eco news アイコン
Eco News Web Magazine
ホーム > 環境市場新聞 > ERIA&SMARTCLOCK 導入事例
ERIA&SMARTCLOCK 導入事例・日本テクノの主力商品「SMARTMETER (スマートメーター)ERIA」(以下ERIA)「SMART CLOCK(スマートクロック)」を導入している企業の省エネ活動にスポットを当てる導入事例集
矢印 株式会社 坂製作所【工場】 矢印 博多鉄板じゅん【店舗(飲食)】 矢印 エネジン 株式会社【オフィス】
矢印 株式会社 あぶらや燈千【施設(サービス)】 矢印 チクマピーディー広島【工場】 矢印 スリーケ 株式会社【工場】
矢印 ジェームス みゆきが原店【店舗(販売)】 矢印 株式会社横浜貿易倉庫【工場】

株式会社 坂製作所

契約電力0kW削減/電力使用量7.0%削減
2011年4月〜翌年7月矢印2012年4月〜翌年7月

技術と工夫で不屈の活動
ハードルを一つ越えても間髪を入れず次の挑戦

アンダーバー画像

 京都府京都市にある株式会社 坂製作所は精密部品加工の技術力を武器に、各種設備機械や治工具を製造する職人集団。
 意欲的な省エネ活動を継続的に行っており、ERIAの導入前にも、成果をあげた取り組みが多数ある。その代表例は、暖機運転の廃止。暖機運転は精密加工に必要な工作機械のならし運転で、以前は20台以上の機械を業務開始の1時間前から稼働させていた。
 「暖機運転は業界では常識で、ミクロン単位の誤差を排除するのに必要でした。それでも、何の加工もしない空運転。技術と工夫で何とか止めたかったんです」と代表取締役の坂栄孝さんは話す。試行錯誤を繰り返し、数え切れない失敗を重ねた末、仮加工の工程を踏まえることで、暖機運転なしに誤差排除できる方法をあみ出した。今ではそれが定着し、暖機運転は廃止。当番制だった早朝出勤もなくなった。

株式会社 坂製作所

 一つのハードルを乗り越えても満足はしない。ERIAの導入後には、製造現場の空調に着目した。しかし、室温が上がり 過ぎると、製造機器が膨張し加工にずれが生じる。夏場の空調は欠かせない。それでもあきらめず全員でアイデアを出し合った。結果、コンプレッサーからの排熱を屋外へ放出する案が出た。排熱の吹き出し口にパイプを設置し、外へ放出。室温上昇が防げ、夏の空調負荷が減った。パイプには切り替え弁をつけ、冬は暖房としても活用する。これで、年間を通して空調負荷が減らせた。
 同社は今も新しい省エネ活動に挑んでいる。

代表取締役の坂栄孝さん。
代表取締役の坂栄孝さん
  • 住所 ● 京都府京都市右京区花園伊町44-12
  • TEL ● 075(463)4214
  • URL ● http://www.sakass.com/
  • 設立 ● 1960年4月
  • 従業員数 ● 20名
  • 事業内容 ● 精密部品加工

株式会社カワハラ 博多鉄板じゅん

契約電力19kW削減/電力使用量9.5%削減
2008年10月〜翌年9月矢印2012年10月〜翌年9月

電気で加熱する特注の鉄板が計18台あっても
使い方の工夫で大きな削減

アンダーバー画像

 「もったいない精神で食材の廃棄を極力少なくするよう努力しています。おいしい食材が手に入るのも自然のおかげ。自然環境の保全のためにも省エネを心掛けています」と語るのは株式会社 カワハラの代表取締役社長・河原栄治さん。福岡県内に3店舗のレストランを経営し、「博多鉄板じゅん」ではオーナーシェフ。同店はインターネットの口コミサイトで2012年度「ベストレストラン500軒」に選ばれたほどの人気の店だ。
 使用している鉄板は電気で加熱するもの。数値で温度調整できるので適温を得やすい。1階に10台、2階に8台、計18台の特注鉄板があり、これが総電力使用量の半分以上を占める。
 電気鉄板の消費電力は1台3㌔㍗。電源を入れてから調理できる温度が鉄板全体に行き渡るまでおよそ30分かかる。ERIAの導入以前は、開店30分前から1階カウンターにある8台すべての電源を同時に入れていた。

株式会社カワハラ 博多鉄板じゅん

 「しかし、ERIAの導入後は、開店30分前に4台、開店時間に4台とタイミングをずらして電源を入れるようにしたんです」と河原さん。さらに、15時から17時までの閉店時間は、鉄板の電力をブレーカーから落とし、ディナータイムの立ち上げも、開店時と同様に順番に稼働させるようにした。
 同時に空調も起動時間をずらし、シーリングファンをつけて空気循環を促すなどの取り組みも進めた。結果、導入前と比べて契約電力で19㌔㍗、電力使用量で9.5%削減することができた。

代表取締役社長の河原栄治さん。
代表取締役社長の河原栄治さん
  • 住所 ● 福岡県福岡市博多区浦田2-21-7
  • TEL ● 092(503)1131
  • URL ● http://www.hakata-jun.com/
  • 設立 ● 2006年12月
  • 従業員数 ● 30名
  • 事業内容 ● 鉄板焼レストラン
省エネの達人サイトへ メンバーズサイトへ
07

エネジン 株式会社

契約電力12kW削減/電力使用量10.4%削減
2011年9月〜翌年8月矢印2012年9月〜翌年8月

合わせ技の省エネ活動
意識を喚起する運用改善と補助金利用などの設備改善

アンダーバー画像

 静岡県浜松市の本社を拠点に県内約4万5000軒の家庭にLPガスを供給するエネジン 株式会社。ガス供給事業を基盤としながら、太陽光発電などのエネルギー関連事業や住宅関連事業など幅広い分野で地域の人々の暮らしに寄り添うサービスを展開している。
 同社の省エネは使い方を見直す「運用改善」と設備を省エネ型に更新する「設備改善」の合わせ技。運用改善は2011年2月のERIA導入により、従業員の省エネ意識を喚起することで進められている。本社1階入口付近の目立つ場所にERIAモニターを設置。前日対比画面で日々の数値を確認できるようにして、社内全体に「無駄遣いをすると警報が鳴る」ことを周知した。夏場のクールビズ実施や昼休みの消灯、各照明にひもスイッチをつけて細かなオンオフも促している。
 一方、設備改善は大きく2つ。一つはすべての空調を高効率のガスヒートポンプエアコン(GHP)に入れ替えたこと。ガス代はかかるが1基当たりの電力使用量がこれまでの10分の1程度に抑えられた。あわせて外壁には遮熱塗料を塗り、室内の温度上昇を抑えた。

エネジン 株式会社

 もう一つは、社内382本の蛍光灯すべてをLEDに替えたこと。導入には国の制度を利用し、280万円の費用のうち、約半額の140万円を補助金で賄った。
 ERIA導入による行動の変化と、大胆な設備改善による相乗効果で、57㌔㍗だった契約電力は45㌔㍗へ、電力使用量も10.4%の削減を達成している。

節電委員会のメンバー。
節電委員会のメンバー
  • 住所 ● 静岡県浜松市中区高林5-6-31
  • TEL ● 053(471)1176
  • URL ● http://www.enegene.co.jp/
  • 設立 ● 2004年1月
  • 従業員数 ● 100名(全体 219名)
  • 事業内容 ● LPガス供給事業ほか

株式会社 あぶらや燈千

契約電力24kW削減/電力使用量10.9%削減
2012年8月〜9月矢印2013年8月〜9月

お客様第一の省エネ活動の旗振り役は
節電委員会のメンバー

アンダーバー画像

 長野県湯田中渋温泉郷にある温泉旅館「あぶらや燈千」。温泉はもちろん、多目的ルームやラウンジなど多くの設備を持ち、冬でも海外から利用客が訪れる人気の宿だ。
 省エネに関する知識や意欲が高まったのはERIAの導入がきっかけだった。各部署からメンバーを選出し、節電委員会を設立。ここが旗振り役となり活動を開始した。
 委員会では、月に1度会議を開き、「お客様第一の省エネ」をいかに進めていくかを話し合う。例えば、宿泊客が食事に向かった部屋に布団を敷きに入ったとき、空調がついたまま、窓も全開だった場合はどうするか。議論の結果、空調はそのままで窓は閉めることに決まった。これについて委員会のリーダー内野智哉さんはこう話す。「空調がついているのはお客様にとって必要があったからと判断し、その効率を上げるためにも窓を閉めることにしたのです」。

株式会社 あぶらや燈千

 ほかにも、休館日の電力グラフから読み取れる待機電力にはどのように対処するかといった掘り下げた議論もする。また、昼間の明るい時間帯に清掃が行われると入口照明の消し忘れが多いという報告があれば、委員会から清掃チームに注意を促すなど、組織的な連携も実施している。
 委員会の話し合いで出たアイデアは朝礼で発表。全従業員に情報が共有され、活動はスムーズに実行されていく。委員会活動が本格化すると、デマンド値は対前年同月比で24㌔㍗削減できた。

節電委員会のメンバー。
節電委員会のメンバー
  • 住所 ● 長野県下高井郡山ノ内町佐野2586-5
  • TEL ● 0269(33)3333
  • URL ● http://www.aburaya-tousen.co.jp/
  • 設立 ● 1961年
  • 従業員数 ● 50名
  • 事業内容 ● 温泉旅館

株式会社 チクマピーディー広島

契約電力32kW削減/電力使用量11.9%削減
2012年1月〜12月矢印2013年1月〜12

「見える化」が阻止した扱い品の増加による
電気料金の大幅アップ

アンダーバー画像

 株式会社 チクマピーディー広島は学生服や事務服などのユニフォームを扱う物流倉庫。4階建て、1万平方㍍の広さに100万点の衣類を保管し、検品・加工・入出荷などの作業を行う。
 同社では2012年の初めごろから扱い品が3割ほど増加し、フル稼働の状態が続いていた。代表取締役の與ノ道明さんは「空調の使用量も増え、月々の電気代が前年同月比で20万円ほど上がりました」と当時を振り返る。
 ERIAとSMART CLOCKを導入したのはその年の6月。経費削減を見据えた省エネ対策が本格的に始まった。
 ERIAモニターなどで電気の使用状況を確認すると、商品の搬入時に警報が鳴るとわかった。それはバーチレーター(荷物用のエレベーター)が稼働するとき。そこで、機器を操作する担当者が「これからバーチレーターを使用します」「使用終わりました」と社内放送を行うことにした。放送に合わせ事務所では、集約されているエアコンのスイッチを入り切りする。これでピーク電力を大きくカットできた。

チクマピーディー広島

 さらに與ノさんは倉庫内を見回り、オフにできる空調はないか点検を行った。従業員の作業に支障が出ないよう見極め、稼働させる空調と止めてもよいものを決めた。それに合わせてスイッチも色分け。デマンド警報時にはこれを目印に空調のオンオフを行う。
 デマンド対策と並行しLEDへの入れ替えなど設備改善も進めた。結果、増えた電気料金も削減へと転じていった。

代表取締役の興ノ道明さん
代表取締役の與ノ道明さん
  • 住所 ● 広島県福山市引野町5182-10
  • TEL ● 084(945)1388
  • URL ● http://www.chikuma.co.jp/
  • 設立 ● 1992年6月
  • 従業員数 ● 53名
  • 事業内容 ● 物流センター
省エネの達人サイトへ メンバーズサイトへ
04

スリーケ 株式会社

契約電力77kW削減/電力使用量13.9%削減
2010年1月〜12月矢印2012年1月〜12月

省エネ意識を浸透させた電気の「見える化」と
削減金額の継続発表

アンダーバー画像

 埼玉県の上尾メッキ工業団地にあるスリーケ 株式会社は、アルミニウム表面処理を行うアルマイト加工の専門業者。
 2007年ごろから主要取引先の生産拠点が国内から中国やマレーシアなどへ移管されていくに伴い大量生産品の受注が減少。多品種少量生産に変わり、製造コストが跳ね上がった。「電気、水道、灯油、すべての経費を見直し、トップダウンで削減を進めました」と代表取締役社長の松田実さんは振り返る。設備の管理体制強化により、現場から反発の声が上がるのは覚悟の上だった。それから間もなく2008年3月にERIAを導入。電気の「見える化」による省エネに取り組んだ。
 温度保持が必要な溶液槽のヒーターは、デマンド警報に対応しながら細かく入り切り。作業後の溶液も一定温度に保つ必要があるが、なるべくヒーターは使わず梱包用の気泡緩衝材を被せてフタにし、保温に役立てた。

スリーケ 株式会社

 乾燥機は試行錯誤を繰り返し、回転数を20%減らしても以前と同じ乾燥時間と品質が保てることを突き止めた。さらに作業場の蛍光灯は個別スイッチをつけ、オンオフしやすいよう改良。空調効率を上げるため、扇風機で空気を循環させた。
 当初そうした取り組みの数々は、松田さんが危惧したように従業員の反発もあった。だが2年ほどで省エネ意識は浸透する。「電気の見える化による効果と具体的な削減金額を毎月継続的に発表し続けたことが功を奏したのだと思います」と松田さんは実感している。

代表取締役社長の松田実さん
代表取締役社長の松田実さん
  • 住所 ● 埼玉県上尾市領家1152-31
  • TEL ● 048(726)0372
  • URL ● http://three-k.net/
  • 設立 ● 1969年4月
  • 従業員数 ● 55名
  • 事業内容 ● アルマイト加工

ジェームス みゆきが原店

契約電力64kW削減/電力使用量29.3%削減
2011年11月〜翌年10月矢印2012年11月〜翌年10月

手探りの限界を知り「見える化」。
理解を促す呼び掛けで自主的な取り組みを実現

アンダーバー画像

 「ジェームス」は全国に90店舗を展開するカー用品とメンテナンスの店。栃木県宇都宮市にある「ジェームスみゆきが原店」の店長は行動派の田辺康之さん。日本テクノの営業担当から契約電力の仕組みを聞き、それならばと、自ら動いてみた。開店前まずコンプレッサーを稼働。その30分後に空調を入れ始める。一度に使う電気を減らすため一日中走り回った。
 「でも本来の仕事ができなくなりました。やはり手探りは限界がある。〝見える〟からできるのだと実感しました」。そうして2012年10月、 ERIAとSMART CLOCKを導入した。
 まずデマンドを抑える意味を朝礼で話す。どんな話も相手の関心事に置き換えて話すのを心掛ける田辺さん。「少しの間の我慢で繁忙期に臨時社員を雇える」と理解を促す呼び掛けをした。

ジェームス みゆきが原店

 ERIAのアラームは全従業員にインカムで伝達。優先順位を決めて電源を切っていく。また、田辺さん自身が店内を回り、体感する温度を見極めながら設定温度の調整を進めていく。そうした活動が継続されると、従業員の意識は確実に変化していった。
 その一例として田辺さんは冬場の変化について話す。「以前の冬のレジ担当は防寒対策なしで、それに合わせた空調の温度設定でした。しかし、来店されるお客様は暖かい服装です。それでは店内が暑すぎる。そこに気づいた従業員は、今では防寒対策をし、電力消費の少ない低めの温度設定に変更しているんです」。

店長の田辺康之さん
店長の田辺康之さん
  • 住所 ● 栃木県宇都宮市下川俣町458-1
  • TEL ● 028(683)1001
  • URL ● http://www.jms-car.com/shop/detail/41321.html
  • 設立 ● 2007年
  • 従業員数 ● 29名
  • 事業内容 ● 自動車部品販売、自動車整備、車検
メンバーズサイトへ
02

株式会社横浜貿易倉庫 大黒ふ頭営業所

契約電力59kW削減/電力使用量39.5%削減
2007年11月〜翌年10月矢印2012年11月〜翌年10月

室温の実測調査で適切な空調台数が判明
効率化は他の機器にも

アンダーバー画像

 神奈川県横浜市にある株式会社 横浜貿易倉庫 大黒ふ頭営業所。取り扱う品は、主に脱脂粉乳などの粉製品だ。倉庫内は品質維持のため、空調の使用が欠かせない。室温は常に16〜18℃に保っておく必要がある。
 取締役営業部長であり所長も兼任する猪野澄雄さんは「品質管理が優先で空調稼働は聖域と思っていました。ただ、1、2階に4基ずつ合計8基の空調すべてが、フル回転しなくてもよいのではないか」と考えた。
 そこで猪野さんは、実測調査を行う。倉庫内の各階4カ所に温度計を設置してチェックシートに細かく記録。空調の電源を切ることによる温度変化がどの程度あるのか慎重に調査した。

株式会社横浜貿易倉庫 大黒ふ頭営業所

 1基ずつ電源を切り、その度にすべての温度計を確認して回る。そうした作業を繰り返し、最終的には各階2基、合計4基の稼働だけで、問題なく管理規定をクリアできる18℃に保てることがわかった。今では、連続稼働による劣化の偏りをなくすため1カ月ごとに稼働する空調を切り替えて使用している。
 空調稼働の改善に成功した猪野さんは、エレベーターや垂直搬送機の稼働にも目を向けた。稼働回数を減らし効率的に使うため、1回ごとの利用はできるだけ多くの貨物を積むようにした。少量の場合は、時間的に余裕があれば、積み込み口に一時仮置きして、他の貨物と一緒に運ぶ。そのほかフォークリフトの移動距離短縮、不要な照明の消灯など多様な取り組みを実施している。

所長の猪野澄雄さん
所長の猪野澄雄さん
  • 住所 ● 神奈川県横浜市鶴見区大黒ふ頭19
  • TEL ● 045(505)0801
  • 設立 ● 1896年7月
  • 従業員数 ● 20名
  • 事業内容 ● 倉庫業
省エネの達人サイトへ メンバーズサイトへ
01
コラムの関連記事
  • 日本の環境教育
  • All for JAPAN
  • Eco Story
  • techno's Thinking
  • 環境モデル都市探訪

過去の一覧
topへ戻る
アドレス