人口 | 3,545人※2014年7月1日現在 |
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面積 | 644.20km² | 市HP | http://www.town.shimokawa. hokkaido.jp/ |
備考 | 環境モデル都市(2008年選定) 環境未来都市(2011年選定) |
下川町ニューストピックス
- 2014/10/14
- 本編を公開いたしました。
- 2014/7
- 取材を行いました。
保管されている木質原料資源
2010年には、木質ボイラーの燃料を安定供給するため、「下川町木質原料製造施設」を整備。原料保管可能量は4,298tで、林地残材のほか、河川の支障木などを集積、破砕して燃料を製造し、各施設へと供給している。下川町の大きな特徴は、原料の調達から燃料の製造、消費に至るまで、全て町内でフローが完結しているところだ。これにより、CO2排出や輸送コストの削減だけでなく、町内の産業活性化にも好影響を与え、環境と経済の共存に一役を買っている。
バイオビレッジ構想
集住化住宅
町中心部から東へ10kmほどに位置する一の橋地区。人口140人、高齢化率が50%を超える小規模集落だ。地区内には商店や病院がないことに加え、住宅の老朽化や買い物、除雪の支援要望の増加など、地域コミュニティの維持に関連する課題が顕著化していた。このような状況を踏まえ、下川町では当地区の自立的かつ安定的な暮らしを実現するため、地区住民との議論の末、「一の橋バイオビレッジ」構想を立ち上げた。
そして、2013年5月、超高齢化に対応するエネルギー自給型の集住化エリアが誕生した。集住化住宅は、22戸で構成されている。全て外廊下でつながっているため、雪の季節でもエリア内を快適に行き来できる。間取りは1LDK~3LDKと幅広く、多様な家族構成に対応している。
配管を通じて
近隣施設へ熱供給を行う
住宅の給湯、暖房はすべてエリア内にある木質バイオマスボイラーから供給され、電力の一部は、太陽光発電によって賄われている。木質ボイラーは、地下配管を通じて近隣施設とつながっており、一体的な熱供給を行っている。近隣施設の一つである栽培ハウスは、木質ボイラーの熱供給により通年利用が可能となり、現在は企業による栽培実証が行われている。
また、集住化エリア整備に伴い、新たにレストラン兼売店として「駅カフェ イチノハシ」がオープン。地域おこし協力隊の支援サービスなども手伝って、地区に新たな風が吹き始めている。
2008年、下川町は「環境モデル都市」に初選定された。さらに3年後の2011年には、「環境未来都市」にも選定。今日では全国各地からの視察も相次ぐなど、下川町の取り組みは多方面から注目を集めており、森林管理や過疎、雇用など、同じ課題を持つ小規模自治体の先進事例として、日本をリードする都市へと成長を遂げている。今後の目標は森林バイオマスを中心としたエネルギーの完全自給。人と森林との関わりの仕組みが末永く成り立つ「森林未来都市」の実現に向けた取り組みが続けられていく。
取材協力:下川町
一部写真提供:下川町
記事公開日:2014年10月14日
都市探訪シリーズ最北端の町、下川町に行ってきました。名寄からバスで30分ほど。キレイな青空と、豊かな緑が広がる素敵な町でした。取材後、気になっていた場所に役場の方が連れて行って下さいました。それが「万里長城」です。日本一の“手づくり観光”を目指し、昭和61年に町民の手づくりで建設を始め、平成12年に、桜ケ丘公園をぐるっと囲む2000m築城を達成しました。この長城では様々なイベントも開催され、下川町の観光のシンボルにもなっています。
長城を走るマラソン大会も開催されているそう