ユニ・チャーム使用済み紙おむつのリサイクル技術を開発
日用品メーカー大手のユニ・チャーム株式会社(東京都港区)は、使用済み紙おむつのリサイクル技術を確立したと発表した。2019年10月、報道陣に対し、開発した技術の概要を公表し、再生原料から製造した新しい紙おむつの試作品などを公開した。
使用済み紙おむつの多くは焼却されている。高齢化が進み大人用紙おむつの市場が拡大する中、温室効果ガス排出量の増加が懸念されるところだ。ユニ・チャームは2015年から紙おむつの循環型モデル構築を目指し、再資源化プロジェクトをスタートした。2016年にはリサイクル活動が盛んな鹿児島県志布志市と共同で実証試験を開始し、市が回収した使用済み紙おむつから、新品と同等の品質で、原料素材となるパルプや高分子吸収ポリマーを得るフローを構築した。
この技術を用いて2021年以降の事業化を目指す。そのための「リサイクル事業準備室」を社内に新設している。