国連 貧困撲滅、温暖化対策など新目標採択
2015年9月に開催された国連サミットで、貧困の撲滅や温暖化対策など、国際社会が取り組む新たな目標を盛り込んだ「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択された。
国連ではこれまで、2000年に採択され2015年までの目標として掲げていた「ミレニアム開発目標」(MDGs:1面用語解説 )があった。それが昨年末に期限を迎え、後継となる2016年から2030年までの新たな国際目標がつくられた。
採択した2030アジェンダで示したのは、「貧困の撲滅」「男女平等や女性の活躍推進」「地球温暖化など気候変動に対する対策」といった17の目標と169の具体策からなる「持続可能な開発目標(SDGs)」。すべての国が参加し、「誰一人として置き去りにしない」社会を目指す。
2030アジェンダの内容は、今回の採択に至るまで7回の政府間交渉で議論され、2015年8月に実質合意していた。今回の国連サミットには、日本の安倍晋三首相をはじめ、アメリカのオバマ大統領など国連加盟193カ国中、130カ国以上の首脳が参加している。