• 北海道・東北
  • 関東
  • 中部・近畿
  • 中国・四国
  • 九州・沖縄
  • 全都市一覧

島根県出雲市

人口174,849人※2013年12月31日現在
面積624.13km²
市HPhttp://www.city.izumo.
shimane.jp/

出雲市ニューストピックス

2014/2/3
本編を公開いたしました。
2013/12
取材を行いました。


画像をクリックすると拡大します
坪田愛華さんの
12年の歴史が詰まった
メモリアルホール
そしてもう一つ、環境学習の拠点施設となっているのが斐川環境学習センターだ。2003年3月に開館した同施設では、環境に関する展示や、ごみを再利用した肥料作り、広告紙を活用したエコペーパークラフト教室など、リサイクルに特化したイベントの開催が特徴的だ。施設の1Fにある「坪田愛華さんメモリアルホール」には、12歳の若さで亡くなった出雲市出身の少女・坪田愛華さんが、地球環境をテーマに描いたマンガ「地球の秘密」や愛華さんの語録、思い出のパネルや写真などが展示されている。この「地球の秘密」は、愛華さんが学校の課題として制作したもので、死後、両親がマンガのコピーを学校に配布したことをきっかけに話題になり、世界11カ国語に翻訳され、世界中に影響を与えるマンガとなった。この偉業が認められ、1993年、愛華さんは環境問題に多大な貢献をした者に贈られる「国連グローバル500賞」を故人、子どもとして初受賞した。このメモリアルホールは、そんな一人の少女が遺したメッセージを身近に感じることのできる貴重な場となっている。

出雲の空に再びトキを


画像をクリックすると拡大します
トキの学名は
「ニッポニアニッポン」
かつて東アジアに広く分布し、日本各地で見ることのできた「トキ」。しかし、明治時代以降の近代化が進むとともに、生息環境は激変し、現在では国内希少野生動植物種として保護活動が行われている。1967年以来、新潟県佐渡市にあるトキ保護センターで飼育が続けられてきたが、鳥インフルエンザ等の感染症の危険回避、遺伝的に多様な個体群の複数形成、トキの飼育・繁殖技術の普及などを目的として「分散飼育」を導入することが決定。分散飼育実施地に出雲市を含む3都市が名乗りを上げた。出雲地方では大正時代まで宍道湖にトキの飛来を確認した記録が残されており、かつて出雲の空でも見ることのできたトキを復活させたいという思いも相まって立候補へとつながった。その後、実施地の決定を受け、2010年7月、出雲市に「トキ分散飼育センター」が完成し、2011年に佐渡から4羽のトキを受け入れた。
2011年4月には、同センターで初めてのふ化に成功。以後も順調に繁殖し、出雲で生まれたトキが佐渡で放鳥されている。現在は、トキの一般公開がされていないため、直接トキを見ることができないが、今後は環境保全に努める一方で、トキの一般公開も目指している。
トキにとって良い環境は、人にとっても暮らしやすい環境である。その信念を持ち、トキとともに生きる出雲市のまちづくりが行われていく。

様々な分野での環境への取り組みが活発な出雲市。2008年には、地域省エネルギービジョンを市民とともに策定し、エコドライブ講習会や省エネ講座、出前☆環境講座などを開催し、普及啓発にも努めている。今後の更なる発展には、市、市民、地元企業など、全員が一体となることが必要だ。そのためにも皆が参画して良かったと思える事業を展開し、賛同の輪を広げていきたいと考えている。

取材協力:出雲市、トキ分散飼育センター、出雲科学館、斐川環境学習センター、風の子楽習館
記事公開日:2014年2月3日
一部写真提供:出雲市、風の子楽習館

編集後記 街角にて

出雲と言ったら、やはり出雲大社を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。出雲大社は、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を祀る神社で、縁結びの神、福の神として有名です。2013年5月には平成の大遷宮が行われ、「神話の國出雲」として再び脚光を浴びています。また、近年ではパワースポットブームなどが影響し「女子旅」でも人気の観光地となっていて、新たな参拝客層を開拓しています。

銅鳥居をくぐり、本殿へ

ニッポン 環境都市探訪公式facebookページ 環境モデル都市探訪連載 環境市場新聞 ご意見・ご感想・お問い合わせはこちら

This site is powered by 日本テクノ

Copyright© ニッポン 環境都市探訪 All Rights Reserved.