を持参された方への抽選付きカードの配布を告知するなど周知を行った。結果、1試合で373世帯から油が集まり、当初の予想を大幅に上回る約336リットル(市販の600g入り食用油で約560本)を回収した。
精製された燃料はチームスタッフと練習を終えた選手が手動ポンプで給油を行い、2009年6月のホームゲーム開催当日に、クラブハウスからカシマスタジアムまで走行が行われた。
この廃食用油で車を走らせるプロジェクトは、水戸市内の茨城トヨペットの各店、関連企業と筑波大学社会環境システム研究室が協力して行っている実験的研究プロジェクトである。この燃料で走らせてもCO2は排出されるが、これは食用油の原料である植物が短期間で空気中から吸収したCO2と同量になる。CO2の吸収と排出のバランスが取れることから、この燃料を使用することは地球温暖化を進めないので環境に良いと考えられる。
このような廃食用油の回収は民間企業や地方自治体など、全国各地に事例はあるが、今回の受賞理由には、スポーツがもたらす環境に対する意識の調査にもある。クラブチームから、環境アクションを呼びかけ、参加したサポーターへアンケート調査を実施。そこにはチームとサポーターが協力して地球環境に貢献する姿勢が伺える。サポーターは、スタジアムに行ってサッカーを楽しむと同時にエコを学び、実践することができる。サッカーチームもサポーターの協力を得て、地域の環境美化やブランドイメージに貢献できる。
スポーツには人に感動を与えるだけでなく、環境美化や地域ブランドイメージの向上など多方面での活躍が期待できるのである。それは国でも企業でもなく、個人の力が大きく反映されるからだろうか。地元で開催されているスポーツ会場に足を運んでみれば、きっと感動や興奮以外の新しい発見があるに違いない。
鹿島アントラーズ オフィシャルサイト
http://www.so-net.ne.jp/antlers/
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