木材自給率30%台に回復
2015年9月、林野庁は2014年の木材需給の状況をまとめた「木材需給表」を発表した。同年の木材自給率は31.2%で、1988年以来26年ぶりに30%台を回復した。なお、今回から木質バイオマス発電などでの需要が増加している木材チップを集計に加えた。これを除くと自給率は29.8%になるが、それでも前年から1.0ポイントの増加になった。
木材の総需要量は7581万4000立方メートルで、このうち国内生産量は2366万2000立方メートルだった。自給率の増加は、円安などの影響で海外からの輸入量が減少していること(前年比3.1%減)や、国内の生産量が近年増加傾向にあること(同1.5%増)などが主な原因。木材自給率は、2002年の18.8%を底に緩やかな回復傾向にある。