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Eco Story 環境活動を推進する企業の物語
#25/株式会社すかいらーくホールディングス

外食リーディングカンパニー、エコも先導

アンダーバー

 株式会社すかいらーくホールディングスは、日本におけるファミリーレストランの先駆けとして1970年に東京都府中市に「すかいらーく」1号店をオープンして以来、常に変化する顧客のニーズに応え、さまざまなブランドを展開してきた。2018年11月時点で、グループ運営・傘下の店舗は「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」など20ブランド以上、約3200店舗にのぼる(ページ下表)。
 同社は外食産業のリーディングカンパニーとして、環境活動でも率先した取り組みを進めてきた。全国に10カ所のセントラルキッチンを構えるが、それも環境配慮の延長線上にある事業展開だ。セントラルキッチンから各店舗に食材や消耗品などを届けることで、それぞれの店舗のバックヤードの役割が果たせる。そうして物流を一本化することで環境への負荷が低減できる。さらにセントラルキッチンでは毎日製造し、逐次配送がなされるので、各店舗は余計な在庫を持たずに済み、利用客は常に新鮮な食材の提供が受けられる。

仕切り

プラ製ストローを廃止

「ガスト」のドリンクバーで常備のストローを廃止した。
「ガスト」のドリンクバーで常備のストローを廃止した。

 2018年8月、同社は、すかいらーくグループで使用している使い捨てプラスチック製ストローを2020年までに廃止すると発表した。廃プラスチックによる景観の悪化や生態系への影響は、世界的に深刻な環境問題。「そうした海洋汚染などの防止に、いち早く対応することが企業の責任であり、社会における重要なステップになる」と報道発表文で示している。
 その第一段階が全国に約1370店ある「ガスト」のドリンクバーに常備していたストロー。これを2018年12月までに廃止し、基本はグラスのみ提供するようになった。そのほかの全業態でも、順次廃止していく予定だ。ただし、子どもなどが必要とする場合や、ストローが不可欠なシャーベット状のドリンクなどには、植物由来の再生可能資源を使用したバイオマスストローを提供する。

仕切り

統括本部のあるチェーン展開ではあるが、快適な食事を楽しめるよう、各店が独自の店舗づくりに励むのも同社の特徴。ある店舗ではグリーンカーテンを設置し窓からの日差しを遮ることで、エアコンへの負荷を抑えながら快適な空間をつくっている。
 各店のスタッフが会社方針に共感しながらも、定められたルールに則るだけでなく独自の視点で環境活動などを進める。それぞれが自店に愛情を持ち、地域に根ざした店舗運営を図っているのだ。

すかいらーくグループのブランド
こぼれ話 こぼれ話

セントラルキッチンから配送を行うトラックは、1日あたり約400台。これまでブランド別にトラックを分けていましたが、2014年以降はエリア別の配送に転換したそうです。こうして物流体制を効率化したことで、トラックの台数や走行距離を大幅に改善でき、4年連続で1店舗あたりのCO2排出量削減に成功。今後はジェンダーやダイバーシティにも積極的に取り組んでいきたいと話してくれました。


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