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岐阜県御嵩町

人口18,354人※2013年12月1日現在
面積56.61km²
町HPhttp://www.town.mitake.
gifu.jp/
備考環境モデル都市(2013年認定)

御嵩町ニューストピックス

2014/3/3
本編を公開いたしました。
2014/1
取材を行いました。

広見線の存続を願って


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御嵩駅にて出発を待つ
名鉄広見線
愛知県犬山市から隣接する可児市を経て、御嵩町までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)広見線。この広見線の新可児駅から御嵩駅間の存続が危ぶまれている。2007年に名鉄がこの区間の廃止を示唆して以来、沿線自治体が赤字を補てんし、何とか廃線を免れてきた。2013年度からの3年間も、御嵩町、可児市が赤字補てんを継続していくことで合意したが、厳しい情勢は変わっていない。そんな中御嵩町では、低炭素化に貢献する、環境に優しい公共交通であり、町内を走る唯一の鉄道である広見線を存続させるべく、「名鉄広見線活性化協議会」を設立し、利用促進に奔走している。
存続を訴えたポスターの掲示や、該当区間の定期運賃を半額にする実験、駅でのレンタサイクルの貸出しを行うなどして、マイカーから鉄道への転換を推進。また、地域住民が主体となって御嵩駅舎の外壁を塗りなおすなど、町民参加の景観整備も行い、「クルマに頼らないまち」の実践を図っている。
そして公共交通のあり方を考える活動の輪は子どもたちへも広がっている。御嵩町内の小学校では、「交通環境学習」を総合学習の授業に取り入れ、歩くことの価値を実感させたり、先人の鉄道敷設の願いや努力を知り、公共交通の必要性を気付かせている。学習のまとめは、授業参観日や御嵩町環境フェスタでの展示や発表を通し地域に発信され、「子ども」から「大人」への波及にも一役買っている。

低炭素の町の実現に向けて


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駅前の「さんさん広場」
屋根には太陽光パネルを設置
低炭素の町の実現に向けた取り組みは、町全体に広がっている。御嵩駅前に位置し、御嵩町のシンボルである「さんさん広場」には50枚のソーラーパネルが設置され、広場に必要な電力の全てを供給しているほか、照明のLED化も完了している。広場では、様々なイベント開催などで賑わいを創出しており、次世代を担う子どもたちへの環境教育の拠点としての活用も期待されている。また、今後は町役場庁舎への再生可能エネルギーの導入や公用車のEV、HV、PHVへの転換も視野に入れている。

環境モデル都市として新たなスタートを切った御嵩町。低炭素化実現のための「アクションプラン」策定後には、住民の取り組みへの参加も本格化していく。その際には、若い世代にとっても高齢者にとっても住みやすいまちづくりを意識しながら、2万人のパワーを存分に活かし、御嵩町一丸となった取り組みを進めていく。

取材協力:御嵩町、可茂森林組合
記事公開日:2014年3月3日

編集後記 街角にて

2014年第1弾の取材となった岐阜県御嵩町。高知県梼原町に続く「町」探訪となりました。江戸時代には中山道の宿場町として栄えたこの地では、現在でもその雰囲気を味わえる町並みが健在です。1時間もあれば、電車で名古屋へ出れるとあって、近年ではベッドタウンとしても脚光を浴びています。

(左)中山道御嶽宿(右)町指定文化財「商家竹屋」

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