電気
「電気保安」事例紹介
vol01. 停電事故の保安事例 (バイオ、理化学機器の製造販売)
2010/02/17 更新2009年4月、日本テクノの電気設備保安管理サービスを利用する千葉県松戸市のプレシジョン・システム・サイエンス株式会社で停電事故が発生した。周辺各所での停電を受けた送電停止。夜間の出来事で同社内に人はいない。それでも、停電を感知し、わずか3時間足らずで復旧に至った。その経緯を時間軸に沿ってレポートする。
【2009年4月21日】
●21時40分
豪雨により、プレシジョン・システム・サイエンス株式会社(以下、同社)の周辺地域で停電事故が発生し、同社も停電状態に。
その瞬間、キュービクルに設置されたESシステムを経て沖縄にあるテクノ・サテライト・オフィスの監視センターが、停電通報を受信。これを受けたサテライトオフィスからは、日本テクノの電気管理技術者と、同社の担当者(業務管理部長・福井三佐子さん)へほぼ同時に通報がなされる。このとき電気管理技術者には連絡がとれたが、同社は、すでに全員帰宅済みでつながらず。
●22時40分
電気管理技術者は、同社の事業内容や設備状況を十分理解しており、大型の業務用冷蔵庫3台に入っている実験用「試薬」の状態を危惧した。試薬は常に10℃以下で保たれていなければならず、常温で3時間放置してしまうと、その「試薬」が使い物にならなくなることも知っていた。
福井さんが帰宅した後の緊急連絡先である同社の警備会社と連絡をとり、駆けつけた警備員とともに高圧電気設備室のキュービクルへ向かう。
●23時00分
設備の異常をチェックするための測定作業などを開始。
●0時30分
同社のキュービクル自体に異常はなく、停電はしたものの設備自体に問題がないことが確認できた。電気管理技術者はすぐに絶縁抵抗測定などの動作テストをすべて行ったうえで、送電を停止させていた電力会社へ連絡し、通電を依頼した。その後、管理会社へ復旧作業完了の連絡をして、その日の作業はすべて完了した。
【2009年4月22日】
復旧作業翌朝。同社では何事も無かったように通常業務を行っていた。
停電後は、復旧に携わった電気管理技術者のアドバイスを受け入れ、古くなっていたPAS(柱上用過電流ロック形高圧気中開閉器)の交換工事なども実施している。
迅速な復旧を可能にしたポイント
■24時間監視「ESシステム」でキュービクルの異常を感知し、監視センターへ通報。同施設にあるOASISですぐに電気管理技術者に連絡ができた。
■電気管理技術者がユーザーの事業内容から設備まですべてを把握しており、停電した場合のシミュレーションができていた。ユーザー側の担当者の不在にも慌てず、警備会社に連絡したことで、スムーズに受変電室まで直行できた。
プレシジョン・システム・サイエンス株式会社。
千葉県松戸市。DNA自動抽出装置などバイオ、医療研究開発分野の分子診断における自動化装置の開発・製造を行う。http://www.pss.co.jp/
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