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大分県日田市

人口70,194人※2014年1月末日現在
面積666.19km²
市HPhttp://www.city.hita.oita.jp/

日田市ニューストピックス

2014/3/17
本編を公開いたしました。
2014/1
取材を行いました。

エネルギーの有効活用


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バイオマス資源化センター
メタン発酵槽
「地球温暖化対策の推進」では、バイオマス資源や再生可能エネルギーの活用を積極的に行っている。2006年4月に稼働を開始した「バイオマス資源化センター」では、養豚産業から排出される家畜排せつ物をはじめ、生ごみや農業集落排水汚泥、焼酎かすなどをメタン発酵し、発電と堆肥化を行っている。発電した電力は固定価格買取制度により全量を売電している。年間発電量は1,762,959kWh(2012年度)となっている。また、メタン発酵時に排出される消化液は液肥に、残さは堆肥として周辺農家で利用されており、年間配布量は、堆肥が233t、液肥が290t(ともに2012年度)となっている。


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日田市浄化センター
マイクロガスタービン
日田市浄化センターでは、「消化ガスコージェネレーションシステム」を設置。下水汚泥の処理過程で発生する消化ガスをマイクロガスタービンの燃料として発電を行っている。ガスタービンは完全燃焼するため、排ガスは極めてクリーン。年間発電量は約81万kWhで、二酸化炭素約450tの削減効果をあげている。


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鏡坂公園小水力発電所
再生可能エネルギーの導入も順次進められている。小中学校を含めた市有施設の16ヵ所に太陽光発電施設を設置。市内の観光施設「椿ケ鼻ハイランドパーク」には、245kWの風車2基の設置が完了している。そして、日田市の特長ともいえる豊富な水資源を利用した小水力発電事業が2011年より本格的に始まり、現在では市内数カ所で小水力発電が稼働中だ。町中に溶け込む小水力発電設備は、再生可能エネルギーの普及・促進、二酸化炭素の削減につながるだけでなく、市民への環境意識啓発の場としての役割も果たしている。今後もエネルギーの地産地消を目指し、取り組みを強化していく。

学校版ISOの導入

子どもたちへの環境教育も先進的だ。2001年度より、市独自システムとなる学校版環境ISOを創設。進行管理に「PDCAサイクル」の考え方を取り入れ、日田市独自のシステムとして環境保全や資源の有効活用など、環境にやさしい学校づくりを目指している。例えば、電気や水道の使用量をグラフ化し、前年の値と比較しながら節減を図ったり、「水道の水を出す時は鉛筆の太さにする」など、子どもならではの発想も取り入れ、環境の大切さを身につけている。2014年1月現在、市内の全小中学校が学校版環境ISOに認定されており、次世代を担う子どもたちへの取り組みが続けられていく。

ISO14001の取得により、市職員の環境保全意識の高揚や進行管理体制の確立、イメージアップへの貢献など、着実に成果を積み上げてきた。しかし一方、維持・更新審査費用の恒常化や省エネ法・温対法への対応、非効率な事務作業など、課題も多かった。このことから日田市では2013年末にISO14001の登録を返上、2014年度から市独自の環境マネジメントシステム「環境コンプライアンスマニュアル」を運用していくこととなった。これは、ISOから後退するのではなく、更なる高みを目指すための決断だ。
今後も行政、市民、事業者がそれぞれの役割を果たしながら、「水郷ひた」に相応しい街づくりを展開していく。

取材協力:日田市
一部写真提供:日田市
記事公開日:2014年3月17日

編集後記 街角にて

大分、そして博多からも直通列車で行くことが出来る日田市。今回は、大分から観光列車「ゆふいんの森」号で日田へと向かいました。「別府」「湯布院」など温泉の宝庫である大分県、そして福岡県を走るこの列車は、車内でもサービスが盛りだくさん。駅弁やドリンクなどの販売はもちろん、客室乗務員による観光案内や記念撮影のサービスまで行っています。ちなみに、私は食べ損ねましたが、車内限定販売の「ゆふいんの森弁当」は、九州駅弁グランプリの地区代表にも選ばれる大人気駅弁だそうです。

(左)「ゆふいんの森」で日田へ(右)日田到着!

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