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日本テクノ協力会・日電協の水戸グループでは、猫の語り口が特徴のオリジナル情報誌「でんでん・みと情報」を定期的に発行しており、環境市場新聞では毎号のダイジェスト版を掲載しています。最新号やバックナンバーは右のバナーからダウンロードできます。

12日間で水戸市の人口の約4倍が詰めかけた施設

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 吾輩は電気管理技術者の親方たちが飼う猫の〝でんでん〟である。最近は親方たちの激烈なる話し声(尋常ならざる音量!)が飛び交う中でも、眠れる体質に変化しているようだ。今、目を覚ましたところ、先ほどまで騒がしかった親方たちの姿がない。吾輩の睡眠中、皆帰宅したのだろう。
 だが待て。いつも帰り際に置いていく吾輩の食事がないではないか。にゃあ、と呼び掛けたが誰も答えない。
 そのとき、親方の一人が鼻歌とともに帰ってきた。ほろ酔い加減である。
「あれ? みんなもう帰ったか。いやいや、でんでん君が居たか! 今日は東京駅近くにできたばかりのJPタワーに行ったのだよ。帰りの電車で飲んだビールもうまかったぞ」
「にゃにゃあー(食事が欲しい)」
「ほーほーそうか。話を聞きたいか。それじゃ教えて進ぜよう。東京・丸の内の新名所としてこの3月にオープンした高さ約200㍍の超高層ビルだ。日本郵政グループがJR東日本などと共同で建てた。旧東京中央郵便局の局舎を部分的に残しながら、その上に近代的なビルを積み上げたんだ。地下1階から地上6階までのフロアには100店舗近く出店する『KITTE(キッテ)』という大商業施設もあるんだ」
「んぁにゃー(違う。食事だ)」
「うん、うん。東京は活気があるぞ。なにせ開館からたった12日で来館者が100万人になったそうだ。水戸市の人口は27万人ほどだから、その約4倍の人が詰めかけたことになる」
 このあと例のごとく延々2時間ほど独演会が続き、親方は上機嫌のまま帰宅した。吾輩は最近太り気味である。一食抜くのも悪くない。