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長野県飯田市

人口841,473人※2013年7月1日現在
面積149.99km²
市HPhttp://www.city.sakai.lg.jp/
備考環境モデル都市(2009年認定)
環境市場新聞34号掲載

堺市ニューストピックス

2013/10/1
本編を公開いたしました。
2013/6
取材を行いました。

「人」「家」「街」がひとつになったエコモデルタウン


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整然とした街並みが続く
エコモデルタウン
堺市南区、廃校となった晴美台東小学校の跡地を有効活用した取り組みが行われている。「晴美台エコモデルタウン創出事業」である。再生可能エネルギーの利用、高効率な省エネ機器などを装備した住宅を建設し、年間での一次エネルギー消費量が正味ゼロ、または概ねゼロの「ネット・ゼロ・ハウス」の実現を目指すというものだ。居住者の省エネ行動を促し、家庭部門でのCO2排出量の削減を図るだけでなく、住環境、居住空間の快適性や生活の質を高める街並みを創出することにより、他地域への波及も期待できる。事業者には、大和ハウス工業株式会社が選定され、分譲住宅として販売を開始した。

このエコモデルタウンでは、「創る」「知る」「育てる」「守る」の4つのテーマを軸に、様々な価値を創出している。
全戸に設置された太陽光発電システムでは、街のグランドデザインの段階で、太陽光発電に適した屋根の向きや区画割を行った。消費電力が少なく、長寿命のLED照明や雨水タンクも標準装備。また、将来を見据えて、電気自動車用の屋外コンセントも設置された。住民自身がエネルギーを「創る」準備を整えた。
創ったエネルギーは、各住戸に装備されたHEMSを通し、発電量や電力使用量、売電量などを瞬時に「知る」ことが出来る。各住戸と集会所、街のLED防犯灯の消費電力などを見える化した「SMA×ECOクラウド」によって、街全体のエネルギーの見える化も可能となった。


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街区では電気自動車の
カーシェアリングも実施
良好な環境を維持するために、住民主体で街を「育てる」こともこの街の特徴だ。街区に隣接する、市有地の緑地帯の管理は住民全員で行い、自ら緑を育むことによって、より一層の街への愛着心を生み出している。また、堺市では初となる「景観協定」を設定し、景観を損なわないためのルールを設けた。住民全員が一つとなり、誇りを持って住める街に育てていく仕組みをつくりだした。
災害時などに強い街づくりも実行している。街の入り口部分にある集会所では、住民の交流の場となるだけでなく、災害時の活動拠点となるよう、太陽光発電や蓄電池の設置、かまどベンチやトイレベンチなどを備え、住民の安心をサポート。停電時には、各住戸に備えたリチウムイオン蓄電池が、非常用電源として電力を供給する。住民を「守り」、安心して暮らしてもらうための設備は万端だ。
様々な技術と配慮からなる「晴美台エコモデルタウン」。それは低炭素化のみならず、「人」「家」「街」がひとつになった次世代の街づくりを実現している。

「公害都市」から「環境先進で住みやすく活気のある都市」へと変化を遂げた堺市。2009年には、政府から「環境モデル都市」に選定された。環境モデル都市となったことで、事業者や市民の環境への関心が高まり、市の取り組みへの参画が今まで以上に活発となり、市と市民が「環境」を通してより深くつながることが出来た。今後も、「自転車のまち」「史跡のまち」といった生まれ持った個性を活かしながら、「快適な暮らし」と「まちの賑わい」が持続する低炭素都市の実現に向け、さらなる魅力あふれる街づくりを目指す。

取材協力:堺市、堺港発電所PR館 エルクールさかいこう、大和ハウス工業株式会社
記事公開日:2013年10月1日

編集後記 街角にて

堺市では、JR西日本、南海電鉄、阪堺電気軌道と連携して、「堺eco観光」を推進しています。これは、鉄道や、レンタサイクルなどを使って、堺市の観光名所を散策するというもの。「環境モデル都市」にふさわしく、環境にやさしい観光を提案しています。詳細は、堺eco観光のホームページへ。
URL:http://www.sakai-tcb.or.jp/ecotourism/

(左)堺駅に貼られたポスター(右)堺市を縦断する阪堺電車

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