eco news アイコン
Eco News Web Magazine
ホーム > 環境市場新聞 > ERIA&SMARTCLOCK 導入事例
ERIA&SMARTCLOCK 導入事例・日本テクノの主力商品「SMARTMETER (スマートメーター)ERIA」(以下ERIA)「SMART CLOCK(スマートクロック)」を導入している企業の省エネ活動にスポットを当てる導入事例集
矢印 丸新本家  矢印 株式会社 シーエーエル  矢印 社会福祉法人 烏山保育園  矢印 社会福祉法人晃友会 特別養護老人ホーム きびたき荘【医療・福祉】  矢印 合名会社 平林商店 酒のABC【店舗(販売)】  矢印 ホテルおくゆもと【施設(サービス)】

丸新本家

契約電力20kW削減 電力使用量19.3%削減
2012年6月~翌年5月矢印2014年6月~翌年5月

仕込み作業がピーク要因
月に3日間の集中対策でデマンド値を削減

アンダーバー画像

 古式製法と国産原料にこだわった醤油や金山寺味噌を製造する和歌山県湯浅町の丸新本家。敷地内には醤油・味噌それぞれの製造工場と醤油製造の見学コース、販売所などが設けられている。
 高圧受電の味噌工場にERIAとSMARTCLOCKを導入したのは2013年8月。早速、代表取締役の新古敏朗さんが使用量の流れを確認すると、デマンド値は夏場の午後を中心に高くなることがわかった。さらに1カ月のグラフを見ると使用量が特に上がるのは、月のうちでも数日程度だった。それが契約電力を押し上げている。
 この期間の作業状況を振り返ってみると、味噌の仕込み期間と重なっていた。味噌の仕込みは、夏場だと1カ月に1回程度で、作業は3日間続く。仕込み期間の大半は、発酵を促すために麹の温度を35 ℃以下に保つ必要がある。この作業に使用する扇風機や冷水チラーが大きな電力負荷となっていた。

丸新本家
丸新本家

 これに対処するためにとった方法は、空調使用の制限と作業工程の見直しだった。まず空調は、仕込み作業中にERIAの警報が鳴ったとき、工場だけでなく事務所も一時的に停止する。そして、精米作業のタイミングを変更。精米には大型機械を使うので、これを仕込みの前日や空調利用の少ない夕方以降に行うなどして電力負荷を分散させピークを抑えた。
 注意して取り組まなければならないのは、月に3日間。集中した対策を進めた結果、デマンド値を20 kW削減することができた。

代表取締役の新古敏朗さん
代表取締役の新古敏朗さん。
  • 住所 ● 和歌山県有田郡湯浅町湯浅1466-1
  • TEL ● 0737(62)2267
  • URL ● http://www.marushinhonke.com/
  • 設立 ● 1881年
  • 従業員数 ● 10名
  • 事業内容 ● 醤油、味噌製造
省エネの達人サイトへ メンバーズサイトへ
01

株式会社 シーエーエル

契約電力10kW削減 電力使用量20.9%削減
2010年4月~翌年3月矢印2015年4月~翌年3月

照明の並びに合わせ机を配置
チームも近場にまとまり省エネ活動を容易に

アンダーバー画像

 システム開発を手がける神奈川県横浜市の株式会社 シーエーエル。情報処理システムの立案から開発・保守に至る一貫したサービスのほか技術者の派遣も行っている。
 日本テクノのサービスを初めて導入したのは2002年。その後、2009年にERIAを導入し、2015年に新型ERIAに切り替えた。ただ本格的な活用を始めたのは東日本大震災後だった。「電気は業務に欠かせないもので、使用量が増え料金が高くなっても抵抗はありませんでした。だから地震後の計画停電のときは対応に追われ大変でした。それが省エネ活動を本格化するきっかけになりました」と話すのは総務部副部長の田澤俊和さん。同部の飯田伸彦さんと協力し、取り組みを進めていった。

照明に合わせた配置のオフィス
照明に合わせた配置のオフィス。

 まずERIAの役割を改めて社内に周知した。すると社員の省エネ意識は変化し、無駄な電気の使用は確実になくなっていった。そこで空席状況に応じて部分的に消灯できるよう、照明の配置に合わせ机を設置するレイアウト変更を実施。空調もそれに準じて稼働させるようになった。
 また以前は、同じプロジェクトチームの所属になっても席はそのままで階が分かれていても変更はなかったが、それをプロジェクト開始と同時に席替えするようにした。これで1つのチームが休日出勤したとき「複数フロアの空調と照明をつける」という状況は改善でき、生産性の向上にもつながった。

総務部 副部長の田澤俊和さん(右)と飯田伸彦さん
総務部 副部長の田澤俊和さん(右)と飯田伸彦さん。
  • 住所 ● 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井町475-2
  • TEL ● 045(721)9311
  • 設立 ● 1979年9月
  • 従業員数 ● 62名
  • 事業内容 ● システム開発などIT事業
省エネの達人サイトへ メンバーズサイトへ
05

社会福祉法人 烏山保育園

契約電力16kW削減 電力使用量17.1%削減
2013年9月~翌年8月矢印2014年9月~翌年8月

迷わずに取り組める
省エネ活動の指標に電気使用のスケジュール

アンダーバー画像

 1926(大正15)年、隣接する慈願寺の本堂を開放して始まったのが栃木県那須烏山市にある烏山保育園である。園児に優劣をつけず、互いを認め合うことで個人を尊重した保育を行っている。
 ここでは、スタッフが迷わずに取り組める省エネ活動の指標をつくっている。それが電気使用のスケジュール表だ。その場所にある照明や空調は、いつ電源を入れ、どの時刻になったら止めるのか、それらを細かく指定してある。
 園内には、保育室が7つあり、ほかに遊戯室、給食室、事務室がある。スケジュール表はデマンド値を押し上げないよう各室の空調の使用時間を調整してつくった。ただし園児の活動に影響を与えない場所では、空調ではなく扇風機やシーリングファンで代用する。

社会福祉法人 烏山保育園
社会福祉法人 烏山保育園

 「園のスタッフはそれぞれ勤務時間や出勤日が異なります。頻繁な会議はできないので、こうしたスケジュール表が役立っています」と事務長の和義さんは言う。
 ルール化して取り組む活動はほかにもある。例えば、給食を2階のクラスへ運ぶ専用エレベーターの使用法。何度も往復するのではなく、デマンド値が確定する30分間隔を考慮し、前半と後半に分けて合計2回の使用で済ませるようにした。
 以前は、おやつ後の清掃時間に、各クラス一斉に掃除機をかけ、頻繁にブレーカーが落ちることもあった。今では省エネ意識の高まりで掃除機から一部ほうきへ替えたが掃除機のままであっても詳細なルール化でピークは抑制できただろう。

事務長の和義さん
事務長の和義さん。
  • 住所 ● 栃木県那須烏山市中央2-3-25
  • TEL ● 0287(82)3372
  • URL ● http://www.karaho.net/
  • 設立 ● 1926年4月
  • 従業員数 ● 32名
  • 事業内容 ● 保育園
省エネの達人サイトへ メンバーズサイトへ
03

社会福祉法人晃友会 特別養護老人ホーム きびたき荘

契約電力86kW削減 電力使用量17.7%削減
2012年11月〜翌年4月矢印2013年11月〜翌年4月

床暖房の運用見直しで
快適性を損なわずに大幅な削減効果

アンダーバー画像

 栃木県日光市の「特別養護老人ホーム きびたき荘」は市の委託により1996年に開設した県内唯一の行政主導型福祉施設。その後、本館隣に新館が増床され、現在は本館約50名、新館約30名の入居者が生活する。
 「電気の"見える化"で、ここまで大きな違いが出るとは思いませんでした」と話すのは事務長の吉田康一さん。以前から他社の空調自動制御システムを導入するなど対策を行ってきた。だがデマンドの仕組みを知っていても、具体的な方法がわからず大きな効果は得られなかったという。
 ここは寒さの厳しい地域。省エネには冬場の対策が鍵を握る。ターゲットは本館で使用している床暖房だ。以前は9つある電源を、深夜料金で電気代が安くなる22時に一斉につけていた。それがピークの原因だった。

社会福祉法人晃友会 特別養護老人ホーム きびたき荘

 そこで、床暖房メーカーと日本テクノの営業担当も交えて話し合い、時間差の稼働に変えた。居室や廊下の一部など優先箇所を定め、残りは1時間ずらして立ち上げる。また影響のない場所は2~4時間ほど停止し、使用量も抑えた。さらにこれまで高めだった温度設定は適正値に戻した。そうした対策の削減効果は予想以上だった。また同じタイミングで寝具を肌触りのよい毛布に交換したこともあり、入居者からは以前より快適になったと喜ばれている。
 日本テクノのアフターフォローについて、吉田さんは「床暖房メーカーとの話し合いに積極的に同席してくれるなど、継続的なサポートに満足しています」と話す。

事務長の吉田康一さん。
事務長の吉田康一さん。
  • 住所 ● 栃木県日光市細尾町82-1
  • TEL ● 0288(53)6433
  • URL ● http://kibitakisou.com/
  • 開設 ● 1996年6月
  • 従業員数 ● 75名
  • 事業内容 ● 特別養護老人ホーム
省エネの達人サイトへ メンバーズサイトへ
04

合名会社 平林商店 酒のABC

契約電力35kW削減 電力使用量27.2%削減
2011年7月〜翌年6月矢印 2013年7月〜翌年6月

できることは即実行
省エネのアドバイスが積極的な対策につながる

アンダーバー画像

 和歌山県橋本市にある合名会社 平林商店「酒のABC」は酒類を中心に生鮮食品や冷凍食品を扱う業務用スーパー。創業当初の酒に特化した業態を拡大し、現在では地域の人々に幅広く利用される店舗になっている。
 ERIAを導入したのは2012年5月。それまでも電気の保安管理の売り込みは多数あった。その中で日本テクノを採用した決め手は、省エネコンサルティングサービスの提供だ。代表の平林豊治さんは言う。「電気料金の仕組みや省エネの知識は教えてもらわなければわからないことばかり。アドバイスを聞いて初めて、自分たちにできる対策はたくさんあると気づきました」。

合名会社 平林商店 酒のABC

 導入後、まずは空調の室外機にすだれや遮光ネットを設置し、暑い時間帯の散水も実施した。散水が簡単にできるように室内から屋外へホースを伸ばした手づくり装置をつくった。照明は必要な明るさを見極めて間引き。その後、すべての蛍光灯をLEDに交換した。さらに店内の商品レイアウトも変更。アイテム数は変えずに個々の商品数を最小限にして、冷凍庫と冷蔵庫を各1台減らすことができた。
 できることは何でもやってみようという気持ちだった、とこれまでを振り返る平林さん。「省エネは難しいという人もいるけれど、そう考える前に、まず実行してみることが大切だと思います」。
 省エネのアドバイスから気づきを得て、積極的な行動につなげた結果はデマンド値35キロワット、使用量27.2%という大きな削減量として表れた。

代表の平林豊治さん。
代表の平林豊治さん。
  • 住所 ● 和歌山県橋本市市脇663-65
  • TEL ● 0736(32)0113
  • 創業 ● 1920年9月
  • 従業員数 ● 14名
  • 事業内容 ● 業務用スーパー
省エネの達人サイトへ メンバーズサイトへ
05

ホテルおくゆもと

契約電力29kW削減 電力使用量4.4%削減
2013年9月〜翌年8月矢印2014年9月〜翌年8月

警報対応のルール化に加え
試行錯誤でたどり着いた7分間の空調停止

アンダーバー画像

 箱根湯本の高台にある静かな温泉旅館「ホテルおくゆもと」。箱根の大自然を満喫できる全49室。地元の海や山でとれる新鮮な素材を使用した四季折々の料理と自家源泉掛け流しの温泉を楽しむことができる。
 ERIA導入は2013年10月。設備管理課次長の渡邉孝男さんを中心に、全体で省エネ活動を推進することになった。
 電力ピークは夕食時。宴会場と食事処の両方に利用客が詰めかける時間帯だ。設定ピークに近づくと警報が鳴る。対応ルールは次のように決めた。①フロントスタッフが各部門へ協力依頼②同時にフロントと事務所の空調をオフ③配膳準備を行うパントリーが未使用なら照明オフ④大浴場の脱衣所を確認し食事中で利用客がいなければ一時的に空調オフ⑤同様にロビーや廊下も確認する。

ホテルおくゆもと 8階の食事処「山里」
8階の食事処「山里」。

 「しかし、警報が鳴るのは年に数日で設定は緩やかにしています」と渡邉さんは言う。そのぶん17時以降のピークに合わせ、自身で編み出した手法を実践する。7分間の空調オフである。
 空調を消す。そのエリアに足を運ぶ。何分であれば体感温度に変化がないか確認する──その作業を繰り返してわかったのが7分だった。まず17時23~30分と17時53分~18時00分に停止。これを18時台と19時台にも実施する。デマンドを決める「30分」に着目したこの手法の効果はすぐに表れ、320キロワットほどの瞬時デマンドが280キロワット程度にまで下がった。ルール化による全社的な意識の向上と独自手法の組み合わせが成果を導いた。

次長の渡邉孝男さん。
次長の渡邉孝男さん。
  • 住所 ● 神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋211
  • TEL ● 0460(85)6271
  • URL ● http://www.okuyumoto.co.jp/
  • 開業 ● 1989年4月
  • 従業員数 ● 45名
  • 事業内容 ● 温泉旅館
省エネの達人サイトへ メンバーズサイトへ
06
コラムの関連記事
  • 日本の環境教育
  • All for JAPAN
  • Eco Story
  • techno's Thinking
  • 環境モデル都市探訪
過去の一覧
topへ戻る
アドレス