環境市場新聞・ERIA&SMARTCLOCK 導入事例 #49 | エコニュースウェブマガジン
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ERIA&SMARTCLOCK 導入事例・日本テクノの主力商品「SMARTMETER (スマートメーター)ERIA」(以下ERIA)「SMART CLOCK(スマートクロック)」を導入している企業の省エネ活動にスポットを当てる導入事例集
矢印 株式会社 カワセ精工 養老工場  矢印 株式会社 セイボリ・ジャポン  矢印 株式会社 シンコー パーラーニューギン
 
矢印 医療法人梓誠会 有料老人ホーム 赤いりんご  矢印 みのり保育園  矢印 健康ゆ空間 磐田ななつぼし    

株式会社 カワセ精工 養老工場

契約電力16kW削減 電力使用量29.9%削減
2013年12月~翌年3月、2014年7~11月
矢印2014年12月~翌年3月、2015年7~11月

前提だったコンプレッサーのフル稼働も見直す
デマンドピーク対策が奏功

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 株式会社 カワセ精工は1963年の創業以来、金属プレス部品加工を中心に豊富な経験と技術力で業績を伸ばし、2013年11月、岐阜県養老町に養老工場を新設した。自動車部品加工を主体に試作から量産までの一貫生産体制をつくり上げている。
 ERIAとSMART CLOCKを導入したのは2014年6月。まず取り組んだのがデマンドピークの抑制だった。日本テクノからコンプレッサーに改善の余地があるとの意見を聞き、メーカーに確認すると一時的なら止めても問題ないとわかる。そこでピーク時の停止を実践した。さらに「3台のコンプレッサーはフル稼働させないと仕事にならないと思っていましたが、1台の故障をきっかけに2台でも問題がないとわかりました」と代表取締役会長の川瀬静さんが省エネ活動の新たな糸口をみつける。
 

SMART CLOCKを設置した工場内
SMART CLOCKを設置した工場内

 故障したコンプレッサーは修理後も使わず、稼働台数を3台から2台へ。加えてエアをためる大型タンク1台を新たに導入し、これまでの中型タンク2台と合わせ計3台体制にした。出社と同時に3台のタンクに空気をため、徐々に使うことで日中のコンプレッサー稼働の頻度が減り、製造機器の稼働とも重ならなくなったことでデマンドピークを抑制できた。また、工場内の機器の消費電力を調べ、ERIAからの警報時に止められる機器とそうでない機器を分類したことで、ピーク時の対策を明確にした。そうした活動が奏功し、契約電力16㎾の削減につながっている。 

代表取締役会長の川瀬静さん
代表取締役会長の川瀬静さん
  • 住所 ● 岐阜県養老郡養老町宇田字本堂1161-1
  • TEL ● 0584(33)2877
  • URL ● http://www.kawase-sk.com/
  • 開設 ● 1963年3月
  • 従業員数 ● 81名
  • 事業内容 ● 金属プレス部品加工

株式会社 セイボリ・ジャポン

契約電力13kW削減 電力使用量17.0%削減
2014年01月~10月矢印2015年1~10月

ルール化したピーク対応の目印は SMART CLOCKの色変化
起動時電力の分散もポイント

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 埼玉県吉川市に工場を構える株式会社 セイボリ・ジャポンは、冷凍食品や菓子の製造販売を手がける企業。チーズケーキや、ショコラ、パイなどの洋菓子を中心に、安全・安心の食材にこだわったワンランク上の商品 を提供している。
 2014年1月にERIAとSMART CLOCKを導入し、本格的な省エネ活動をスタートした。旗振り役になったのは取締役製造部長の波田野政之さん。事務所にはERIA、工場の目立つ場所にSMART CLOCKをそれぞれ設置し、スタッフを集めた省エネの勉強会も行って電気料金の仕組みなどを伝えた。

SMART CLOCKは目立つ場所に設置
SMART CLOCKは目立つ場所に設置

 ここのデマンドピークは夏場。作業が始まる朝9時過ぎと製菓作業が重なる正午前後だ。波田野さんはピークの警報が鳴ったとき一時的に空調を止める場所をルール化した。工場内ではSMART CLOCKの色の変化に合わせ、温度調整がしやすいパイ生地加工室と商品の箱詰室の空調を止めるといった方法だ。
 また、大きな負荷がかかる起動時の電力を分散するため、作業工程も見直した。これまで朝9時に一斉に立ち上げていた機器のうち、オーブンは10時から、包装用の機器は午後からの稼働にし、必要な作業を、定めた時間帯に沿うよう組み替えた。9〜10時までのオーブン稼働前は、焼成が必要ないムースづくりや焼成前の準備作業にあてるといった具合だ。
 波田野さんは、電気の「見える化」が示す明確な数値によって活動の成果を日々実感している。  

製造部長の波田野政之さん
製造部長の波田野政之さん
  • 住所 ● 埼玉県吉川市小松川707-1
  • TEL ● 048(984)6597
  • URL ● http://www.savoury.jp/
  • 設立 ● 2009年11月
  • 従業員数 ● 18名
  • 事業内容 ● 冷凍食品の製造販売

株式会社 シンコー パーラーニューギン

契約電力97kW削減 電力使用量40.3%削減
2012年7月~翌年6月矢印2014年7月~翌年6月

最も力を入れているのはスタッフ全員が自発的に
取り組む環境づくり

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 愛知県名古屋市にある「パーラーニューギン」は、パチンコメーカー・ニューギングループの直営店。新台の導入や企業としての情報発信など、アンテナショップとしての役割も担っている。そして、省エネ活動もグループ内に先駆けて推進してきた。
 ERIAとSMART CLOCKを活用する省エネ活動の中で最も力を入れているのは、「スタッフ全員が自発的に取り組む環境づくり」と話すのは、課長代理の菅沼英勝さん。菅沼さんはグループの他の店舗と共同で経費削減の推進チームをつくり、省エネ意識の浸透に力を注いだ。
 

株式会社 シンコー パーラーニューギン
株式会社 シンコー パーラーニューギン

 中でも興味深い取り組みは、日本テクノから送られてくる日次メールをアレンジした情報共有の方法だ。前日の電力使用量などの情報に「深夜24時以降のさらなる削減を心がけ、月間目標を達成しましょう」などのコメントを追記して配信する。月初は目標、月末には結果を報告している。
 これを約1年続けた菅沼さんは「当初は、こちらからお願いする呼びかけの内容がほとんどでしたが、最近は〝協力ありがとうございます〞〝23〜24時の節電が素晴らしいです〞など感謝のコメントに変わった」という変化に気づき、手応えを感じている。
 菅沼さんは今後も日々の改善を繰り返しながら、省エネの新しい取り組みを模索していく考えだ。そうして得られた成功事例を、自店だけでなくグループ全体に展開し、パチンコメーカーとしての製造販売現場に広めていく。

課長代理の菅沼英勝さん
課長代理の菅沼英勝さん
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医療法人梓誠会 有料老人ホーム 赤いりんご

契約電力16kW削減 電力使用量11.6%削減
2013年10月~翌年4月矢印2014年10月~翌年4月

切り替え使用の空調管理で
省エネと快適な居住空間の同時構築を実現

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 長野県松本市にある有料老人ホーム「赤いりんご」は診療所を併設した介護施設。1階に診療所、2階に24床の居室とショートステイ10床が揃い、24時間の介護体制の中で利用者の安心と心豊かな生活をサポートする。
 ここでは過去にも他社から「見える化」による電気料金削減の提案を受けていた。だが使用量の数値化だけでは無関心な人に省エネへの興味を引き出すのは難しい。日本テクノのERIAとSMART CLOCKを提案されたとき院長の小林織絵さんは「画面の表情や時計の色の変化はわかりやすく、これまであまり省エネを意識してこなかったスタッフへの興味づけになる」と考えた。

医療法人梓誠会 有料老人ホーム 赤いりんご 医療法人梓誠会 有料老人ホーム 赤いりんご

導入後は、ピークになる冬場早朝の空調対策を進めた。それまでは日勤スタッフが出勤する朝6時に空調を入れ、それがデマンドを押し上げる一因になっていた。これを単価の安い深夜電力と石油ファンヒーターを併用する方法に切り替えた。21時以降に弱めに空調を稼働させ、朝6時前に電源を切る。そのタイミングで石油ファンヒーターを稼働させる。こうすることでピークを抑えるとともに、朝の冷え込みも緩和され、入居者にとってこれまで以上に快適な状態がつくり出せた。天気予報を確認し、翌日の気温に合わせ空調の稼働時間を調整するなど小さな気配りも忘れない。省エネと快適な居住空間の同時構築が実現された。
 また、この時間は朝食の準備作業とも重なるため、厨房機器の同時稼働を減らすといった取り組みも行っている。

院長の小林織絵さん
院長の小林織絵さん
  • 住所 ● 長野県松本市梓川梓1645-1
  • TEL ● 0263(88)5551
  • URL ● http://www.azusa-clinic.jp/
  • 創業 ● 2010 年11月
  • 従業員数 ● 20名(グループ全体90名)
  • 事業内容 ● 老人ホーム

みのり保育園

契約電力42kW削減 電力使用量7.0%削減
2011年5~翌年4月矢印2014年5~翌年4月

園児も省エネ活動に協力
ピークは余熱を利用した床暖房の運用で抑制

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 SMART CLOCKが設置されているのは玄関。色の変化は園児たちの目にもすぐとまる。「時計が赤くなったら教えてねと子どもたちにお願いしていますが、省エネ活動の積み重ねで最近ではあまり赤くなりません」と話すのは、みのり保育園(滋賀県草津市)の園長・ラッドキ岸本妃咲さん。「たくましい身体と心を育てる」という教育方針のもと、園児たちが元気に走り回る。

みのり保育園 みのり保育園

 日本テクノの電気の「見える化」を採用したのは2014年4月。デマンドピークの要因を調べてみると、体育の時間やイベントで使用する玄関前の吹き抜けホールの設備に行き当たった。そこにある床暖房と空調の同時稼働が高負荷を生み出していた。つまりピークは冬場。発表会に向けての活動などで終日利用することが多い時期だ。
 ホールの天井は高い。暖気が上がっていってしまうので天井には4台のシーリングファンをつけた。これで暖かい空気を循環させ、空調の効率を高める。次は、特に消費電力の大きい床暖房。ホールには2面の床暖房が設置されている。岸本さんが考えたのは「2つを同時につけるとピークを押し上げてしまうため余熱をタイミングよく利用して1面ずつ交互に稼働させる」という方法だった。これで寒さを感じることなく、省エネができる。加えて、夜間はロールカーテンを下げ、冷気の侵入も防いでいる。
 そうした取り組みの結果、導入前は116㎾あった契約電力は42㎾減の74㎾まで削減することができた。

園長のラッドキ岸本妃咲さん
園長のラッドキ岸本妃咲さん
  • 住所 ● 滋賀県草津市上笠1-9-15
  • TEL ● 077(562)4807
  • URL ● http://www.minori-school.net/
  • 設立 ● 1977年4月
  • 従業員数 ● 65名
  • 事業内容 ● 保育園

健康ゆ空間 磐田ななつぼし

契約電力17kW削減 電力使用量7.8%削減
2014年9月~翌年4月矢印2015年9月~翌年4月

活動は現場の意見を尊重
SMART CLOCKの変化で早々に現場状況を確認

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 静岡県磐田市にある「健康ゆ空間 磐田ななつぼし」は、人工高濃度炭酸泉を導入した日帰り温浴施設。2014年にオークランド観光開発 株式会社が開設した。利用客の健康・元気・笑顔を願い、癒やしとくつろぎを提供している。
 開設以降の省エネ対策は新しい空調の導入など設備改善が中心だった。その取り組みをさらに発展させようと、2015年7月にERIAとSMART CLOCKを導入。マネージャーの小杉洋史さんを中心に本格的な運用改善の省エネをスタートさせた。
 

健康ゆ空間 磐田ななつぼし
健康ゆ空間 磐田ななつぼし

 まず進めたのは現場との情報共有。自社だけでなくテナントであるマッサージ店のスタッフにも声をかけ、電気料金の仕組みなどを伝え、ピーク時の対策を一緒に考えた。大切にしたのは現場の意見を尊重すること。そこで決まったのがピークとなる夏場のアラームが鳴ったとき、空調を調整する順序だった。最初はロビー、次は女湯、そして日が差して暑くなる男湯、最後に施術中は身体が火照るテナントとした。とはいえ、これはあくまでも基本ルールと考え、スタッフはインカムを通し、各持ち場の状況を確認しながら臨機応変に空調を調整している。
 「以前はアラームが鳴るたびに、スタッフから対応の方法について聞かれていました。でも最近ではSMART CLOCKが黄色に変化した段階から、指示を受けることなく早々に店内の状況を確認するようになっています」と小杉さんは省エネ意識の浸透を実感している。

マネージャーの小杉洋史さん
マネージャーの小杉洋史さん
  • 住所 ● 静岡県磐田市下万能410-1
  • TEL ● 0538(33)2617
  • URL ● http://iwata-nanatsuboshi.com/
  • 開業 ● 2014年8月
  • 従業員数 ● 80名
  • 事業内容 ● 温浴施設
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