その他
世界の省エネ事情
Vol 03. 世界エコ都市ランキングにみる神戸のエコ意識
2010/10/08 更新 世界的なコンサルティング会社「マーサー」は政府や多国籍企業が従業員を海外に派遣する際に、報酬を公平に決定するためのデータを作成する目的で「世界生活環境調査」を実施している。これに合わせ2010年の調査では、「エコ」に関するスコアも算出し「エコ都市ランキング2010」を発表した。審査のポイントは水道の供給力および水質、廃棄物処理、下水設備、大気汚染、交通渋滞の観点。環境に対する都市の姿勢は生活環境に大きな影響を及ぼすとしてランクづけがなされた。
この結果によると、カルガリーが首位、2位はホノルル、3位はオタワとヘルシンキ、日本国内では神戸が9位に入った。「エコ都市ランキング」の上位に位置する都市は、「再利用が可能なエネルギー資源を最大限に利用し、大気、水、騒音などに関する公害を可能な限り抑えることに成功している」という。
ちなみに日本の都市では神戸以外に、横浜が37位、名古屋、大阪がともに50位、東京が59位となっている。
都市の経済性や人口分布の面から見ても、日本は健闘しているといえるが、神戸の9位は突出して高い。この神戸がランクインした背景のひとつには、独自の環境マネジメントシステム「KEMS(ケムズ)」(神戸環境マネジメントシステム)の創設があげられるだろう。これは兵庫県と神戸市、それに各種民間団体が中心となってつくった環境分野の審査登録制度。中小企業などには労力や費用などの面でISO14001の取得は難しいという声もある中、ISO14001の基本精神を継承しつつ、参加に関しての労力的、経済的な負担を少なくした制度だ。具体的で取り組みやすく、かつコスト削減などのメリットにつながる制度を目指したことで事業場の規模に関係なく参加しやすい土壌がつくられている。参加しているのは現在までに544事業場(2010年6月現在)に達している。
ランク入りで、国際的な「エコ都市」と認知された神戸。そのかげには、こうした環境活動の裾野を広げる自主的な活動が展開されていた。
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