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福井県勝山市

人口25,380人※2013年9月30日現在
面積253.68km²
市HPhttp://www.city.katsuyama
.fukui.jp/

勝山市ニューストピックス

2013/11/1
本編を公開いたしました。
2013/9
取材を行いました。

エコミュージアム開館


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福井県立恐竜博物館も
エコミュージアムの一つ
現勝山市長である山岸市長は、2000年12月の市長就任時、21世紀における勝山市の「復興」「再生」を目指し、「ふるさとルネッサンス」の理念を掲げた。「ふるさとルネッサンス」には、地域住民が、まちの魅力を再発見し、自分の住むまちを好きになり、市外へと発信する。そして、自分の住むまちに誇りをもってほしいという願いが込められている。
ふるさとルネッサンスの実現に向けた具体策として、「勝山市エコミュージアム構想」が提唱された。
エコミュージアムは、1960年代に、フランスの博物館学者によって提唱された考え方である。地方の過疎化に歯止めをかけるため、その土地に残る史跡や建造物、産業遺跡などを、将来にわたって保存すべき「遺産」ととらえ、展示、活用することで、地域全体を屋根のない博物館とする。まちが元来持ち合わせる魅力を再認識し、経済の面での「復興」「再生」も目指すことから、エコミュージアムの「エコ」は、エコロジーの「エコ」でもあり、エコノミーの「エコ」をも意味する。勝山市が生まれ持つ、自然や風土、伝統や歴史、そして文化、コミュニティが持つ地域の「力」を再発見し、まちの発展へとつなげていくことを目指す。


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白山国立公園の玄関口
平泉寺白山神社
勝山市には、国立公園にも指定され、ユネスコが提唱する「エコパーク」にも認定されている「白山国立公園」をはじめとする様々な「遺産」が残されている。市全域は、地球活動の遺産などが見られる地域が認定される「ジオパーク」にも選ばれ、対外的な評価も得ている。しかし、エコミュージアムを成功させるためには、「遺産」の数だけでなく、地域住民自身が、この取り組みに積極的に参加し、わがまちの魅力を見つけていくことが重要だ。特に高齢者の参加により、若者への伝統の継承、世代間の交流促進、次世代の子どもたちへの環境教育としての役割を果たすこともできる。市の恵まれた環境や史跡、特産品などを発掘することにより、地元企業のビジネスの発展にもつながり、充実したエコミュージアムが形成されていく。

2007年にはアメリカの経済紙「フォーブス」電子版において「世界で9番目にクリーンなまち」に選定されるなど、勝山の持つ魅力は着実に広がりを見せている。日本屈指の恵まれた自然を活かし、共存できる社会づくりを実現することにより、今まで以上に市外へと大きな影響を与えていくだろう。

取材協力:勝山市
一部写真提供:勝山市
記事公開日:2013年11月1日

編集後記 街角にて

まち全域がエコミュージアムである勝山市。歴史を感じる場所から近代建築まで、様々な魅力的な"もの"が集まっています。市中心部にある「大清水(おおしょうず)」は、湧水があふれる交流の場。昭和時代には、トマトやスイカなどを布袋に入れて冷やす「天然の冷蔵庫」として、また、料亭のアユやウナギなどの生簀としても利用されていました。
市を代表する施設でもある福井県立恐竜博物館は、黒川紀章氏建築設計により2000年に開館しました。田畑に突如現れる近代的な建物が、存在感を示しています。

(左)大清水(右)福井県立恐竜博物館

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