人口 | 518,090人※2014年11月1日現在 |
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面積 | 416.84km² |
市HP | http://city.utsunomiya.tochigi.jp/ |
宇都宮市ニューストピックス
- 2014/12/2
- 本編を公開いたしました。
- 2014/11
- 取材を行いました。
皆で育む“もったいない”の心
“二荒さん”の愛称で呼ばれる
二荒山神社
栃木県の県庁所在地、宇都宮市。北関東最大の都市として、約52万人が暮らす。市内に立地する二荒山神社や復元された宇都宮城をはじめとする名所に加え、消費量日本一の「餃子の街」の称号など、多くの観光資源を持つ。
21世紀に入り、世界的に低炭素社会や持続可能な循環型社会の形成が重要課題として顕著化し、地球規模での取り組みが必要とされ始めた。そんな中、宇都宮市では、国における取り組みや国際的な取り組みに加え、地域に住む市民一人ひとりが、日常生活や事業活動の中で、地球温暖化防止やゴミの減量などに配慮した行動を実践することが必要不可欠だと考えていた。
また、2004年に宇都宮市長に就任した佐藤栄一市長は、(社)日本青年会議所に所属していた時代に、日本の「もったいない」という言葉を広めようと世界各地をまわるなど、研究を続けてきた。そして市長就任後、まちづくりの理念に「もったいない」を盛り込む考えを示した。
そのような流れを経て、2005年に始まったのが「もったいない運動」である。
皆で取り組む「もったいない運動」
もったいない運動
ロゴマーク
地域レベルでの取り組みを、行政・市民・事業者協働で進めるため、「もったいない」を合言葉に環境意識の醸成を図る運動としてスタートした「もったいない運動」。宇都宮市では、「もったいない」という言葉に「地球上にあるすべてのものに尊敬・感謝の気持ちをもち、『ひとやものを大切にするこころ』~優しいこころ・謙虚なこころ・感謝のこころ~」という独自の定義を設け、この運動を推進している。
2007年、2008年には「もったいない」の心を育むとともに、地球温暖化、3Rの積極的な推進を発信するイベント「もったいない全国大会」が宇都宮市主催で開催。2008年の「第2回大会」では、環境分野で初のノーベル平和賞を受賞し、「MOTTAINAI」を世界共通語として広めることを提唱したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんによる基調講演も行われた。第2回大会には2日間で延べ約4,000人が参加。市民をはじめ、国、自治体、NPO法人や事業者などが一堂に会し、「もったいない」の精神を分かち合った。
その後、「宇都宮市もったいない運動市民会議」が設立され、2009年からは、市民会議と市が一体となった市民運動を本格的に展開している。
同年には、市民一人ひとりが「もったいない」の精神を日々実践するための指針となる「もったいないの約束」を作成。毎月1日を「もったいないの日」、毎年9月を「もったいない月間」とし、さらに毎年9月には、「もったいないフェア」を開催することも決めた。
フェア当日には
「mottainaiパーティ」と題した
スペシャルパレードも開催
2014年9月28日、6回目となる「もったいないフェア」が宇都宮城址公園をメーン会場に開催。毎年好評の「もったいない市(フリーマーケット)」、オリジナルエコバックや間伐材を使ったランタンを作成できる参加型ワークショップなど、子どもから大人までが楽しめる出展をはじめ、イベントステージでは、「もったいない」をテーマにしたヒーローショーやエコを体験できる「ファンタジックしゃぼん玉ショー」、「もったいない4コマまんが・ポスターコンクール表彰式」などが行われ、会場を盛り上げた。また、当日マイはしを持参した参加者には、宇都宮産の野菜をふんだんに使用した「もったいなべ」が振る舞われ、地産地消の発信にも一役を買った。
環境意識啓発のため、会場内のゴミ箱にも一工夫。通常イベント会場のゴミ箱は、出入り口付近の隅に設置されることが多いが、当フェアでは会場の中央に設置。多くの人の目につく場所に置くことで、どれだけのゴミが排出されているのかが一目で分かり、来場者の“気付き”の創出につなげている。
約3万人が来場する「もったいないフェア」を通して、幅広い世代へ向けて「もったいない」を発信する他、運動の賛同者登録制度の策定や市民会議構成員による企業訪問、夏には「もったいないクールシェア」を積極的に推進し、地元の商業施設等と連携した取り組みを行うなど、あらゆる角度から運動の輪の拡大に努めている。2014年に市民会議が行った市民アンケートでは、約8割の市民がこの運動を認知しており、これまでの継続した活動が一定の成果を上げている。今後も精力的に活動を続け、「もったいない」精神を市全域、そして全国へと広げていく。
関連リンク
宇都宮市もったいない運動市民会議ホームページ
http://www.u-mottainai.com/