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鹿児島県薩摩川内市

人口99,239人※2013年9月1日現在
面積683.50km²
市HPhttp://www.city.satsumasendai.lg.jp/

薩摩川内市ニューストピックス

2013/10/15
本編を公開いたしました。
2013/9
取材を行いました。

「エコアイランド」甑島


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フェリーで結ばれる本土と島
東シナ海に浮かぶ人口約5,500人の甑島(こしきしま)列島。上甑島、中甑島、下甑島の3つの島からなるこの場所は、海洋エネルギーをはじめとする次世代エネルギーが多く潜在しており、「エコアイランド」化を目指す取り組みが進められている。その取り組みの先陣を切ったのが、「超小型モビリティ導入実証事業」である。 市では、国土交通省の「超小型モビリティ導入促進事業」への採択を受け、20台の超小型モビリティを甑島に導入した。


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様々な期待がかかる
超小型モビリティ
この超小型モビリティは、トヨタ車体製の「コムス」。原動機付自転車(ミニカー)に分類され、自動車免許が必要となる。車両は一人乗りで、家庭用のコンセントで充電できるのが特徴だ。運転時の騒音はほとんどなく、一般の車に比べ、小回りが利く。荷物を収納するトランクも備えており、買い物にも最適だ。甑島に住む65歳以上の割合は45%と高く、高齢者の移動支援の役割も果たす。コムスは、島民モニターに貸し出すほか、地元のレンタカー会社にも導入され、一般観光客等が来島した際に気軽に借りることが出来る。この実証事業により、市民生活の利便性の向上や市民への普及啓発、観光振興など様々な波及効果を期待し、将来の市域全体への導入の可能性を探っていく。


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20年以上エネルギーを
作り続けている風車
また、この甑島には、1990年3月以来、甑島風力発電所が稼働している。九州電力が建設し、出力は250kW。上甑島・里港を臨む高台に設置されたこの風車は、東西を山に挟まれた谷間に立つため、この自然地形で集められた風が南北方向に安定して吹き、高効率化を実現している。現在でも市最古の風車として、自然エネルギーを活用した発電を続けている。 現在、本土から甑島に向かうには、隣接するいちき串木野市からフェリーに乗る必要があるが、2014年春をめどに川内港から甑島を結ぶ高速船が就航予定だ。この就航に合わせ、川内駅~川内港を結ぶ電気シャトルバスが導入される。市民の足や観光資源となるだけでなく、緊急時には先述した総合運動公園において非常用電源として活用することも想定し、 災害に強い交通システムを目指している。

「原子力」「火力」「太陽光」「風力」様々なエネルギーがこの街を介し、供給されてきた。そして、「水力」「バイオマス」などの更なる次世代エネルギーにも着目し、計画が進められている。今後は、「エネルギーをつくるだけでなく、エネルギーを賢く使う」という市の目標に向け、新たな需要のスタイルも取り込み、「エネルギーのまち」に相応しい取り組みを展開していく。

取材協力:薩摩川内市、南国殖産株式会社、九州おひさま発電株式会社
記事公開日:2013年10月15日

編集後記 街角にて

薩摩川内市のおとなり、いちき串木野市から高速船で50分、東シナ海に浮かぶ甑島列島に到着します。上甑島、中甑島、下甑島の3つの島からなり、今回私が訪れたのは「上甑島」。文中に登場した超小型モビリティ「コムス」をレンタルして、島内を走ってみました。島の面積は44.14 km²、海岸線長は81.1 kmで、2時間もあれば車で島を一周できます。島内では、コムスの他、電気自動車のレンタルも行っており、エコアイランド化を後押ししています。

(左)石垣がならぶ「武家屋敷跡」(右)美しい「眺め」が由来の「長目の浜」

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