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愛知県豊田市

人口422,340人※2014年8月1日現在
面積918.47km²
市HPhttp://www.city.toyota.aichi.jp/
備考環境モデル都市(2009年認定)
環境市場新聞38号掲載

豊田市ニューストピックス

2014/10/1
本編を公開いたしました。
2014/7
取材を行いました。

ミライのフツーを発信

愛知県北部に位置する中核市、豊田市。トヨタ自動車が本社を置く、言わずと知れた企業城下町である。1959年に改名されるまでは、「挙母(ころも)市」の名称であった。幾度かの合併を繰り返し、県第2位の人口、そして県最大の面積を有するようになった。 2009年に国から「環境モデル都市」に選定された豊田市は、市の強みである「交通」「産業」「森林」の3分野、そして市民の低炭素ライフスタイルを創造する「民生」、先進環境技術を集約し、国内外へと情報発信する「都心」を加えた5つの分野を取り組みの柱に据え、事業を本格化させた。 豊田市では、都市の将来像を「人と環境と技術が融合する環境先進都市『ハイブリッド・シティ とよた』」と掲げ、CO2削減目標を1990年比で2030年までに30%必達、2050年までに50%必達と定めた。

豊田市の取り組みが一堂に集結


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とよたエコフルタウン全景
2012年5月、多分野で事業を展開する豊田市の取り組みを集約し、国内外へと発信する場として「とよたエコフルタウン」が誕生した。「ミライのフツー」をコンセプトに、未来の低炭素型社会が人々の生活や街にどのような変化をもたらすのかをわかりやすく「見える化」した体験型の施設だ。2014年4月に計画していた全ての施設が完成し、グランドオープンを果たした。 「とよたエコフルタウン」は、豊田市駅から徒歩10分ほどの市中心部に位置する。入場料は無料で、誰でも自由に施設を見学することが出来るほか、予約をすれば約60分のガイドツアーへ参加することも可能。コンシェルジュの説明を聞きながら効率よく施設を巡ることが出来る。

エコフルタウンの拠点施設 パビリオン


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コケパネルに覆われた
パビリオン
入口を抜け最初に見えてくる施設が、緑色の外壁が印象深い「パビリオン」だ。外壁をよく見ると緑色の正体はコケ。ヒートアイランド対策の一つとしてコケパネルが施されている。また、屋上には20kWの太陽光パネルを搭載し、発電した電気を施設内で使用している。パビリオン内部は、総合インフォメーションとして「とよたエコフルタウン」や豊田市の取り組みを映像や展示を通して紹介。「スマートライフギャラリー」と題したコーナーでは、市内の東山町と高橋町にある次世代エネルギー・社会システム実証地区で進められている、HEMS、EDMSにより実現する未来の家庭・コミュニティの在り方を提示している。また、自然と生物に学ぶものづくりを紹介する「発見の森」では、身近な自然や生物の、理にかなった仕組みや構造を活用した技術が集結。例えば、実は鋼鉄よりも強度があり、ナイロンよりも伸び、熱にも強い“スーパー繊維”である「クモの糸」からヒントを得た、化石資源に頼らない「人工クモの糸」の実物が展示されるなど、子どもから大人まで一同に楽しめ、考えることのできる環境教育の場としても機能している。

クルマのまちが発信する「交通分野」での取り組み


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スマートモビリティパーク
パビリオンの向かいには、「スマートモビリティパーク」と「水素ステーション」が立地。 クルマのまちに相応しく、交通分野での取り組みが特に活発だ。 「スマートモビリティパーク」は、トヨタ、ヤマハと協働で展開する「Ha:mo RIDE(ハーモライド)」の貸出拠点として整備された。「Ha:mo RIDE(ハーモライド)」とは、CO2排出量ゼロの超小型EVや電動アシスト自動車を活用した、新たなモビリティ・ネットワーク形成を目指すプロジェクト。市内にはすでに25カ所の貸出拠点が整備されており、公共交通とスマートモビリティを一体的に捉え、効率的かつ環境にやさしい“移動”の在り方を提案している。 「水素ステーション」は、2014年度内から販売が開始され、今後の普及にも期待がかかるFCV(燃料電池自動車)のエネルギー充填設備として、来場者の関心が特に高い施設でもある。ステーションには燃料電池バスも駐車しており、近い将来、各地に建設される水素ステーションの様子をいち早く体感することが出来る。

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