• サステナブルノート
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2025新年度、エコな引っ越し方法は?


  
 これから新年度を迎えるにあたり異動や転勤、入学・入社などで引っ越すという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は「引っ越し」をなるべくエコに済ませる方法についてお伝えします。今後引っ越しの予定のある方はぜひ参考にしてください。



家具・家電はリサイクルに

 

 古くなった家電や家具は捨てることを前提とせず、リサイクルする方法を考えましょう。行政のリサイクルセンターに連絡して持ち込む、またはリサイクルショップに買い取りをお願いする、SNSや地元の不用品交換サービスサイトで引き取り手を探すなど方法はいくつかあります。

 なお、エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は「特定家庭用機器廃棄物」に指定されています。これらを処分する場合「家電リサイクル法」の対象として販売店に持ち込む必要があるので注意しましょう。また、小型家電についてもレアメタルなどを有効に再利用するための「小型家電リサイクル法」があります。こちらは回収方法が自治体により異なるため、詳細はお住いの自治体にお問い合わせください。

 さらに、引っ越し先で必要になる家具や家電をリサイクル品で揃えることもできます。新品に比べ価格が抑えられるうえ、環境負荷も抑えられるのでおすすめです。

 

 

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食料品は計画的に使い切る


  

 食料品は引っ越し時にロスが出ないよう計画的に献立を考え、使い切るようにしましょう。日持ちしない生鮮品から調理していき、なくなってきたら冷凍食品などを使うのがポイントです。もちろん買い置きなどはできるだけ控えましょう。

 また、最近では日ごろから食品に関するごみを減量するため、コンポストを活用する家庭が増えています。コンポストといっても庭に置くような大掛かりなものでなく、エコバッグのような小型のものも存在します。興味のある方はぜひ検索してみてください。。

 

 

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スーパーなどのダンボールを活用する


  

 引っ越しの荷づくりは大変ですよね。事前準備に時間が取れるのであれば、スーパーや小売店からダンボールをわけてもらい、そこに普段使いしないものから順に詰めていくのが経済的です。引っ越し事業者のダンボールは新品を利用することが大半で、安全性などを鑑みて再利用しないことが多く、環境負荷が高まるケースがあります。

 スーパーなどの無料で手に入るダンボールは元々古紙回収業者がリサイクルする予定だったもの。これを再利用することでエコな引っ越しが実現します。利用後は各自治体のルールに従って処分しましょう。なお、ダンボールにはどこの部屋の何を詰めたかを書いておくと開けるときに便利です。

  

  

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引っ越し事業者もエコに配慮


 近年は事業者もエコの観点から引っ越しスタイルを変えています。衣類や食品を運ぶのに使い回せる専用容器を用意する、排気ガスの有害物質削減のためグリーンディーゼル車やエコトラックを導入する、不用品の回収・リサイクルサービスを用意する、作業に携わる人たちの働きやすさに配慮するなど、各社ともサステナブルな事業運営のために独自の工夫を重ねています。

 また、企業としてSDGsの各目標実現を意識している事業者もいます。具体的にCO2の削減目標を掲げている事業者やエシカルなプランを用意している事業者などもあり、事業者を選ぶ際はこうした配慮も念頭に置くとよいでしょう。

 

 

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最後に

 

 いかがでしょうか。引っ越しは生活拠点が変化するため、どうしてもエネルギーを使い移動することになります。できるだけエコな引っ越しを行うことはCO2排出量を減らし、地球環境に与える負荷を軽減します。

 ぜひ実践してみてください。

  

 

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