低炭素社会って何?
こんにちは、河村隆一です。今年もよろしくお願いいたします。2015年の初回は「低炭素社会」を取り上げましょう。環境問題に興味がある人なら一度は目にしているだろう基本的な言葉です。
ここでいう「炭素」は主に二酸化炭素(CO2)を指します。つまりCO2の排出を大幅に減らした社会のこと。排出削減の取り組みを進め、社会全体で目指していこうという目標でもあるのです。
CO2は地球温暖化の原因とされている温室効果ガスです。温暖化は大雨や干ばつなどの異常気象、海面の上昇、生物多様性や人の健康への影響といった危機的な状況をもたらします。大気中の温室効果ガス濃度が増えているために温暖化は進行しており、現在その排出量は地球の吸収量の2倍以上になっています。
温室効果ガスにはメタンなどいくつかの種類がありますが、そのうち日本で排出されるのは約95%がCO2です。石油や石炭といった化石燃料の燃焼などでCO2は大量に排出されているのです。その排出を大きく食い止めた先にあるのが低炭素社会です。
そのためには、産業構造やライフスタイルの見直しが必要かもしれません。化石燃料のより効率的な使用方法の開発や再生可能エネルギーの拡充、省エネルギー活動の推進も必要です。低炭素社会を実現し、暮らしやすい地球を次世代に渡したいですね。