電気
電力事情
日本テクノ 11万kW自社発電所建設
2012/01/30 更新
安定供給の継続と電力不足解消への貢献
2012年7月、本誌を発行する日本テクノは、千葉県袖ヶ浦市で、11万キロワットのガスエンジン発電所「日本テクノ袖ヶ浦グリーンパワー」の運転を開始する。
同社は、電気設備の保守管理や点検サービスで全国に3万7000社を超える顧客を持つ。そのうち現在では約6000カ所の工場などに電力小売りを展開。今回の大規模自社電源新設により、小売り先への安定供給と新規供給先開拓の基盤をつくる。
東日本大震災後に大手電力会社以外の事業者が新設する発電所としては国内最大級といわれており、同社では、原発事故などを受けた電力不足解消にも貢献できると考えている。(関連記事2面に掲載)
過去最大約100億円を投資
現在、建設が進む発電所「日本テクノ袖ヶ浦グリーンパワー」の各種設備などを含む総建設費用約100億円。同社としては過去最大の投資になる。
発電所は、天然ガスを燃料とし、発電エンジンは川崎重工業 株式会社の「カワサキグリーンガスエンジン」14基で構成される。10万キロワットを超える発電所がガスエンジンのみで構成されるのは、国内初。発電効率は世界最高の49%でNOX排出量が少なく環境性能にも優れている。複数台の構成のため、状況に応じて容易に出力を変更できるので細かな需要変動が多いPPSの主力電源には最適とされる。川崎重工業は、エンジン提供のほか発電所の建設工事一切を請け負う。
日本テクノがPPSとして電力小売り事業を開始したのは2009年6月。1995年の設立以来積み重ねてきた電気設備の保安業務や省エネコンサルティング業務などの実績をもとに、電力小売り分野に進出。販売量を急速に伸ばしていった。これまで、電力小売りに対する供給電力は、卸電力事業者との相対取引などによる外部からの電力調達が主であった。しかし震災後の電力需給状況は、当面供給不足が予想されるため、大規模な自社電源の確保が顧客への安定供給継続に不可欠と判断。取引所などを通じた調達コストも上昇傾向が続くと考え、安定価格での提供を第一に、過去最大の投資に踏み切った。それと同時に発電所の新設は東日本エリアの電力不足解消にも貢献できると考える。
「日本テクノ袖ヶ浦グリーンパワー」は、ガスエンジン発電機全14基のうち、この7月に7基が、翌8月には残り7基が、それぞれ運転を開始。日本テクノの大型自社電源による電力供給がスタートする。
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