人口 | 174,849人※2013年12月31日現在 |
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面積 | 624.13km² |
市HP | http://www.city.izumo. shimane.jp/ |
出雲市ニューストピックス
- 2014/2/3
- 本編を公開いたしました。
- 2013/12
- 取材を行いました。
日本一の新エネルギー先進地を目指して
島根県東部に位置し、山陰第3位の人口を抱える出雲市。「神話の國出雲」として知られ、出雲大社をはじめとする数多くの歴史・文化遺産が残る。近年は出雲大社の60年振りの遷宮やパワースポットブームにより観光客が増えるなど賑わいをみせている。
積極的な新エネルギーの導入
新出雲風力発電所
2008年に資源エネルギー庁から、市全域が「次世代エネルギーパーク」認定された。次世代エネルギーパークとは、太陽光や風力などの次世代エネルギーを、国民が実際に見て触れることにより、理解の醸成に寄与することが期待される地域のこと。
出雲市は「次世代エネルギーパーク整備計画」や「神話の國出雲バイオマス活用推進プラン」を策定するなど、新エネルギーの普及啓発を市の重要施策と位置付けて様々な取り組みを推進している。
キララ・トゥーリマキ
風力発電所
出雲市には日本一の風力発電所が立地している。2009年に大手風力発電会社ユーラスエナジーホールディングスが、総出力78,000kW、発電量約4万世帯分と日本一の規模を誇る「新出雲風力発電所」を建設。島根半島にそびえ立つ26基の風車は壮観であり、出雲市の新エネルギーを象徴する施設となっている。また、市も「キララ・トゥーリマキ風力発電所」を運営しており、イルカに会えるビーチや道の駅と併せて、経済産業省の「新エネ百選」に選ばれている。
風力以外の新エネルギー導入にも積極的だ。市役所屋上には、70kWの太陽光発電システムを設置し、市役所で使用する電力の一部を賄うなど、公共施設への導入を進めている。また、来年度には島根県一の規模となるメガソーラーの運転開始が予定されており、現在民間事業者等と調整を進めている。
2013年には、間伐材等を市民が搬出するための仕組みづくりや、その間伐材等から製造されるチップの需要先として公共温浴施設にチップボイラーの導入を行い、木質バイオマスの地産地消スキームを構築している。
現在は、専門家を交えて新エネルギー施設と観光施設などの地域資源を連携させたツーリズムの事業化や、食品廃棄物や家庭から排出される天ぷら油のリサイクルに向けた検討を行っており、日本一の新エネルギー先進地を目指している。
豊富な環境拠点施設
出雲科学館内部
エネルギーを体感できる
展示装置が並ぶ
出雲科学館は2002年7月に開館し、年間約15万人が訪れる人気施設。理科学習センターとして、市内全校の小学3年生~中学3年生、延べ21,000人以上に理科の授業を行う、全国でも珍しい学習施設だ。平日は、理科の授業にからめて、新エネルギーを都度紹介する。土日祝日は生涯学習センターとして、木工創作教室やものづくり体験など、幅広い学習メニューを展開する中で、定期的に新エネルギーをテーマにした教室を開催し、人気を博している。また、同施設にも風力発電、太陽光発電が設置され、新エネルギーの拠点に相応しい施設となっている。
ヤマメのつかみ取り
市西部、日本海を臨む小高い丘に15haもの広大な面積を持つ手引ヶ丘公園の敷地内には、環境学習の拠点施設「風の子楽習館」が立地する。
子どもから大人まで様々な世代の人々が集い、体験を通して自然とふれあい学ぶことができるよう、様々なイベントを開催。野外自然体験や公園内で調達した自然素材を使ったものづくり体験、風・太陽などの自然エネルギー学習をはじめ、地引網や餅つきなどの伝統文化の継承にも力を入れている。
2003年11月のオープンから10年が経ち、来館者は30万人を超えた。市民をはじめ、学校を含む年間60ほどの団体がこの地を訪れ“楽習”していく中、最近では体験学習者のリピーターも増加し、環境に対する関心・取り組みの輪は確実に広がりを見せている。今後も新たなものを追求し、学習メニューに取り入れ、環境学習情報の発信を続けていく。