eco news アイコン
Eco News Web Magazine
ホーム > 環境市場新聞 > Eco Story
Eco Story 環境活動を推進する企業の物語
#14/ユニ・チャーム株式会社http://www.unicharm.co.jp/

環境配慮は品質の重要な一部

アンダーバー

 赤ちゃんからお年寄りまで、世界中の人々が、さまざまな生活負担から解放され、自分らしく暮らせるよう、心と体をやさしくサポートする商品──それを提供するのがユニ・チャーム 株式会社だ。提供する商品は現代社会において、衛生的で健やかな生活に欠かすことのできない消費財である一方、その多くは使用期間が短く、廃棄物処理や地球環境問題とも密接にかかわっている。
 同社はその責任の大きさを認識し、循環型社会の形成に向けた定義を先駆けて明確化。2003年4月、CSR部を創設し、CSR推進体制を強化した。環境活動も重要な品質保証の一部と考え、持続可能な社会に向けた取り組みを進めている。

仕切り

独自基準に基づく「エコチャーミングマーク」

独自基準に基づく「エコチャーミングマーク」

 その一環として、2008年に、独自の商品規格「エコチャーミングマーク」制度を発足。自社商品に対し、厳しい環境基準を設け、「環境負荷低減」と「商品価値向上」の両面から商品設計を見直した。
 これにより主力商品のベビー用紙おむつは、20年前のモデルと比較し、厚さを約60%削減。約3年の育児期間でごみ量約27%、CO2排出量約38%の削減につなげた。環境目標の中にも環境配慮型商品比率を設定し、全商品に占める割合は67%(2014年度時点)に達している。
 製造現場では紙おむつなどの素材を裁断する際に発生する廃棄ロスを極限まで減らし、時間内にいかに多くの生産ができるかを突き詰めるなど、生産効率の向上や設備の研究開発に余念がない。

紙おむつの厚さは20年前に比べ60%削減
紙おむつの厚さは20年前に比べ60%削減
環境配慮型商品の比率

 また、前年原単位比CO2削減率1%という目標を達成するため、省エネ会議を年6回開催。各工場の省エネ担当者が集まり、事例紹介や討議を行い、グループ全体でPDCAをまわす仕組みだ。
 近い将来直面する課題に対し、新たなプロジェクトも始まった。使用済み大人用紙おむつの再利用の試みだ。その生産量は2014年現在で重さ30万トン、50億枚にのぼる。この10年間で1.6倍に伸長しており、今後も増加が見込まれる。現在、製品の使用後は、ほとんどが焼却処理されている状況にある。
 問題は排泄物に含まれる菌。リサイクル製品には絶対に菌を残してはならない。これに対し同社は新たなオゾン処理方法を開発し、菌の検出ゼロを達成した。再利用の場合、既存の処理方法に比べ30%以上CO2が削減できることもわかった。実用はまだ先だが、こうした将来に向けた取り組みにも力をゆるめない。
 CSR先端企業を目指すユニ・チャームの懸命な活動は、今日も続けられている。

こぼれ話 こぼれ話

 ユニチャームは生産や商品開発を通じた環境配慮だけでなく、本社オフィスでも精力的に省エネ活動に取り組んでいます。テナントビルという制約が多い環境下にありながら、2014年に電力使用量30%削減(2010年比)を達成したことが評価され、東京都環境局主催の「2014年度テナント省エネセミナー」で表彰を受けました。職場環境にも配慮した「25項目の節電行動基準」の策定や、クールビズポロシャツ導入の背景などを通じ、「無理のない活動が長続きのコツ」と発表。その内容は、同じくオフィスで省エネを推進しようと考える参加者からも好評だったようです。
 常に変化する生活者の不安や不満を解消してきた同社。将来の地球環境への不安に対しても、CSR最先端企業として取り組んでいくという意気込みが感じられました。

ユニ・チャーム株式会社(http://www.unicharm.co.jp

コラムの関連記事
  • 日本の環境教育
  • All for JAPAN
  • 環境モデル都市探訪
  • Techno's Thinking
過去の一覧
topへ戻る
アドレス