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復興都市探訪

福島県南相馬市

人口64,293人※2013年7月1日現在
面積398.5km²
市HPhttp://www.city.minamisoma.lg.jp/
備考環境未来都市(2011年選定)

南相馬市ニューストピックス

2013/9/2
本編を公開いたしました。
2013/7
取材を行いました。

復興モデル都市 未来へ


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相馬野馬追は毎年7月に開催
福島県沿岸部に位置する南相馬市。2006年、原町市、小高町、鹿島町の合併により誕生した。国の重要無形民俗文化財にも指定される、相馬野馬追の開催地であり、開催時期には市内外から多くの人が訪れる観光都市の一面も見せる。 2011年3月11日14時46分、東日本大震災の発生により、市内で震度6弱の強い揺れを観測した。同日15時35分には津波が海岸線から2km付近まで押し寄せ、街をのみ込んだ。また、地震は津波の被害だけでなく、福島第一原子力発電所の事故も引き起こした。翌12日には、放射能漏れの影響で、原発から半径20km圏内の住民に避難指示が発令。南相馬市では、原町区の南部、小高区のほぼ全域がその避難地域にあたった。それ以来、市民の避難生活は今日まで続いており、半径20km圏内の住民は、該当地域への立ち入りが許可されているものの、定住することは出来ない。
2013年7月現在、南相馬市民の震災関連死を含めた死者は、1,064人。市外への避難者は15,536人にのぼる。
未曾有の大震災と原発事故を経験した南相馬市。このような状況下でも、南相馬市は前を向き歩き始めた。

環境未来都市に選定


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南相馬市が目指す
環境未来都市のイメージ
2011年9月、環境問題や高齢化対策に取り組む国家プロジェクト「環境未来都市」に応募。「南相馬市復興計画」の内容に即し、次世代に繋ぐ循環型都市づくりを提案した。
その結果、2011年12月に内閣府より「環境未来都市」に選定され、南相馬市復興計画の実現に一歩近づく形となった。
しかし、他市に比べ南相馬市が歩む道のりは険しい。コミュニティの崩壊、地域経済への被害、人口の減少と構成の変化、地域医療福祉の崩壊、放射性物質による汚染など問題は山積みだ。これらの問題を整理し、「心ひとつに 世界に誇る 南相馬の再興を」のスローガンのもと、環境(スマートシティによるエネルギー循環型都市)、超高齢化対応(誰もが暮らしやすい世代循環のまち)、一次産業の再生(循環型地域産業の創造)の3つの柱を組み立てた。

スマートシティの構築に向けて

原子力発電に依存しない、持続可能で環境負荷の少ない、エネルギー確保の手段の確立を目指す「スマートシティによるエネルギー循環型都市」の構築では、2012年6月に市と東芝との間で協定が結ばれ、市沿岸部での大規模太陽光発電事業への取り組みがスタートした。計画では、東芝が主体となり、国内最大級となる100MW規模の発電所を建設。再生可能エネルギーの活用や企業誘致などにより、市の復興と地域活性化につなげたい考えだ。
同じく、市沿岸部では、風力発電事業も進められている。地元企業が中心となり、2013年6月に南相馬風力発電株式会社を設立。市から賃貸された土地を利用し、発電所を建設、運営する計画。現在は、環境アセスメントなどの最終段階に入っており、2014年度には、鹿島区での工事が、2015年度には、原町区での工事がそれぞれ着工する見込みとなっている。
今後は、水力発電事業やバイオマスの活用も見据え、“南相馬版”スマートコミュニティを形成していく。

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