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復興都市探訪

宮城県東松島市

人口40,370人※2013年6月1日現在
面積101.86km²
市HPhttp://www.city.higashi
matsushima.miyagi.jp/
備考環境未来都市(2011年選定)

東松島市ニューストピックス

2013/8/19
本編を公開いたしました。
2013/7
取材を行いました。

絆を紡ぐ二つの事業


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奥松島「絆」ソーラーパーク
環境未来都市構想の先導事業となっているのが、『奥松島「絆」ソーラーパーク』『東松島「絆」カーポートソーラー』の整備だ。HOPEにも加盟している、三井物産主体のもと、2MWのメガソーラーと合計約269kWの市内避難所への太陽光発電設備の導入をそれぞれ進めている。
『奥松島「絆」ソーラーパーク』は、被災跡地を有効活用した事例として、市外からも注目を集めており、被災地と企業が連携し、市民とともに復興を成し遂げていく先行モデルとなった。日本三景松島エリアに属するこのソーラーパークでは、敷地の北側、西側に植樹を行い景観にも配慮した。将来的には、ソーラーパークに訪れた人々へ、メガソーラーの概要や発電量、CO2の削減効果などの情報をわかりやすく紹介する、環境教育の拠点としても活用できる、ビジターセンターの設置も視野に入れている。


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東松島「絆」カーポートソーラー
『東松島「絆」カーポートソーラー』は、市内3カ所の防災拠点となる公共施設に設置された、カーポート型の太陽光発電設備。通常時は発電、災害時には市民への電力の供給が可能となり、二つの役割を果たしている。 カーポートソーラーは今年3月に運転を開始し、メガソーラーは今年8月23日に運転を開始する。市民の希望と東松島市の未来、二つの「絆」を紡ぐ復興のシンボルとして、今後活躍していく。

子どもたちを笑顔に


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龍の形に似ていることから
「tree dragon」と
名付けられた
2013年6月、作家C・W・ニコル氏が理事長を務める「一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団」が、市と連携して「復興の森づくり」を進めている野蒜地区にツリーハウスを製作した。アファンの森財団は、長野県で放置された里山を買い取り、「アファンの森」と名付けて、長い年月をかけて森の再生に取り組んでいる団体。震災後、東松島市民をアファンの森に招待したことから交流が始まった。「復興の森づくり」では、東松島市の森を蘇らせるため、森の学校づくりを進めるために活動が続けられており、ツリーハウスは、復興の森のシンボルとなった。森にある素材を活かして作られたツリーハウスを拠点に、子どもたちは自然と楽しく触れ合え、自然を学習することが出来る。学び育み、この森で楽しく遊ぶ子どもたちの笑顔が、今後の東松島の復興を後押しするだろう。

震災が残した爪跡は想像以上に大きい。復興には時間もかかるだろう。しかし、一歩一歩前進していく東松島市の未来は、様々な可能性を秘めている。今後も被災地をリードする存在として、様々な取り組みを発信していく。

取材協力:東松島市
記事公開日:2013年8月19日

2011年3月11日の東日本大震災以来、初の被災地への探訪となりました。震災から2年以上たち、ニュースも以前より減ってきた印象です。しかし、現場へ入ると、まだまだ震災の爪跡は残されたままでした。取材時には、市役所の方に市内を案内していただきました。車窓から見る景色は、一見何事もなかったかのように見えましたが、何気なくあった草村はかつて住宅地があった場所とのこと。大きな池だと思っていた場所は、かつて田んぼがあった場所でした。がれき処理現場では、山のように積まれた震災がれきが震災の威力を物語っていたりと、現地に行かなくてはわからないことがたくさんありました。それでも、記事でご紹介したとおり、東松島市は、確実に未来に向けて歩みを進めています。今回取り上げた各プロジェクトの発展とともに、新たな「東松島市」を築いていってほしいと思いました。

かつての田んぼは水に沈んでしまった

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