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2015.4.8環 境

東日本大震災でフロンなどが大量排出 研究データから推定

 国立環境研究所を含む国際研究グループは、高頻度の大気観測データを用いて、強力な温室効果気体やオゾン層破壊物質であるハロカーボン類(フロン、代替フロンを含む)の国内からの排出量を推定した。
 その結果、ハロカーボン類の排出量は東日本大震災の発生後に大幅に増加し、震災に伴う排出量は研究対象とした6種のハロカーボン類全体で6.6キロトンと推定された。これは、オゾン層破壊物質としてフロンCFC-11に換算すると1.3キロトン、温室効果気体である二酸化炭素に換算すると19.2メガトンにそれぞれ相当。この大量の排出は、エアコンの冷媒や断熱材の発泡剤などとして製品中に含まれていたハロカーボン類が、建物の倒壊などによって大気へ漏出したことによると考えられており、この研究により、地震や津波などの自然災害が、ハロカーボン類の大量排出を引き起こしうることが初めて示された。

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