環境産業 市場・雇用規模、過去最大
3.6%増 104兆円、2.6%増 260万人
2018年6月、環境省は毎年公表している「環境産業の市場規模・雇用規模等に関する報告書」の2016年版を公表した。報告書で推計された市場規模は、前年比約3.6%増の約104.2兆円で、雇用規模は同約2.6%増の約260万人だった。いずれも過去最大の数値になった。また、全産業に占める環境産業の市場規模の割合は2000年の6.1%から10.4%まで拡大し、日本経済全体に与える影響も大きくなっている。
ここでは環境産業を「供給する製品・サービスが、環境保護および資源管理に直接または間接的に寄与し、持続可能な社会の実現に貢献する」ものとして定義。具体的にはその内訳を「環境汚染防止」「地球温暖化対策」「廃棄物処理・資源有効利用」「自然環境保全」の4つの分類で整理している。
4分類のうち最も大きいのが「廃棄物処理・資源有効利用」で、この分野の市場規模が増加したことが全体の拡大を牽引した。特にその中の「リフォーム・リペア」「廃棄物処理・リサイクル設備」の伸びが大きかった。