絶滅危惧種って何?
こんにちは、河村隆一です。
地球に生命が誕生してからおよそ40億年といわれています。以来、さまざまな種類の生物が生まれては滅び、現在は数千万種と推測されるほどたくさんの生き物がこの星に暮らしています。
長い時間の中で数々の生物が絶滅していったのは確かです。でも今日では、その自然の淘汰とは比べものにならない速度で、生き物が絶滅の危機に直面しています。1975年以前は年間1種類以下だった絶滅数が、現在では年間4万種にもなるといわれるのです。この途絶えてしまうおそれのある生物種のことを「絶滅危惧種」といいます。
原因は主に人間の活動です。土地開発や森林伐採、環境汚染などで生息域を奪ってしまったり、乱獲で根絶やしにしたり、外来種を持ち込んで生態系を壊すなどの行為が、年間4万種の生物を絶滅に追い込んでいるのです。
環境省では、国内ですでに絶滅した種や絶滅危惧種を的確に把握し、社会に広く知ってもらうため、「レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)」を作成し、公表しています。リストに掲載された種を詳しく解説した「レッドデータブック」という書籍も刊行しています。いずれも環境省のホームページなどから入手可能なので、それらの情報に一度目を通し、私たちにできることはないのか、じっくり考えてみたいですね。
▼環境省レッドリスト2015の公表について
http://www.env.go.jp/press/101457.html