eco news アイコン
Eco News Web Magazine
ホーム > Pick up news > 電気
Pick up news/最新の環境ニュース
2015.7.29電 気

今夏の電力、必要予備率を確保 数値目標なしの節電要請を継続

 2015年5月、政府は関係閣僚による「電力需給に関する検討会合」で、今夏の電力需給対策を決めた。各電力会社管内で最低限必要な予備率3%が確保できる見通しを受け、数値目標なしの節電要請などを決定した。  今夏(2015年8月)の電力需給見通しは、本州と電力系統が連系していない沖縄電力を除く9電力管内の合計で、需要に対する発電能力の余力を示す予備率が7.0%になった。ただし、関西電力と九州電力は単独では3%の予備率を確保できず(それぞれ0.8%と▲3.3%)、他社からの電力融通で不足分を補う。
 この見通しを受け政府は昨年に続き沖縄を除く全国で数値目標のない節電要請を決めた。期間は8月13日と14日を除く7月1日から9月30日までの平日の午前9時から午後8時まで。電力会社に対して発電所の保守・保全を強化することや、電力広域的運営推進機関に対して需給状況の改善が必要な場合に速やかに電力の融通を指示すること、インターネットでの情報提供といった「節電・省エネキャンペーン」を実施することなども合わせて行う。万が一、需給の逼迫が予想されるときには「需給逼迫警報」で一層の節電を要請する。
 なお、今回の需給見通しには、これまでに定着してきた需要家の節電量が織り込まれている。数値は2010年度最大電力比で、北海道7.1%減、東北4.4%減、東京12.2%減、中部4.9%減、関西10.0%減、北陸4.4%減、中国3.7%減、四国6.0%減、九州8.6%減。

日本テクノ出展レポート
環境問題を読み解くことば
環境問題常識テスト
topへ戻る
アドレス画像