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広島県福山市

人口472,632人※2013年4月30日現在
面積518.14km²
市HPhttp://www.city.fukuyama
.hiroshima.jp/
備考環境共生モデル都市(1993年指定)

福山市ニューストピックス

2013/6/18
本編を公開いたしました。
2013/5
取材を行いました。

環境負荷の大幅な軽減を実現


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福山市ごみ固形燃料工場(手前)と
福山リサイクル発電所(奥)
福山市ごみ固形燃料工場をはじめ、7か所のRDF製造施設から集められたRDFは、福山リサイクル発電所で、ガス化溶融炉で処理されることにより、RDFに含まれる灰分がスラグ・メタルといった資源に再生される。スラグは、路盤材、アスファルト合材、コンクリート骨材などの建築材の原料へ、メタルは精錬所などの原材料として再資源化される。ガス化溶融炉で発生した熱は、その後ボイラで高温高圧の蒸気となる。その蒸気はタービンにかけられ、発電機によって電気が作られる。作られた電気は、発電所内や隣接するごみ固形燃料工場の電力をまかない、余剰電力は中国電力に売電される。2011年度の総発電量は、約1億1400万kWh、売電量は約9400万kWh。また、RDFを高温ガス化溶融することによって、有害物質の発生を防ぐだけでなく、燃焼ガスは冷却後、消石灰・活性炭の吹き込み、ろ過式集じん機、脱硝反応塔により、クリーンな排ガスを実現し、環境負荷を大幅に軽減している。 地球環境の保全、地球資源の保全、埋め立て処分場の残余問題などの点から、ごみを減らすことが地球にとって大きな課題となっている昨今、この両施設の稼働は、循環型社会の構築を実現するためのモデルケースとして、重要な役割を果たしている。

環境学習の拠点


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家具展示スペース
取材時も市民が訪れていた
同じく、次世代エネルギーパーク内にある「福山市リサイクルプラザ」は、2000年にオープンした福山市の環境学習の拠点施設。市内の小学4年生は、社会科見学でここを訪れる。福山市のごみの現状や3Rの理解を深める講座、非営利団体「エコローズ企画」による、布ぞうりや木工、衣類のリフォームなどの体験講座を催している。また、館内には、エコローズ企画による即売品コーナーや、リユース(再利用)を促進するため、不用となった家具を展示・販売している。粗大ごみの削減だけでなく、市民にとってもメリットがある取り組みだ。市では、リサイクルプラザ外でも出前講座として、出張型の講座を展開。市内のほぼ全ての小学校や申込みがあった地域・団体などを対象に開催されている。

人間環境都市へ


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福山リサイクル工場
手作業で分別が行われている
バスツアーでは、ごみ固形燃料工場、リサイクル発電所、リサイクルプラザ以外の施設もまわる。プラスチックごみ、不燃ごみ等の選別施設である「福山リサイクル工場」や、民間企業である、中国地方初のメガソーラーとなった「中国電力 福山太陽光発電所」、食品などに使用された使用済みトレーを回収し、再びトレーとして蘇らせる「トレーtoトレー」の再資源施設「エフピコ 福山リサイクル工場」などもルートになっている。これまでに、約2900人が参加し、自分が住む街の環境の現状を学んだ。

今後は、市外、県外の人々にも福山市次世代エネルギーパークの取り組みを発信し、先進的な技術を広めていきたいと考えている。また、市が掲げる「人間環境都市」の実現に向けて、市民一人ひとりの環境意識を高め、新エネルギーの模索や、環境学習の充実を図りながら、計画的な環境にやさしい都市づくりを推進していく。

取材協力:福山市、福山リサイクル発電株式会社
記事公開日:2013年6月18日

編集後記 街角にて

今回取材をさせていただいた福山市次世代エネルギーパーク周辺では、ごみ処理施設があるため、ごみ収集車をよく見かけました。注目してみていると、どの車もナンバープレートが「530」。これは、530=ごみゼロを表しているそうで、市内全てのごみ収集車がこの数字に統一されています。2007年から実施されており、市民への啓発を継続して行っています。

合言葉は530(ごみゼロ)!

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