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気軽に「環境」を学べる、全国各地のさまざまな「体験型施設」を紹介していきます。
風の子楽習館@島根県

自然素材を活用した「ものづくり体験」

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 島根県出雲市西部、国道9号線から踏み切りを渡ってすぐのところにある手引ヶ丘公園。緑深い山々と雄大な日本海を望む広々とした公園の中には、ゆったりとした時が流れている。今回伺ったのは、そんな公園の中にある体験学習施設「風の子楽習館」だ。

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 この施設でまず注目したいのが、環境にやさしい建築設計。屋根に設置した太陽光パネルで館内の電気の一部をまかない、地中熱を冷暖房に有効利用するなど、エネルギーの地産地消により、過ごしやすく快適な空間づくりを実現している。
 入口から展示ギャラリーを進むと、左手に小学校の図工室を思わせるような体験工房がある。ここでは自然素材を使った環境にやさしい作品をつくることができる。公園整備のために伐採した枝や流木なども材料として生かされている。ストラップやおもちゃだけでなく、季節限定の工作など、バラエティに富んだ体験メニューが用意されているのも面白い。
 さらに奥に進むと、多目的ホールのシンボルである大きな「風の樹」が目に飛び込んでくる。「風の樹」の周りは、風や光、音の力を感じられる体験型スペース。空気(風)の力で身体を持ち上げるイスや、風を利用して演奏できるパイプなどの体験型装置が並んでいて、気軽に楽しみながら自然の力を学べる。

 また、地引網やダッチオーブンを使った野外クッキングなどが体験できる公募型のイベントも月2、3回行われ、人気を集めている。夏に行われる子ども向けのキャンプ(風の子キャンプ)では、公園内にテントを張って、飯ごう炊はんや魚釣りをしながら、自然の中で暮らす知恵を学ぶ。
 ここ手引ヶ丘公園では、天気がいい日には、お弁当を持参し、公園と施設を行き来して一日を過ごす人が多いそうだ。
 自然と触れ合える豊富な体験メニューを取り揃えた風の子楽習館。夏休み中は、平日でも一般体験や夏休み工作が行われる予定だ。ここでは誰もが風の子になり自然を体感できる。

かぜのこ がくしゅうかん
住所●島根県出雲市多伎町口田儀458-1
電話●0853-86-3644
開館時間●11〜2月▶9:00〜17:00、3〜5月・9〜10月▶9:00〜18:00、6〜8月▶9:00〜19:00
体験実施日●土日祝日・春休み・夏休み
休館日●毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料●無料(体験学習は有料)
ウェブサイト●http://www.kazenoko-taki.com/

こぼれ話

 「環境のことを知り、環境のために何かしたい」「自然を大切にしたい」そんな声から『環境体験型施設ナビ』は生まれました。"ちょっと寄り道"そんな気軽な気持ちで足を運んでみてほしいです。「環境」を学べる「体験型施設」にご案内します。
 第1回は「風の子楽習館」。生まれて初めて訪れた島根はあいにくの曇り空でしたが、海がとても綺麗でした。ここ手引ヶ丘公園は桜の名所としても知られていて、春には日本海とコラボした絶景が楽しめるそうです。5月は運が良ければアオリイカを追うイルカの姿が見られるんだとか。道の駅でいただいた日本海で獲れた海の幸も新鮮。また訪れたくなりました。
 第1回目にも関わらず、快くご協力いただいた「風の子楽習館」の職員さま、ありがとうございました。
 今後も素敵な施設をご紹介してまいりますので、楽しみにしていてくださいね!
 (次回、訪問先のヒントは………白熊です!)

風の子楽習館
風の子楽習館
風の子楽習館