人口 | 1,261,098人※2014年12月1日現在 |
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面積 | 217.49km² |
市HP | http://www.city.saitama.jp/ |
備考 |
次世代自動車・スマートエネルギー特区 (2011年指定) |
さいたま市ニューストピックス
- 2015/2/2
- 本編を公開いたしました。
- 2014/12
- 取材を行いました。
特区指定で弾む三つの重点プロジェクト
2011年12月、さいたま市は「次世代自動車・スマートエネルギー特区」に指定された。これを受け、市では平成24年度から平成28年度までの5年間で三つの重点プロジェクトを進めていくこととなった。
【三つの重点プロジェクト】
ハイパーエネルギーステーションの普及 |
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既存のガソリンスタンド等に太陽光パネル、発電機、蓄電池、EV用充電器、水素充填施設を設置し、多様なエネルギー供給に対応するハイパーエネルギーステーションを整備し、エネルギーの分散化を推進。平時は地域交通の低炭素化、災害時にはエネルギー供給拠点としての役割も担う。 |
スマートホーム・コミュニティの普及 |
太陽光発電や燃料電池により発電した電力をEVや蓄電池と連携させることで、効率よくエネルギーを使用するスマートホーム・コミュニティを構築する。 |
低炭素型パーソナルモビリティの普及 |
先述の超小型モビリティをはじめとする環境配慮型のパーソナルモビリティの活用。地域振興も促す。 |
Hondaスマート
ホームシステム
実証実験ハウス
「スマートホーム・コミュニティの普及」においては、その実現の一歩となるスマートホーム実証実験施設が2012年に誕生した。埼玉大学前に位置するこの施設は、Hondaとの共同事業として建設され、「プレゼン棟」と「居住棟」の二棟からなる。太陽光発電設備、ガスエンジンコージェネレーション、蓄電池、HEMSなどが装備された「居住棟」では、本田技術研究所の職員が実際に生活しながら、先端技術を活用した先進の暮らしや、平時、災害時のエネルギー融通の検証を行っている。エネルギーをつくるだけでなく、効率よく使う。目指すは生活エネルギーの「家産・家消」だ。さいたま市では、この施設で培った技術や結果を、さらなる展開へとつなげていく。
浦和美園地区の玄関口
浦和美園駅
それが、特区の重点地区である浦和美園地区で展開される、スマートシティ構築である。約320haの土地に各分野の施策を集結させ、国際モデルとなるまちづくりに取り掛かる。まずは、その核となる施設「(仮称)アーバンデザインセンターみその(UDCM)」が2015年度に開設する。まちづくりの拠点施設としての役割はもちろん、シンクタンク機能やタウンマネジメント機能も兼ね備え、ゆくゆくは誰もが立ち寄れるオープンな施設へとなる予定だ。
現在、該当エリアの居住人口は約5,000人。将来的には約32,000人を想定し、様々な技術の「実証」を「実装」へと変える。浦和美園地区を未来のさいたま市の縮図へ、そして市内全域へと広げ、世界に誇れるスマートシティを築いていく。
さいたま市の「環境未来都市」へ向けたまちづくりは、あらゆる場所で進行中だ。例えば、ごみ焼却時の余熱を利用した“ごみ発電”の電力からは水素を製造。持続可能な「スマート水素ステーション」として活用していく。全市立学校への太陽光発電設備、蓄電池の設置を進め、災害時に強いまちづくりも実践中だ。
今後、特にエネルギーについては、世界的にますます問題になっていく。そのような中で、各取り組みの足並みをそろえ、パッケージ化して進めることで、市民の生活に直結させることが出来ると考えるさいたま市。エネルギー問題はもちろん、交通分野にも重点を置き、世界に通じるスマートシティモデルを構築し、安心、安全、快適、便利な「環境未来都市」を実現させる。
取材協力:さいたま市
記事公開日:2015年2月2日
浦和といえば、サッカーをイメージする人も多いのではないでしょうか。球技専用競技場としては国内最大となる63,700人を収容できるサッカースタジアム「埼玉スタジアム2002」は、特区の重点地区としてスマートシティ計画が進む浦和美園地区に位置しています。このスタジアムを本拠地としているのが、ご存知「浦和レッドダイヤモンズ(通称:浦和レッズ)」です。熱狂的なサポーターが多いことでも有名で、Jリーグ観客動員数1位を誇っています。スタジアムまでは浦和美園駅からおよそ15分ほど。駅とスタジアムの間に位置するスマートシティ予定地は、スタジアムに訪れる多くの人々の目にも触れ、取り組みのアピールにつながっていくことでしょう。
(左)浦和美園駅の浦和レッズコーナー(右)浦和レッズのホームスタジアム「埼玉スタジアム2002」