温暖化対策の科学的根拠アウトライン決定
IPCC総会 第6次評価報告書策定進む
2017年9月、環境省は、カナダのモントリオールで開催された「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第46回総会の結果概要を発表した。決定したのは、IPCC第6次評価報告書のアウトライン(章立て)など。この報告書は、世界の地球温暖化対策を牽引する気候変動枠組み条約などの国際的な環境政策決定における科学的根拠となる。
総会では第1から第3まである作業部会ごとの報告書のアウトラインについて決められた。科学的根拠を示す第1作業部会報告書では、気候システムの変化状態(第2章)、人間が気候システムに及ぼす影響(第3章)など。影響・適応・脆弱性を記す第2作業部会報告書は3つのセクションを設定し、18章で構成する。緩和について述べる第3作業部会報告書は、エネルギーシステム(第6章)、国際協力(第14章)など17章立てにした。
今後、執筆者選定や専門家および政府の査読作業などが進められ第54〜56回総会で各報告書が承認される予定。