トップランナーって何?
こんにちは、河村隆一です。日本の省エネ技術は、世界の中でも特に優れているという話をよく聞きます。もちろんそれは、開発する技術者さんたちのおかげですが、日本にはその技術開発を押し上げる制度も整っているのです。
それが、トップランナー制度。エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)に記された取り決めです。
簡単にいえば、自動車や家電など特定の製品は「トップランナー基準」という目標を達成しなければいけないという制度。その基準は、省エネ性能でトップを走る一番効率のいい製品をもとに決められます。製品の種類ごとに目標達成までの年度が決められ、それまでに基準の省エネ数値を満たさなくてはいけません。基準に達しない製品をきちんとした理由もなしに販売し続けた場合には、罰則が科されることもあります。
制度の対象になっている製品は、省エネ基準の達成度などが示された「省エネラベル」をつけなくてはならず、私たち消費者は、このラベルを見て、どのくらいトップランナー基準を満たしているのか知ることができます。
トップランナー制度の効果は、例えば2004年度に目標年度を迎えたエアコンで改善率が67.8%に達するなど、さまざまな製品で消費電力の低減や燃費の向上などがみられています。