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Eco Story 環境活動を推進する企業の物語
#05/株式会社 伊藤園 http://www.itoen.co.jp/

企業活動の中で育む環境への取り組み

アンダーバー

 総合飲料メーカーの株式会社 伊藤園。今や日本のみならず世界で親しまれる「お〜いお茶」は、1989年の発売以来、斬新な技術革新を積み重ねてきた歴史がある。 デザインについても国民になじみが深いとしてグッドデザイン・ロングライフデザイン賞(2011年度)を受賞した。設立当初から「お客様第一主義」を経営理念とし、茶畑から茶殻まで人と人がつながる同社のエコストーリーを紹介する。

仕切り

 伊藤園の環境活動の特徴は、持続可能な体系を整えて企業活動の中に生かしている点にある。
CSR(企業の社会的責任)経営の柱として、ISO26000(社会的責任に関する手引き)を2011年度よりいち早く取り入れ、それに即した体系を導入した。その重点テーマとして「消費者」「コミュニティ」とともに「環境」を位置づけている。
「世界のティーカンパニー」を目指し、茶畑から茶殻まで、伊藤園にかかわるすべての人々とともに持続可能な未来を構築していく信念のもと、さまざまな環境課題に対応する。日本が大切にする「里地里山」の保全活動を応援するなど、実践的な「人づくり」を目指す。 人と人とのつながりや価値を共有することで生まれる新たな連動性を生み出している。

ヨシ狩り体験 琵琶湖ヨシ刈り体験。伊藤園社員と一般公募で参加した人たちが、琵琶湖の環境保全のために実施したボランティア活動。総勢180名が参加した。

 持続的な活動を推進するため、「環境にやさしい」「人にやさしい」「社会にやさしい」という3つの目標を掲げる。現代のみならず、次世代も含め、関係する全員で情報を共有し、学び、気づくことの重要性を示すために、茶産地の育成や環境教育を推進する。
特徴的な取り組みとして「琵琶湖のヨシ刈り」がある。琵琶湖は近畿圏の良質な茶葉の育成に欠かせない水資源。湖周辺のヨシは水質をきれいに保つ機能を持つが、冬の刈り取りなど定期的な管理が必要となる。身近な取り組みを通じて環境保全に貢献できる機会とあって、5回目となる2012年は総勢180名が参加した。
伊藤園の環境活動は、本業を中心に行われる。いかに優れた活動であっても持続可能なもの、企業として価値のあるものでなければ意味がないという考えがあるからだ。
全社員が事業活動を通じて地域の自然や食文化などの保全を進め、自治体、消費者、生産者、有識者など幅広い分野の意見を取り入れながら、活動をつくりあげていく。

目標は「世界のティーカンパニー」

 2000年からは、「茶殻リサイクル」に力を入れている。茶殻を紙製品・ボード・樹脂・建材などに配合して身の回りの製品としてリサイクルする独自のシステムを構築した。 異業種企業と連携して次々と新商品を開発することで、「省資源」「CO2削減」「リサイクル」という3つの環境配慮につなげている。

販売機写真

この活動は、茶殻を身近な有用資源として定着させたことや、本業と連動した持続可能な取り組みであることが評価され、2013年度の「リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」で農林水産大臣賞を受賞した。 「伊藤園は世界のティーカンパニーを目指して、持続可能な社会・環境・地域のためにCSRを実践できる"人づくり"を推進していきます」(笹谷秀光 取締役 CSR推進部長)

※伊藤園のCSR活動についての詳細は、同社ウェブサイトに掲載されている。
http://www.itoen.co.jp/csr/

こぼれ話

伊藤園が推進する茶殻リサイクル製品のなかには、茶配合樹脂を木板状に成型した「茶配合パネル」があります。これは、緑茶による抗菌作用があるだけでなく、耐水性に優れているほか、天然木のような質感をもっています。茶配合パネルを装着した「環境配慮型自動販売気」は、抗菌機能を活かして病院や介護施設などで好評とのこと。また、その質感や外観から、景観に調和する自動販売機としても評価されており、京都市伏見区にある世界遺産「総本山醍醐寺」にも導入されています。 伊藤園URL( http://www.itoen.co.jp/csr/recycle/product/vender.html

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