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ERIA&SMARTCLOCK 導入事例・日本テクノの主力商品「SMARTMETER (スマートメーター)ERIA」(以下ERIA)「SMART CLOCK(スマートクロック)」を導入している企業の省エネ活動にスポットを当てる導入事例集
矢印 風待ちの湯 福寿荘  矢印 大阪アサノコンクリート 株式会社 淀川工場

矢印 株式会社 丸兄商社  矢印 株式会社 プロスパー 薫風 梅み月  
 

風待ちの湯 福寿荘

契約電力

▲26.3%

(2013年
2018年)
使用電力量

▲25.1%

(2013年7月〜翌年6月
2017年7月〜翌年6月)

無駄の発見と改善
渡し船で訪れるリゾートならではの省エネ

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 「風待ちの湯 福寿荘」は三重県志摩市の東部に位置する的矢湾内のにある。この自家源泉の温泉宿を利用するには、まず対岸から専用の渡し船に乗り、約3分の短い船旅を楽しむことになる。忙しい日常から、ゆったりしたリゾートへ、気分を切り替えるのにふさわしい行程だ。
 SMART CLOCKとERIAを導入したのは2014見える化」による省エネ活動を進めるまでは、チェックインの定刻になると、利用されるすべての客室で電源を入れていた。その無駄を大きく排除できた。

利用客は対岸から専用の渡し船で施設へ向かう。
利用客は対岸から専用の渡し船で施設へ向かう。


 そうした成果を導いたのは、スタッフが作成する「節電・節約提案書」だった。改善できる部分はないか、担当部署で各スタッフがあげていく。「日本テクノさんが開く勉強会や朝礼での活動報告などで、みんなの意識が変わっていきました。無駄な部分を見つけ、いかに改善していくか。それを真剣に考え、提案書に記してくれます。客室の照明と空調をつけるタイミングも、提案書にあったアイデアなんです」と代表取締役社長の木村圭仁朗さんは言う。
 そのほか、人のいないロビーや廊下、ゲームセンターといったパブリックスペースの照明や空調の調整も実行した。冷蔵庫の温度設定も見直し、チェックアウト後の清掃時間を短縮する取り組みも進めた。設備改善でも客室照明のLED化に着手している。
 「私が考える省エネ目標に対し、現状では95%ほど達成できています。今後は重油ボイラーをやめて電気に変更するなどクリーンなエネルギーを積極採用する予定です」と話す木村さん。残り5%の目標達成を目指しスタッフ一丸となって挑戦を続ける。

代表取締役社長の木村圭仁朗さん。
代表取締役社長の木村圭仁朗さん。
  • 住所 ● 三重県志摩市磯部町渡鹿野517
  • TEL ● 0599(57)2910
  • URL ● https://www.fukujyuso.co.jp/
  • 創業 ● 1954年
  • 事業内容 ● 旅館・ホテル業

大阪アサノコンクリート 株式会社 淀川工場

契約電力

▲10.7%

(2014年
2018年)
使用電力量

▲19.4%

(2013年9月〜翌年8月
2017年9月〜翌年8月)

設備改善の原資創出
省エネ3方策「運用・調達・設備」の改善を実行

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 大阪府大阪市にある大阪アサノコンクリート 株式会社は、日本テクノが推奨する省エネ3方策「運用改善」「調達改善」「設備改善」を実施するコンクリート製造企業。2014年6月に淀川工場と津守工場で電気の「見える化」サービスを導入した。
 まずはデマンド対策による「運用改善」に取り組んだ。「変則的に機器が稼働する当社にデマンド値の抑制は不向きだと考えていましたが、稼働のタイミングさえ工夫すれば実現できるとわかり、目標値を167kWから一気に140kWに設定しました」と話す生産部課長の岸本正和さん。それには意図があった。「最初にあえて厳しく設定することで、省エネへの意識づけを図ったのです。頻繁に警報が鳴る方が、スタッフの意欲もわくからです」。
 工場内の機器は操作室で一括管理されており、そこにERIAを設置した。洗車場ポンプやベルトコンベアは、生産に影響なく止められる。出荷量が多い日は、あらかじめベルトコンベアで材料を運んでおくなどの対策を講じた。「仕事がしづらいと感じたこともありますが、それも年に数回のこと。全体のコストを考えれば微々たる辛抱です」。操作室で機器を調整するスタッフは、ERIAに表示される電力の変化を見て、ゲーム感覚で取り組んだという。  
 

省エネ3方策を実践している淀川工場の外観。
省エネ3方策を実践している淀川工場の外観。


 次に実施したのは「調達改善」。電気の使用状況から判断し、最適な電気料金プランに変更した。その後、スタッフに省エネ意識が浸透しているのを実感した岸本さんは、目標値を150kWに上げる。「本来であれば、それが当社の適正値です。調達改善により電気料金が安くなったことで、デマンド値が上がっても最低限の影響で済みました」。
 こうした取り組みを通じて改善できたコストは「設備改善」の原資として照明のLED化などに活用していった。同社ではこれらの成果を記録に残し、PDCAサイクルを運用しながら、さらなる改善を目指している。
 岸本さんは、「最近は事前に対策できるようになり、ほとんど警報が鳴りません。今後はこれまでと別の視点で、新たな使用量対策を進めるつもりです」と力を緩めない。

生産部課長の岸本正和さん。
生産部課長の岸本正和さん。
  • 住所 ● 大阪府大阪市東淀川区豊新2-14-9
  • TEL ● 093(951)6255
  • 事業内容 ● コンクリート製造
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02

株式会社 丸兄商社

契約電力

▲25.7%

(2016年
2018年)
使用電力量

▲12.2%

(2015年9月〜翌年8月
2017年9月〜翌年8月)

作業効率の向上
省エネで生まれた成果は全スタッフの特別賞与に

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 創業から約100年、陶磁器販売をはじめ絵つけ体験や古美術品展示など有田焼に関する多彩なメニューが揃う株式会社 丸兄商社。佐賀県西松浦郡にある「有田焼のデパート」だ。
 この施設に電気の「見える化」を採用したのは2016年7月。導入にあたり代表取締役の野田浩史さんは、朝礼でデマンドの仕組みと目標値についてスタッフ全員に説明した。「そこでは、〝我慢〟と〝ケチり〟は必要ないと伝えました。本来の仕事に差し支えるような活動は長続きしないし、本末転倒だからです」。
 導入当初の主な取り組みは、開店時につける空調を一部分だけにすることや、警報時に展示スペースや体験工房の空調を調整することなど。デマンド値を15%改善するのが目標だったが、それは翌月に達成できていた。そうしてスタッフに省エネ意識が浸透していくと、次々にアイデアが提案されるようになった。
 「お客様の少ないときの体験工房は間仕切りして空調負荷を減らす」「夏季は朝の涼しい時間帯に商品の梱包作業をすれば、空調をあまり使わずに済む」「出勤時、店内が暑いと感じたら、窓を開け室内の熱気を外に出してから空調をつける」……。  
 

「有田焼のデパート」丸兄商社の外観。
「有田焼のデパート」丸兄商社の外観。


 アイデアは随時実行され、その結果、1年前の電気料金と比較して約100万円が節約できた。野田さんは、そこから「見える化」の導入費用を差し引いた純粋な「成果」を、特別賞与としてスタッフ全員に分配した。モチベーションは一層高くなった。
 だが昨年夏は猛暑のためデマンド値が1kW上がってしまった。「たった30分のことですから、何か手を打てなかったかと悔いが残ったのは確かです。それでも、仕事の手順を色々と見直すことで、作業効率は確実に向上しています。それをコストとして計算してみれば、1kW分を十分上回る改善だといえます」。
 電気の使い方を工夫する運用改善に加え、屋根の断熱やLEDの導入など設備改善にも取り組む。「今後は太陽光発電や蓄電システムなども取り入れていきたい。省エネもビジネスも、みんなで楽しみながら成果を出し続けたい」と野田さんは意気込む。  
 

代表取締役の野田浩史さん。
代表取締役の野田浩史さん。
  • 住所 ● 佐賀県西松浦郡有田町中樽1-4-28
  • TEL ● 0955(42)3052
  • URL ● http://www.maru-kei.com/
  • 設立 ● 1920年
  • 事業内容 ● 陶磁器販売
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03

株式会社 プロスパー 薫風 梅み月

契約電力

2.1%UP

(2012年
2014年)
使用電力量

▲5.1%

(2011年6月〜翌年5月
2014年6月〜翌年5月)

意識を育てる環境づくり
インカムで情報共有、広い店内でも上手に省エネ

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 茨城県水戸市にある「薫風 梅み月」は、家族連れや観光客に人気の和食レストラン。国産大豆を使った手づくり豆腐や打ちたてのソバなど郷土料理が味わえる。広い店内には最大120人利用できる大型宴会場も備えている。
 現在、省エネ活動の旗振り役は店長の清田卓也さんだが、「ERIAを導入した2010年11月当時は店長ではなく調理担当でした。電気のことはあまり意識せず働いていましたね」。
 しかし店長になって店舗全体に目を向けるようになると、省エネに関するさまざまな気づきが生まれた。まず冷凍室の照明。「調理担当のころは、両手に荷物を抱えた状態で照明を消さずに冷凍室を出てしまうこともありました」。そこで人感センサーを設置し、作業に集中していても消し忘れがないようにした。こうして本格的な取り組みが始まっていった。  

最大120人の大型宴会場も備えた和食レストラン「薫風 梅み月」。 最大120人の大型宴会場も備えた和食レストラン「薫風 梅み月」。


 デマンドピークを迎えるのは主に夏場のランチタイム。ERIAを設置している厨房から「警報が鳴りました。現在85kWです」とインカムを通し全員に連絡が入り、各所のスタッフがそれぞれ対応する。厨房やバックヤードの空調を切る。宴会場の空調を一部停止する。もし夜間であれば、目立たない部分の外灯を消す。そうしてピークが抑制できると、再度インカムで警報解除の連絡が入り、必要に応じて空調などが再稼働される。なお、宴会場はふいの来店客に備え余裕を持って広範囲に空調を稼働させているので、警報時の調整弁としても利用できる。利用客に迷惑をかけないピーク対策だ。
 そのほか、厨房設備で隠れてしまう部分の照明を中心に間引く、昼間の明るい時間帯に消しておく照明のスイッチを色分けし明確にする、冷凍・冷蔵庫の温度チェックを定期的に行うなど細かな取り組みも欠かさない。
 アルバイトも含め43人のスタッフが働く店。広い店内での省エネのコツを、清田さんはこう話す。「気づいたときにはその都度インカムで呼びかけるんです。事務所の照明がつけっぱなしだったので、気をつけてください、というように。そうすることで継続的に省エネ意識が全体に広がるようにする。意識を育てる環境づくりですね」。  

店長の清田卓也さん。
店長の清田卓也さん。
  • 住所 ● 茨城県水戸市見和1-311-7
  • TEL ● 029(309)6111
  • URL ● https://www.mito-ume.jp/
  • 設立 ● 2005年
  • 事業内容 ● レストラン
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