年間約1380億円の評価額
2016年3月、環境省は生物多様性の経済的価値についてアンケート調査による評価を実施し、結果を公表した。
今回は特に、里地里山で保全活動をした場合、それによって守られる生物多様性の価値を判断した。里地里山を保全する取り組みに対して、負担してもよいと考える金額(支払意思額)の平均値は、2657円(年間1世帯あたり。中央値は1411円)だった。これをもとに算出した評価額は、年間約1380億円(中央値では約733億円)となった。
「生物多様性」や「里地里山」という言葉を知っていた回答者ほど支払意思額は高かった。環境省は、価値向上のためには、それらの認知度を上げることが必要だと分析している。