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三重県四日市市

人口312,636人※2014年5月1日現在
面積205.58km²
市HPhttp://www5.city.yokkaichi
.mie.jp/

四日市市ニューストピックス

2014/6/20
本編を公開いたしました。
2014/4
取材を行いました。

環境学習の拠点


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市民による清掃活動により
きれいになった吉崎海岸
1996年8月には、環境学習の拠点施設「四日市市環境学習センター」が開館した。この施設では、市民が人と環境の関わりについて理解と認識を深め、環境を守り育てるための活動が出来るよう、様々な取り組みが行われている。
人材育成事業では、20年続く「地域環境リーダー養成講座」や「ESD講座」、小中学校の教職員を対象とした「ESD研修」や「四日市公害研修」などを行い、知識の伝承を図る。
普及啓発事業では、40年以上の実績を誇る「自然観察会」をはじめ、野外活動などを実施している。市内にホタルやウミガメの産卵が見られる海岸など貴重な自然が多くあり、環境学習をより豊かなものにしている。


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センター内にある公害資料室
その他、身近なものから環境について楽しく学習できる「エコまつり」の開催や小学校への出前講座、グリーンカーテンによる地球温暖化対策の啓発など、取り組みは多岐にわたる。
また、施設内には公害資料室を設置。当時小学校で実際に使われていた空気清浄機や、大気汚染測定装置などの展示を交えながら、四日市公害の歴史をより詳しく紹介している。
そして、2015年3月には、環境学習を含む、公害や環境問題に対する四日市市の取組みを広く情報発信する拠点として、新たに「(仮称)四日市公害と環境未来館」の開館を予定している。「四日市市立博物館」1階に学習エリア、2階に展示エリア、そして隣接施設「じばさん三重」の2階に活動エリアが設けられる。
年間55,000人を目標に、新たなるスタートを切る。

四日市公害の歴史と教訓を風化させることなく、後世へとつないでいくため、様々な取り組みを進めている四日市市。産業型の大気汚染が大きく改善された一方、自動車の排ガスなど都市・生活型の大気汚染などの課題はまだ残る。
「四日市」=「公害のまち」から、「四日市」=「環境先進都市」を目指して、今後も広く市内外に取り組みを発信していく。

取材協力:四日市市、公益財団法人国際環境技術移転センター
一部写真提供:四日市市、公益財団法人国際環境技術移転センター
記事公開日:2014年6月20日

編集後記 街角にて

四日市公害を克服し、環境先進都市への道を歩み続けている四日市市。四日市市の象徴とも言えるコンビナートは、現在では、光に照らされたコンビナートを海から見る「夜景クルーズ」が行われるなど、貴重な観光資源になっています。取材時には、コンビナート周辺など公害の被害が大きかった場所へも訪れましたが、公害当時の煙に覆われた写真を想像できないくらい、今の四日市市は青空が広がるクリーンなまちでした。

 

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