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ERIA&SMARTCLOCK 導入事例・日本テクノの主力商品「SMARTMETER (スマートメーター)ERIA」(以下ERIA)「SMART CLOCK(スマートクロック)」を導入している企業の省エネ活動にスポットを当てる導入事例集
矢印 パティスリーセゾン  矢印 フローラルファクトリー 株式会社

矢印 久保田鉄鋼 株式会社  矢印 梅乃宿酒造 株式会社  
 

パティスリーセゾン

契約電力

36.7%UP

(2007年
2017年)
使用電力量

▲30.1%

(2007年1月〜翌年12月
2017年1月〜翌年12月)

スタッフの意識改善
オーブンの効率稼働を考慮した製造工程

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 「洋菓子を味わうのはワクワクし、感動することだと考えています。お客様が店内に一歩踏み込んだときからその気分を感じてもらえるよう内装にも気を配っています」と話すのは、福岡県飯塚市にある洋菓子店「パティスリーセゾン」のオーナーシェフ・杉岡昭夫さん。30年以上、手づくりのケーキなどを提供し続ける老舗の洋菓子店だ。
 2006年7月に日本テクノから提案を受け、電気の「見える化」サービスに関心を持った。オーブンと空調をフル稼働させる夏季にデマンドピークを迎えるが、当時は特に気にすることなく、電気料金にも疑問は抱いていなかった。だが「電気設備の保安サービスとセットで運営コストが減らせると知って導入を決めました。今では〝見える化〟がなくてはならないものになっています」と、かつての判断が正しかったことを実感している。導入当初は、複数台あるオーブンの立ち上げ時間をずらしたり、売り場以外の厨房や休憩室の空調を25℃に統一するといった取り組みをした。それだけでデマンド値は急速に下がっていった。

ワクワク感を醸し出す店内。舞台裏では無駄を排除する意識が浸透。
ワクワク感を醸し出す店内。舞台裏では無駄を排除する意識が浸透。


 効果をさらに上げるため、菓子づくりの工程も工夫した。オーブンをいきなり高温で使用するのではなく、段階的に温度を上げていく使い方だ。最初は約180℃のスポンジケーキ、次は約200℃のチーズケーキを焼き、そのあと250℃に上げてシュークリームの皮をパリッとさせる──低温から順次高温に移行できるような製造工程を徹底するようになった。
 そうしてデマンドピークは抑制され、電気のコストも改善していったが、杉岡さんは「見える化」のサービスに対し、もっと大きな価値があると感じている。「導入以前は休憩室の空調が、誰もいないのに終日稼働していることもありました。でも今はまったくない。“見える化”による取り組みを進めるうち、スタッフ全員に〝無駄を省こう〟という意識が浸透していったようです。スタッフの意識改善は何よりもありがたい」。
 杉岡さんは、省エネ活動にあたり、利用客には一切迷惑をかけないことを心がけ、スタッフに対しても無理強いしない方針だ。そんなオーナーのもとでも「見える化」は確かな成果を生んでいる。

オーナーシェフの杉岡昭夫さん。
オーナーシェフの杉岡昭夫さん。
  • 住所 ● 福岡県飯塚市東徳前12-37
  • TEL ● 0120(570)143
  • URL ● https://www.fukujyuso.co.jp/
  • 事業内容 ● 洋菓子の製造・販売
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01

フローラルファクトリー 株式会社

契約電力

▲30.0%

(2017年
2018年)
使用電力量

▲4.5%

(2016年9月〜翌年8月
2017年9月〜翌年8月)

作業の速度アップ
注意喚起の掲示で冷蔵室の運用改善

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 花と一緒に人の気持ちを届けることが使命と考えるフローラルファクトリー 株式会社(北海道函館市)。本社工場で生花加工を行い、函館市を中心にスーパーマーケットなどの小売店に卸すのが事業の中心だ。
 2017年6月に日本テクノのサービスを導入したのは、電気に対する社内の意識改革が目的だった。代表取締役の平方大一さんは「私も経営者でありながら、以前は電気料金の仕組みに無頓着でした。電気を〝見える化〟したことにより、いかに無駄づかいをしていたか気づかされました」と話す。
 工場に生花が入荷すると、余分な葉や茎を切り落として束ねラッピングする。これら一連の工程は加工機で行うが、鮮度が落ちないよう空調を稼働させた状態で作業しなければならない。その後、5〜6℃に設定した冷蔵室で保存。生花は常にその冷温で保管する必要があり、電気のランニングコストが経費に占める割合は大きい。  
 

冷蔵室内。生花は常に5〜6℃で保管しなければならない。
冷蔵室内。生花は常に5〜6℃で保管しなければならない。


 夏場は特に負荷が高く、冷蔵室の使用電力量は増える。そのタイミングで加工機の稼働が重なると、デマンドピークが押し上げられてしまう。それを知らせるSMART CLOCKの赤色表示を目にするたび、一時的に空調や冷蔵室の冷却機を停止した。平方さんは、その取り組みを進めるうち、さらに根本的な無駄に気づく。
 それは、扉の開放により冷蔵室の冷気を逃がしてしまうこと。これまで出荷トラックへの積み込み作業は、冷蔵室を全開にして行っていた。「いわば冷蔵庫を開けっぱなしで料理しているのと同じ。そこで、『開閉5秒以内』という少し大げさな言葉を使った掲示を冷蔵室のドアに貼り出したんです」。
 効果はすぐに表れた。スタッフは台車の出し入れを速やかに行うだけでなく、開閉幅も極力小さくなるよう意識しはじめる。必然的に積み込み作業全体にかかる時間が短縮されていく。さらに、トラックが到着する直前に前室のバックヤードへ生花を移しておき、冷蔵室を閉めた状態で荷積みをするという作業工程の変更も行った。注意喚起の掲示に始まる一連の活動で、電力の負荷は確実に低減されていった。

代表取締役の平方大一さん。
代表取締役の平方大一さん。
  • 住所 ● 北海道函館市西桔梗町849-6
  • TEL ● 0138(48)7801
  • URL ● http://floralfactory.jp/
  • 設立 ● 1993年
  • 事業内容 ● 生花などの卸売り・小売り
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02

久保田鉄鋼 株式会社

契約電力

▲27.9%

(2009年
2017年)
使用電力量

▲32.1%

(2009年9月〜翌年8月
2016年9月〜翌年8月)

ノウハウの蓄積
SMART CLOCKが導いたさらなる高次の成果

アンダーバー画像

 鉄やアルミ、その他金属をリサイクル処理する東京都八王子市の久保田鉄鋼 株式会社。ここには、電磁石を利用する大型クレーン2台、ギロチンシャー(圧縮切断機)、三方締めプレス機など電動機械が複数あり、以前はすべて同時に使用していた。
 だが2009年のERIA導入時の勉強会で30分の最大デマンドが1年間の基本料金を決めると学んだあと、スタッフは「工程を確認し同時使用を避ける」「クレーンをパワーショベルで代用する」「デマンド分散のため、なるべくX時00分やX時30分をまたいで機械を動かす」などの取り組みを徹底するようになった。成果は確実に上がり、デマンドと使用電力量は順調に改善されていった。
 そんな同社が2015年、SMART CLOCKを導入した。設置場所は工場長が操作するクレーンのすぐ横。最初につけたERIAモニターは事務所にあり、警報が鳴ると事務スタッフが現場に駆けつけ、作業中のスタッフと相談して機械の稼働を調整していた。それがSMART CLOCKの導入で工場長が常に電力の使用状況を確認できるようになった。高い位置にあるクレーンから俯瞰して各ヤードに適切な指示を出せる。それにより使用電力量の改善がさらに進む。スタッフの多くは最初のERIA導入で省エネ活動の成果は頭打ちだと思っていたが、その懸念はすぐに払拭された。  
 

久保田鉄鋼の事務所棟。ERIAモニターはここに設置されている。
久保田鉄鋼の事務所棟。ERIAモニターはここに設置されている。


 ほかにも電気の「見える化」によって、さまざまなノウハウが積み上がっていく。「ギロチンシャーの固定を緩めにすれば圧力が分散され電力負荷が下がる」「クレーンは勢いをつけずゆっくり操作すると使用電力量を少なくできる」「朝、プレス機の暖機運転を行えば油圧動作がスムーズになり稼働時の電力消費を減らせる」……。それらはERIAモニターで試行前後の電力量を確認しながら見つけていったノウハウだ。
 執行役員・部長の志平勝久さんは「リサイクル金属は国際競争が激化している市況商品です。生き残るためには無駄な経費をできるだけ抑える必要がある。当社ではもはや、電気が〝見える化〟されていないと仕事ができない状況ですね」と話す。  
 

執行役員・部長の志平勝久さん。
執行役員・部長の志平勝久さん。
  • 住所 ● 佐賀県西松浦郡有田町中樽1-4-28
  • TEL ● 0955(42)3052
  • URL ● http://www.maru-kei.com/
  • 設立 ● 1920年
  • 事業内容 ● 陶磁器販売
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03

梅乃宿酒造 株式会社

契約電力

▲1.8%

(2016年
2018年)
使用電力量

▲2.1%

(2016年6月〜翌年5月
2017年6月〜翌年5月)

残業時間の短縮
「見える化」による状況把握で課題を明確化

アンダーバー画像

 創業から120年余り、奈良県葛城市にある梅乃宿酒造 株式会社は重ねてきた歴史を礎としながら新しい酒文化の創造に挑む企業。業務改善や電力使用の効率化にも積極的で本蔵、東蔵、物流センターの3つの事業場で日本テクノのサービスを導入している。
 電気の「見える化」が契機となり、全体朝礼で各部署の電力使用状況の共有が習慣化し、さらに製造現場では多岐にわたる酒造工程を見直し業務効率を上げようという機運が生まれた。水銀灯のLED化や使用電力量の多い設備の立ち上げをずらすといった活動のほか、東蔵では残業の抑制にも取り組んだ。「人の動きを減らす徹底的な効率化を考えました。例えば、瓶詰めと殺菌の工程をコンベアでつなぎ作業がスムーズに流れるようにするなど、さまざまな業務で省力化を図っています」(商品管理部の上川竜弥さん)。その結果、東蔵の残業時間は48.4%も減らすことができ、デマンド値も約10%改善した。  

梅乃宿酒造 本社入口。 梅乃宿酒造 本社入口。


 一方、本蔵のデマンド値は導入前とほぼ変わらず、使用電力量は増加していた。「原因は商品の売れ行きが好調で生産量が増えていること。仕込みを増やし、発酵促進用のサーマルタンク(温度管理タンク)を増設して24時間稼働させているんです」と上川さんは説明する。発酵は味と品質を決める重要な工程だが、そこでも品質を落とさずに省エネできないかと、タンクの熱交換部分に扇風機を当てるなどを試みた。しかし、残念ながらはっきりとした効果はなかった。
 発酵、瓶詰め、出荷、すべてのタイミングが合えばサーマルタンクの負荷も減らせる。天気や気温に配慮しつつ、どのタイミングで瓶詰めすればエネルギー消費を最小化できるのか。複合的な対策が必要だが、上川さんは「難しいとわかっても、今はスタッフのみんなが簡単に諦めなくなりました。これまではどちらかというと、決まった工程に沿って作業を進めるだけでしたが、電気の〝見える化〟で課題が明確化されるようになったので、解決のためのアイデアも出しやすいのでしょう」と話す。酒造りを愛するスタッフの表情は明るく、楽しみながら難題解決に取り組んでいる。  

商品管理部の上川竜弥さん。
商品管理部の上川竜弥さん。
  • 住所 ● 奈良県葛城市東室27
  • TEL ● 0745(69)2121
  • URL ● https://www.umenoyado.com/
  • 設立 ● 1893年
  • 事業内容 ● 各種酒類の製造・販売
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04
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