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ERIA&SMARTCLOCK 導入事例・日本テクノの主力商品「SMARTMETER (スマートメーター)ERIA」(以下ERIA)「SMART CLOCK(スマートクロック)」を導入している企業の省エネ活動にスポットを当てる導入事例集
矢印 常木鍍金工業 株式会社 川口工場  矢印 株式会社 ヨシケイ宮城 三重支店

矢印 医療法人大和正信会 ふじおか病院  矢印 学校法人今村学園 幼保連携型認定こども園 いまむらこどもえん  
 

常木鍍金工業 株式会社 川口工場

契約電力

▲45.6%

(2010年
2016年)
電力使用量

▲39.0%

(2009年10月〜翌年9月
2015年10月〜翌年9月)

団結を促す共通目標
運用改善で得られた成果を設備改善へ

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 「働き方改革を進める中、電気の〝見える化〞の導入で省エネという全社的な共通目標ができました。それが団結を促し、業務全体の効率化につながっています。その成果は、残業時間の低減といった具体的数値にも表れていますよ」と話すのは、埼玉県川口市に工場を構える常木鍍金工業 株式会社(本社・東京都北区)の常務取締役・野中貴宏さん。環境面に配慮する独自技術で各種メッキ処理を行う企業だ。
 ERIAの導入は2010年9月。その後、2016年11月にSMART CLOCKを導入し、省エネ活動を加速させた。電力ピークの警報に対応して、照明や空調の稼働を調整するといった取り組みを習慣化させ、まずはデマンド値を大きく改善した。当初ERIA導入時の1年をまたぐ期間で、それまで243kWだったのを192kWまでにした。

生産工程の排熱を利用して暖房に。
生産工程の排熱を利用して暖房に。


 「この最初の活動によって、電気代は大きく下がりました。その分の資金を次の費用にあて、取り組みの推進につなげていったんです」という野中さんが示すのは、各種の設備改善だ。生産工程で排出される熱を冬場の暖房に利用するため、工場内の各所に熱を伝える配管を設置した。メッキ液を使用する作業箇所をアクリル板で囲い、要所にビニールカーテンを設置するという工場内の改修も行った。これは、メッキ液の温度低下を防ぐのが主な目的だ。
 このメッキ液作業部分の改修は、液を熱するためのエネルギーを抑制できる。さらに薬液の飛散も抑えられるので、スクラバーと呼ばれる排ガス洗浄装置の稼働も低減できる。特にスクラバーは、それまで営業時間外も稼働させていたが、この改修によりその必要がなくなった。
 電力ピークの警報対応から始めた運用改善。そこで生まれた成果を設備改善の原資とし、取り組みをより深化させたのが同社の省エネ活動だった。2016年9月時点のデマンド値は132kWになり、導入前との比較では約5割に迫るほどの改善率をみせている。その成果に気を緩めることなく、電気の「見える化」で導かれた省エネという共通目標に向かって、これからも全社一丸の態勢で取り組みを進めていく。

常務取締役の野中貴宏さん。
常務取締役の野中貴宏さん。
  • 住所 ● 埼玉県川口市朝日5-4-18
  • TEL ● 048(225)4511
  • URL ● http://www.tsuneki-mf.co.jp/
  • 創業 ● 1952年
  • 従業員数 ● 72名
  • 事業内容 ● 各種メッキ処理
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01

株式会社 ヨシケイ宮城 三重支店

契約電力

▲20.9%

(2013年
2015年)
電力使用量

▲7.7%

(2013年12月〜翌年11月
2014年12月〜翌年11月)

成果発表による意識変化
作業の効率化にもつながった冷凍庫の運用改善

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 全国で食材宅配の事業を展開するヨシケイグループ。その一員として三重県四日市市を中心にサービスを提供するのが株式会社 ヨシケイ宮城三重支店だ。希望するメニューに必要な食材を、各家庭用に小分けして、必要な場合は保冷剤と一緒に発泡スチロール製のセットボックスに入れて届ける。買い物の手間を省き、食材の無駄をなくすなど、日本の食卓を便利に賢く応援してくれるビジネスである。
 省エネ活動の旗振り役は、業務部係長の中川浩之さん。ERIA導入後、警報時の対策や空調の使い方の見直しなど周囲の意見を取り入れながら進めていった。その中で、スタッフの省エネ意識を大きく変化させたのが、毎日行う数値の発表だった。「電気の〝見える化〟で活動の良否はすぐに数字として表れます。きちんと成果の上がった日、少し努力が足りない日、そうした判断が即座にできる。日々の数値変化を継続して伝えていると、いつの間にかみんなの省エネ意識が高まっていきました」。  
 

各家庭に食材を届ける配送車。
各家庭に食材を届ける配送車。


 意識の高まりの中で、さまざまな工夫が生まれていった。特に効果が大きかったのは、使い方を見直した2台の冷凍庫だった。冷却強度の高いマイナス30℃が1台、もう1台はそれより低い同20℃。
 まず、負荷の大きい強冷凍庫の扉の開閉回数を減らし、庫内温度の上昇を防ぐことで電力消費量を抑制しようと考えた。そこは主に48時間の冷却が必要な保冷剤用。以前までは時間が経過したものから順に小出しにしていたが、冷却済みのものを一定量まとめて、一旦、マイナス20℃の弱冷凍庫に移すようにした。弱冷凍庫は、配送用の食材も保存しているのでもともと開閉の回数は多く、タイミングを合わせて保冷剤を出庫すれば作業の効率も上げられる。
 その弱冷凍庫の使い方も、ほかの冷蔵庫とともに、見直しを図った。それまでの庫内にあった食材の配置を図面に起こし、より作業がしやすくなるよう、各食材の保管場所を変更した。その結果、作業の効率化ができたことはもちろん、ここでも扉の開閉回数は減って、電力負荷が改善された。
 こうした取り組みによって当初は難しいと考えていた50kWのデマンド目標もクリアした。活動は、次のステップに向かって進んでいる。

業務部係長の中川浩之さん。
業務部係長の中川浩之さん。
  • 住所 ● 三重県四日市市高浜新町1-19
  • TEL ● 059(334)7001
  • URL ● http://www.yoshikei-mie.jp/
  • 設立 ● 1980年
  • 従業員数 ● 55名
  • 事業内容 ● 食材デリバリーサービス
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02

医療法人大和正信会 ふじおか病院

契約電力

▲29.1%

(2016年
2017年)
電力使用量

▲9.2%

(2015年12月〜翌年11月
2018年12月〜翌年11月)

福利厚生への還元
シンプルな行動だから自主的活動が早期に定着

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 佐賀県佐賀市の医療法人大和正信会 ふじおか病院は、市北部地域の中核病院として他の医療機関とも密に連携し地域医療の充実に取り組む。医療・看護・介護・リハビリテーションといった各種サービスの提供で人々の健康増進を図り、地域社会に貢献している。
 病院のほか介護施設なども運営し、そのうち30床ある地域包括ケア病棟、58床の医療療養病棟、介護老人保健施設の「しょうぶ苑」(定床80・通所定員40人)に2016年10月、SMART CLOCKを導入した。
 事務長の山下義己さんは、「時計の色の変化で電力の使い過ぎを知らせる仕組みが直感的にわかりやすかったこと、デマンド閲覧サービスで日々の使用量がグラフによって分析できること、そうした点に魅力を感じ、採用を決めました」と導入の理由を話す。それに加え、電気の「見える化」で進める省エネ活動により、無駄に使っている経費を改善し、そうしてつくった資金を、職員の福利厚生充実にあてたいという願いもあった。人手不足が深刻な医療・福祉の現場。魅力ある職場づくりが欠かせないからだ。  
 

ふじおか病院の外観。
ふじおか病院の外観。


 導入後の主な取り組みは、SMART CLOCKの色が変化したら、そのとき使用していない病室や食堂などの空調を止めること。「職員は患者様対応を第一に考える必要があります。省エネ活動が余計な負担になり、本来の仕事に支障が出るようではいけない。だから、色が変わったら動くというだけのシンプルな行動にしたんです」。
 わかりやすく簡単なルールだから、定着するのは早かった。時計の見方や省エネ活動の手順を説明する勉強会を開くと、ほぼ全職員が参加した。その後は、山下さんが声をかけるでもなく職員が自主的に行動を起こしてくれる。「職員の担当エリア内に止められる空調がないときには、私のところに内線で連絡もしてくれます」。そのときは、山下さんが各フロアを回り、止められる空調を探す。
 導入当初の契約電力は120kWだったが、活動の定着により102kW、89kW、85kWと順調に効果が表れている。そうして削減できた経費は、職員旅行の費用にしようと考えている。

事務長の山下義己さん。
事務長の山下義己さん。
  • 住所 ● 佐賀県佐賀市大和町大字尼寺2685
  • TEL ● 0952(62)2200
  • URL ● http://www.fjok-hsp.com/
  • 設立 ● 1979年
  • 従業員数 ● 235名
  • 事業内容 ● 医療施設・福祉施設の運営
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03

学校法人今村学園 幼保連携型認定こども園 いまむらこどもえん

契約電力

▲15.1%

(2016年
2017年)
電力使用量

▲9.5%

(2016年4月〜翌年3月
2017年4月〜翌年3月)

環境教育での活用
30年後の子どもたちが、正しい選択をできるよう…

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 創立85年。私立幼稚園としては大阪府高槻市で最も古い歴史を持つ。2015年の園舎建て替えを機に、保育と教育を一体的に実施する機関として新たなスタートを切ったのが、学校法人今村学園 幼保連携型認定こども園「いまむらこどもえん」だ。ここでは地域の家庭を対象にした子育て支援も行っている。
 「30年後の子どもたちが人々の暮らす地球環境にとって正しい選択ができるよう取り組みを続けている」と話すのは園長の岡田美保さん。岡田さんが環境教育を強く意識し始めたのは東日本大震災のあと福島県南相馬市を訪れたときのこと。自園で開催したチャリティーイベントの収益を現地の幼稚園に届けに行った。その帰り際、自身も震災でつらい目に遭っているだろう園児から「いまむらこどもえんの子どもたちを守ってあげてね」と声をかけられた。「その言葉に胸を打たれ、未来を生きる子どもたちに美しい環境を残さなければいけないと心から思いました」。
 そんな岡田さんは、SMART CLOCKが電気を大切に使うことの重要性を子どもたちに伝える最適なツールだと考えている。緑は「セーフ」、黄色は「ちゅうい」、赤は「もう少しでアウト」と信号機のように色が変わるSMART CLOCKはわかりやすく、注意も引きやすい。今では子どもたちも、それが「電気の使い過ぎを知らせてくれる時計」と認識するようになっている。  

SMART CLOCKは共用スペースの目につく場所に設置。 SMART CLOCKは共用スペースの目につく場所に設置。


 電気の「見える化」導入後、全職員が省エネ活動に意識的に取り組むようになった。時計の色の変化を見ながら、自然光を取り入れ照明を消す、空調をつける順番や設定温度を意識するなど、無駄な電力使用をやめていった。そうした大人の姿は、黙っていても子どもたちは見ている。それも、ここでは大切な環境教育の一環である。
 最近では、廊下に設置されたSMART CLOCKが黄色の表示になると、子どもたちはソワソワし始める。それが赤に変わると大騒ぎ。近くに職員がいなければ探して駆け回り「先生! 電気を消さなきゃ!」と伝えに来る。30年後、いまむらこどもえんの卒園生がつくる社会には、環境問題という言葉すらなくなっているかもしれない。

園長の岡田美保さん。
園長の岡田美保さん。
  • 住所 ● 大阪府高槻市高槻町3-16
  • TEL ● 072(685)0247
  • URL ● http://www.imamura-gakuen.ed.jp/
  • 創業 ● 1933年
  • 従業員数 ● 59名
  • 事業内容 ● 幼保連携型認定こども園
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04
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