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ERIA&SMARTCLOCK 導入事例・日本テクノの主力商品「SMARTMETER (スマートメーター)ERIA」(以下ERIA)「SMART CLOCK(スマートクロック)」を導入している企業の省エネ活動にスポットを当てる導入事例集
矢印 松本荻原製菓 有限会社 あづみ野菓子工房 彩香  矢印 株式会社 ときわ ときわスイミングスクール

矢印 株式会社 グリーンモールオカモリ 岡森書店・TSUTAYA 上野書店  矢印 こだま産業 株式会社  
 

松本荻原製菓 有限会社 あづみ野菓子工房 彩香

契約電力

▲29.0%

(2013年
2014年)
使用電力量

▲14.6%

(2013年4〜12月
2014年4〜12月)

作業安全性の向上
デマンドピークは仕事量を示すバロメーター

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 長野県安曇野市の松本荻原製菓 有限会社が運営する「あづみ野菓子工房 彩香」は、地元の食材にこだわった菓子類の製造販売を行う企業。近隣農家との提携で仕入れる果物や卵、自家菜園の野菜などを使ったバームクーヘンやジェラートが人気で、週末には県外からも多くの客が足を運ぶ。「安曇野には日本の原風景があり、商品にもそのなつかしさが染み込んでいます。心で味わえるお菓子をつくっています」と代表取締役の荻原隆之さんは話す。
 ERIAの導入は2014年3月。最初に取り組んだのは3台あるオーブンを同時稼働させないこと。以前は1日の作業開始とともに3台の予熱運転も始めていたが、時間差にしてデマンド値が上昇しないようにした。

心で味わう菓子が並ぶ店内。
心で味わう菓子が並ぶ店内。


 さらに3台のうち、電力負荷が最も大きい1台(コンベクションオーブン)はなるべく使わずに、残りの2台を優先するようにした。これにより、それまで偏っていたオーブンの作業時間が平準化していった。「コンベクションオーブンのほうがおいしく焼き上がるものもあるので、まったく使わないわけにはいきませんが、使用頻度は約3分の1になりました」。
 オーブンの稼働をずらすとともに包装作業の手順も見直した。以前は焼き上がったものから順に包装していたが、まとめて行うようにした。これで、電源が入ったまま包装用機械が待機状態になるのを避けられ、包装機とオーブンの稼働が重複しデマンドを押し上げる要因も排除できた。
 こうした作業工程の見直しから、3つの波及効果も生まれている。①オーブンでの焼き作業とそのほかの作業の同時進行をやめたことで、無理な動きがなくなり、従業員の身体的な負担が軽減された。②作業負担の軽減が人為的ミスの発生を減らし商品の品質が向上した。③負担の軽減で集中力も高まり、不注意によるけがが減るなど作業の安全性が高まった。
 「電気の使い方にピークがあれば、作業にも無理があるんです。デマンドピークは仕事量を示すバロメーターと考えています。作業をずらすことは一見して非効率的に思えるかもしれませんが、うちはすべてが良好に作用していますね」と荻原さんは言う。

代表取締役の荻原隆之さん。
代表取締役の荻原隆之さん。
  • 住所 ● 長野県安曇野市穂高柏原4524-4
  • TEL ● 0263(82)8812
  • URL ● https://www.saica.co.jp/
  • 創業 ● 1985年
  • 事業内容 ● 菓子製造販売

株式会社 ときわ ときわスイミングスクール

契約電力

▲11.1%

(2013年
2016年)
使用電力量

▲2.5%

(2012年8月〜翌年6月
2015年8月〜翌年6月)

環境教育の推進
実施するのはレッスン内容に合わせた省エネ対策

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 福岡県北九州市にある子ども専門の「ときわスイミングスクール」。体力向上や達成感の醸成など喜びにつながるレッスンを第一に、あいさつの習慣や社会性も育んでいく。通常レッスンのほかにも、タイムトライアルやイケメンコーチ総選挙などのイベントが開催され、子どもたちが楽しく通える環境を整えている。プール施設は、北九州市最大級の25m×9レーンだ。 
 デマンドピークは、レッスンの開始時刻とほぼ同時にやってくる。「日によって開始時間が違うので、決まった時間帯ではありませんが、使うときと使わないときの差が激しい」と主任コーチの塩津雅之さんは話す。
 デマンド値が特に上がるのは冬場のレッスン開始時間。ERIAを導入したことで、その状況がはっきりとわかるようになった。モニターはフロントに設置し、警報が鳴ると、フロント担当者がコーチ室や更衣室など支障のない場所の空調や照明を消す。  
 

北九州市最大級のスイミング施設。
北九州市最大級のスイミング施設。


 警報対策とともに、無駄のない電気の使い方も徹底するようになった。冬場の通常のレッスンでは、プールの水を温めるのに開始1時間前にボイラーを稼働させ、15分前にフロントや更衣室など館内の暖房を入れる。プールエリアの空調を入れるのは、子どもたちの体操が終わり、プールに入るとき。湿度が高く室温も安定しているからだ。
 午前中のベビークラスではプールの半分だけを使用するため、集中してその部分の暖房を稼働させる。空調の吹き出し口が下向きで、温風が直接向けられるタイプなので、部分的な使用ができる。
 週4回の選手クラスの時間帯も電気の使い方は違う。このレッスンでは暖房を使用しない。「選手クラスは運動量が多いため、暖房が入ると暑くなってしまう。レッスンごとにメリハリをつけているんです」。ボイラーも普段は空調用とシャワー用の2基を使用するが、暖房用は切り、シャワー用だけを使う。
 選手クラス終了後は、プールの水の保温のため、生徒たちがプールにブルーシートを張る。「レッスンには、この作業も含まれます。プールの片づけを子どもたちと一緒にすることが、省エネ活動という環境教育にもつながっているんです」。

主任コーチの塩津雅之さん。
主任コーチの塩津雅之さん。
  • 住所 ● 福岡県北九州市小倉南区富士見2-4-14
  • TEL ● 093(951)6255
  • URL ● http://tokiwa-ss.jp/
  • 設立 ● 1979年
  • 事業内容 ● 子ども専用スイミングスクール

株式会社 グリーンモールオカモリ 岡森書店・TSUTAYA上野店

契約電力

▲22.2%

(2014年
2018年)
使用電力量

▲14.5%

(2013年5月〜翌年4月
2017年5月〜翌年4月)

判断基準の明確化
改善を導いた“一歩踏み込んだ取り組み”

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 三重県伊賀市にある岡森書店・TSUTAYA上野店を運営するのは、岡森克幸さんが代表取締役を務める株式会社 グリーンモールオカモリ。東日本大震災のあと日本全体で省エネ意識が高まったのを受け、同店も高効率の照明を導入して使用電力量を20%改善した。
 「ですが、同規模の系列店にどれくらいの電気料金を払っているか聞いてみると、当店のほうがかなり高額だったんです。基本料金を決めるデマンド制は理解していましたが、どんな取り組みをすれば改善できるのか見当がつきませんでした。ちょうどその時期に日本テクノさんから提案があり、電気の〝見える化〟を知りました。そのわかりやすさに惹かれて、すぐに導入を決めたんです」。  
 

SMART CLOCKはレジ前の柱に設置。
SMART CLOCKはレジ前の柱に設置。


 ERIAのモニターはバックヤードに、SMART CLOCKは目につきやすいレジ前の柱に設置した。年間のデマンドピークを迎えるのは空調の負荷が高まる夏場。それまで開店30分前から店内27台の空調をフル稼働していたが、まずは入口部分のみ、ほかは開店してから稼働するように運用方法を変えた。さらに開店後の運用も検討し、冷気が届きにくい四隅と店舗中央を中心に3分の1に当たる9台の空調稼働のみで快適性が保てることを突き止めた。また併設するパン店にも夏場の日中はオーブンの使用をできるだけ控えてもらうよう協力を呼びかけた。
 空調に加え、照明も見直した。1機当たり2灯ついている店内の照明を、1灯間引きしてみる。それでも利用客の商品選びに支障のない明るさを保てるよう調整した。外灯はネオンや間接照明などを思い切ってオフにした。
 「ネオンの消灯は来客数に影響が出るのではないかと不安もありました。しかし、実際には変化なしです。以前が過剰だったのかもしれません。勇気を出し一歩踏み込んで取り組めば、無駄は見つけられる」と話す岡森さん。以前は、省エネと接客サービスは相反すると考えていた。だが今は「ぎりぎりの狭間を見極めれば両立はできる」ことがわかった。「そのためには、判断基準を明確化しなければならず、そこにはやはり電気の〝見える化〟が必要なんだと感じました」。  
 

代表取締役の岡森克幸さん。
代表取締役の岡森克幸さん。
  • 住所 ● 三重県伊賀市平野西町71
  • TEL ● 0595(23)8800
  • 事業内容 ● 書籍販売・DVDレンタル
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こだま産業 株式会社

契約電力

▲8.4%

(2015年
2017年)
使用電力量

▲8.4%

(2014年3月〜翌年2月
2016年3月〜翌年2月)

働き方改革の実現
意識変化がもたらした作業の効率化

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 埼玉県草加市に工場を構えるこだま産業 株式会社は食料品や化粧品など品質管理の厳しい包装資材を製造する企業。電気の「見える化」によるスタッフの省エネ意識定着を目的に、1・2階の加工場にSMART CLOCK計4台、3階の事務所にERIAモニターを設置している。
 最も電気を使用するのは製袋機(熱溶着加工機)で、「見える化」の導入前は朝一斉に電源を入れていた。デマンド制の仕組みを知っていた代表取締役の熊本圭さんは、「ずらして起動すれば、電気料金が安くなる」と社員に伝えていたが、はっきりとした成果がわからずにいたこともあり、必ずしも徹底されていなかった。だが導入後は、時計の色の変化で電気の使用状況が一目でわかるようになり、機械の起動をずらす取り組みは習慣化されていった。
 その後、勉強会を通じてデマンド制などを理解するにつれ、スタッフはどうすればコストや業務効率が改善するのか考えるようになった。現在は製造・品質管理・業務の各課長が中心となって省エネに取り組んでいる。  

包装資材をつくる製袋機の一部。 包装資材をつくる製袋機の一部。


 特に製造現場では機械の利用方法について議論を深め、ピーク抑制のために昼休憩でも製袋機の電源を切らないなどのルールを決めた。さらに省エネ推進のため、機械の稼働時間が減るよう意識して働くことも申し合わせた。この意思統一により、残業時間は平均30分〜1時間ほど減った。スタッフ自らの取り組みによる「働き方改革」がもたらされたようだ。熊本さんは「残業手当が減る分は別の形で還元します。意識改革の結果としてコストが下がるのは、経営者にとって理想的です」と笑顔を見せる。
 熊本さんは、さらなる使用電力量の抑制を図るべく、屋上への太陽光パネル設置(室温を下げ、売電収入も見込める)、古い空調の入れ替え、室外機の遮熱塗装と一部散水、さらに遮熱窓への入れ替えといった設備改善も進めている。そうした投資を積極的に実施することで、労働環境やコストの改善に役立てていく計画だ。
 熊本さんは言う。「社員は財産です。これからもコスト改善で得た原資で労働環境改善や福利厚生を充実させたいと思っています」。  

代表取締役の熊本圭さん。
代表取締役の熊本圭さん。
  • 住所 ● 埼玉県草加市松江2-6-41
  • TEL ● 048(931)0781
  • URL ● http://www.kodama-p.co.jp/
  • 設立 ● 1960年
  • 事業内容 ● 包装資材製造
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