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山形県山形市

人口253,500人※2014年11月1日現在
面積381.34km²
市HPhttp://www.city.yamagata
-yamagata.lg.jp/

山形市ニューストピックス

2015/1/19
本編を公開いたしました。
2014/11
取材を行いました。

商店街でBDFを生産


画像をクリックすると拡大します
七日町商店街にある
BDF製造設備
山形市中心部にある七日町商店街。この商店街では、2000年から空き缶リサイクルを推進する「エコ・ステーション事業」を行うなど、早くから環境への取り組みを活発に行ってきた。2004年に全国リサイクル商店街サミットが開催された際、分科会でBDF(バイオディーゼル燃料)が取り上げられたのをきっかけに、本格的なBDFの事業化に向け研究を進めることとなった。2007年には、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)や山形市の助成により設備を導入、環境対応型商店街として2008年7月より、廃食用油を再利用した「バイオディーゼル燃料(BDF)精製事業」がスタートした。この事業では、市民や事業者より月間約6,000リットルの廃食用油を回収、商店街の駐車場の一角に設けられた設備を利用して精製が行われ、およそ5,600リットルのBDFを毎月生産している。事業者から回収した廃食用油は、原則1リットル1円で買い取り、市民の場合は、油と引き換えにecoポイントを付与する。廃食用油500mlにつき1ポイントとし、10ポイントで廃食用油を再利用して製造した「エコ石けん」またはBDF製造過程で発生するグリセリンを活用した「エコ堆肥」のどちらかと引き換えることができる。
生産されたBDFは、ごみ収集車や公用車などの車の燃料として利用され、エネルギーの地産地消を実践。飲食店が多く立ち並ぶ中心商店街という好立地を活かした取り組みであり、また、大勢の人で賑わう商店街でこの事業を実施することにより、多くの市民が実際に見て参加できるようになり、持続可能な地域社会づくりの後押しにつながっている。

山形市では、1990年度比で、2020年度までに温室効果ガスを16%削減することを目標に掲げている。目標達成のためには、市民、事業者、行政がそれぞれの立場で協力して推進していくことが必要だ。そして、温室効果ガスの削減だけでなく、将来を担う子どもたちへの環境教育や恵まれた自然との共生、循環型社会の実現を目指し、今後の事業を具現化していく。

取材協力:山形市
記事公開日:2015年1月19日

編集後記 街角にて

「閑さや岩にしみ入る蝉の声」
この松尾芭蕉の有名な俳句は、山形で産声をあげました。これは1689年に松尾芭蕉が立石寺に参詣した際に詠んだ句で、「おくのほそ道」に収録されています。立石寺は、通称「山寺」として知られており、山形駅からJR線で20分ほどの場所に位置しています。「山寺」というだけあって、宝珠山という山に各施設が点在。頂上の奥の院へは、1015段の階段が待っています。

(左)1015段の階段が続く(右)30分ほどの道のりを経て、立石寺・奥之院に到着

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