使用済み太陽光パネル 処理方針　環境省 ガイドラインを公表

　2016年4月、環境省は、近い将来、大量廃棄が予想される太陽光パネルなどについて、処理方法に関する指針をまとめた「太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン」を公表した。再生可能エネルギー固定価格買い取り制度（FIT）により、太陽光発電設備の導入は急速に拡大している。それに伴い同時期に寿命を迎え、排出される設備も急増することから、円滑な処理を進められるよう、撤去、運搬、リユース、リサイクル、適正処分の方法、関連する法制度や留意点などの基本的事項をまとめた。
　排出される太陽光発電設備は一般の廃棄物と異なり日光が当たると発電する特性がある。そのためガイドラインでは、まず発電がなされないような措置をとっておくのが重要としている。また設備の所有者や発電事業者は導入計画の中に廃棄のための費用を見込んでおく必要があると指摘。特に住宅用以外のFITを利用した場合、得られる買い取り価格の中には廃棄費用も含まれていることを留意すべきだとしている。