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石川県金沢市

人口464,035人※2014年2月1日現在
面積468.22km²
市HPhttp://www4.city.kanazawa.lg.jp/

金沢市ニューストピックス

2014/4/15
本編を公開いたしました。
2014/2
取材を行いました。

環境負荷の少ない都市「金沢」をつくる


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兼六園をはじめとする
観光スポットも充実
県のほぼ中央に位置する、石川県の県庁所在地、金沢市。北陸有数の都市として経済面や文化面で他の都市をリードしている。江戸時代には、加賀百万石の城下町として大いに栄え、また、第二次世界大戦時に空襲の被害を受けなかったため、市街地には今なお歴史ある街並みが残っている。
1968年、全国に先駆けて「伝統環境保存条例」を制定、1997年には「環境保全条例」を制定した。そして1998年には「環境都市宣言」を行い、その後も環境に関する独自条例を数多く制定し、積極的に環境の保全に取り組んできた。

全国に先駆けた再生可能エネルギーの利用


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マイクロ水力発電施設
完成予想図
長きにわたり環境問題と向き合ってきた金沢市には特徴的な取り組みが多い。その一つが市営水力発電事業だ。実に100年近く続く取り組みであり、“市営”としては全国唯一となる。金沢市では、市内を流れる犀川と内川に5つの水力発電所を設置し、年間1億4,000万kWh、およそ40,000世帯分の電力を発電している。
近年では、再生可能エネルギーの導入促進を目指し、市内に数多く流れる「用水」を活かした小水力発電事業も本格化している。2014年3月には、市中心部に位置する本多公園に、園内に流れ落ちる用水を利用したマイクロ水力発電施設が完成予定だ。年間想定発電量は5,300kWhと発電規模は大きくないが、多くの人々が行き交うまちなかに整備することで、環境意識啓発の場としての機能も果たし、今後の未利用水資源の活用モデルとしての役割も期待されている。
そして、1980年からスタートしている、他市に先駆けたごみ焼却施設での発電事業も特筆すべき取り組みの一つだ。市内には、西部環境エネルギーセンターと東部環境エネルギーセンターの2つのごみ焼却施設があり、この2施設ではごみ焼却時に排出される熱を回収し、高温・高圧の蒸気を発生させ、熱源供給、電力供給を行っている。熱源は、隣接する市営施設の空調やプールへと利用され、電力は施設内に供給し、余剰分は売電している。西部環境エネルギーセンターでは、2012年4月に新工場が稼働。発電能力が従来の1,600kWから7,000kWへと大幅に増加し、再生可能エネルギーの積極利用を後押ししている。
また、この西部環境エネルギーセンターは、ごみ焼却施設としてだけでなく、環境学習の拠点としての役割も担っている。


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西部環境エネルギーセンター
環境学習コーナー
まちなかに立地していることから、一般市民が足を運びやすく、小学校の社会科見学、婦人会や町内会など、団体での訪問も多い当施設。施設内には見学コースが整備され、ごみ処理の過程を実際に目で見てまわることが出来る。また、施設内には環境学習コーナーを設置し、資料の閲覧やゲームをしながらの環境学習を体験する機会も設けている。その他、太陽光発電設備の導入や屋上緑化も施し、環境学習の拠点に相応しい施設となっている。

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