人口 | 408,198人※2014年10月1日現在 |
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面積 | 114.90km² |
市HP | http://www.city.kashiwa.lg.jp/ |
備考 |
環境未来都市(2011年選定) 地域活性化総合特別区域(2011年選定) |
関連リンク
柏市ニューストピックス
- 2014/11/17
- 本編を公開いたしました。
- 2014/10
- 取材を行いました。
柏の葉スマートシティの構築
柏の葉スマートセンター
柏の葉キャンパスが提案する3つの都市像「環境共生都市」「健康長寿都市」「新産業創造都市」のうち、環境分野に特に関わりが強いのが、環境共生都市の実現に向けた取り組み。この取り組みでは、環境、エネルギー問題への解決モデルを探り、「柏の葉スマートシティ」を構築する。
「柏の葉スマートシティ」では、「AEMS(エリアエネルギー管理システム)」により、街全体のエネルギーを一元管理。駅前中核街区「ゲートスクエア」内にある「柏の葉スマートセンター」を拠点とし、地域のエネルギー運用とともに、災害時におけるエネルギー情報を管理している。AEMSは、マンション、ゲートスクエア、「ららぽーと柏の葉」などの商業施設、太陽光発電施設や蓄電施設など、地域内の様々な施設と連携をとり、街のエネルギーの見える化、最適化を図る。災害時は、施設内の非常用発電設備を使うことで、ゲートスクエア内では通常時の6割程度の電力が供給され、3日間の維持が可能だ。
ららぽーと柏の葉(左手前)と
ゲートスクエア(右奥)間で
電力融通を行う
そして、2014年7月には、地域内での「電力融通」を行うスマートグリッドの運用が段階的に始まった。これは、自営の送電線を使用した、太陽光発電や蓄電池などの分散電源エネルギーと、電力会社の電力を併用しながら、地域内で電力を融通し合い、街全体の電力ピークカットを実現するもの。例えば、平日は「ららぽーと柏の葉」から、電力需要が高まるオフィスが集積する「ゲートスクエア」へ電力を供給し、休日はその逆を行う。これらの取り組みにより、地域レベルで約26%の電力ピーク削減を達成した。一方、災害時には蓄電池を利用した街区間電力融通により、住居棟でも共用部への電力供給を可能にし、非常に強いシステムが構築されている。
さらに、柏の葉スマートシティでは、太陽光発電をはじめ、小型風力発電、地中熱ヒートポンプ、生ゴミバイオマス発電、そして非常用のガス発電機も備えられ、CO2の大幅な削減に拍車をかけている。
スマートシティを体感
柏の葉
スマートシティミュージアム
2013年3月には、つくばエクスプレス・柏の葉キャンパス駅の東側に「柏の葉スマートシティミュージアム」がオープン。このミュージアムでは、映像、展示を通して、スマートシティが生みだす未来のライフスタイルを仮想体験することが出来る。入館後まず案内される「ドームシアター」は、一人の少女と一羽の青い鳥とともに、地球の未来を一緒に考えていくコーナー。子どもから大人までが楽しめるよう、わかりやすい物語進行で、映像では「この地球は祖先から託されたものではなく、私たちの子どもの子どもの子どもからの預かり物」という印象的なメッセージも投げかける。他にも柏の葉スマートシティで行われている様々な実例を紹介する「コミュニティスクエア」や、“Home”だけでなく、“Health”の「H」の意味も持つ、柏の葉流「HEMS」を体感できる「ライフスタイルゾーン」など、館内を一巡することで、柏の葉スマートシティの全体像をつかみ取ることが出来る。
2014年7月、「ゲートスクエア」のグランドオープンとともに、柏の葉で「街びらき」が行われ、まちづくりの第1ステージが完了した。今後は第2ステージとして、2030年に向けた新たな事業が進められていく。そして、市が掲げる将来像の実現に向け、総合的な取り組みを展開し、柏の葉キャンパスで培ったものを市内全域へと広げていく。さらには、環境をベースに市民の健康や経済活性化も伴う、持続可能なまちづくりを進めることにより「世界の未来像」を具現化していく。
取材協力:柏市、柏の葉アーバンデザインセンター
記事公開日:2014年11月17日
一部写真提供:三井不動産株式会社
都心からつくばエクスプレスで30分。柏の葉キャンパス駅を降りると、そこはもう「未来都市」でした。計画的に配置された住居エリアや商業施設、ゆとりある歩行空間や豊かな緑。2030年の第2ステージ完了時には、一体どんな光景が広がっているのか、とても待ち遠しいです。
柏の葉の中心施設となる「ゲートスクエア」には、様々な機能が集結。例えばゲートスクエア6Fにある「KOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ)」は、より創造的なビジネスのための拠点として開設された会員制のオフィス空間です。洗練されたインテリアは居心地抜群!「新産業創造都市」として、今後新たなビジネスが続々とこの地から発信されていくことでしょう。
(左)KOILエントランス(右)ゲートスクエアでは、壁面ソーラーパネルや壁面緑化も施されている