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沖縄県宮古島市

人口55,003人※2013年10月31日現在
面積204.59km²
市HPhttp://www.city.miyakojima.lg.jp/
備考環境モデル都市(2009年選定)

宮古島市ニューストピックス

2013/12/16
本編を公開いたしました。
2013/10
取材を行いました。

日本最南端の環境モデル都市


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エコアイランド
宮古島宣言の内容
沖縄県宮古列島に位置する人口約55,000人の宮古島市。2005年、平良市、伊良部町、上野村、城辺町、下地町が合併して誕生した。 四方を海に囲まれた隆起珊瑚礁で形成された島で、河川はなく、台風や干ばつを受けやすい厳しい自然環境にある。
時代の流れと共に市民の暮らしが豊かになる一方、宮古島の貴重な水源である地下水の汚染や海洋汚染など、自然環境への悪影響も現れ始めたことから、いつまでも安心して住み続けることが出来る豊かな島を目指して、2008年3月、「エコアイランド宮古島宣言」を行った。この宣言では、循環型社会の構築、環境保全の推進、産業振興を柱とし、6つの決意を表明した。2009年1月には、国から「環境モデル都市」の認定を受け、“日本最南端”そして、島型唯一の環境先進都市としての役割も担っていくこととなった。

2009年8月、資源エネルギー庁により、島全域が「次世代エネルギーパーク」に指定された。次世代エネルギーパークとは、地球環境と調和した次世代エネルギーなどを、国民が実際に見て触れながら、理解の増進に寄与することが期待される施設や地域を指す。
島全体をエネルギーパーク化したことで、市庁舎を中心として、周遊しながら新エネルギーを体感、学習することが出来るようになったため、エコツアーの開催などによる“環境の商品化”にも力を入れはじめた。

南国に相応しいエコハウス


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(左)足元に設けられた地窓
(右)市街地型エコハウス外観
次世代エネルギーパークを形成する施設の一つである「宮古島市エコハウス」は島内に2ヵ所あり、それぞれ「市街地型」、「郊外型」と呼ばれている。
エコハウスとは、地域の気候風土や敷地条件、暮らし方に対応した自然エネルギーの活用や、地域の材料を積極的に導入するなど、環境負荷のかからない住まいづくりを目指した住宅のこと。「21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業」として環境省が全国の20自治体を選定した。地球温暖化が世界的な問題となっている昨今、エコハウスの普及に努めることにより、増加傾向にある家庭からのCO2排出量を減少させ、低炭素社会の実現を目指していく。
建設にあたっては「環境基本性能の確保」「自然・再生エネルギー活用」「エコライフスタイルと住まい方」「地域らしさ」の4つのテーマを基本的な考えとし、それぞれの地域の特色を活かす。
宮古島市エコハウスでは、台風の常襲地域であることと、平均気温が30℃近くなる蒸暑地域である状況を踏まえ「台風」と「蒸し暑さ」、「強烈な日差し」に対応するため、日射遮へい、通風、断熱を取り入れ快適な住環境を目指し、建設が進められた。


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(左)郊外型エコハウス外観
(右)台風から守る花ブロック
沖縄の家屋ではなじみのある「花ブロック」。このブロックを建物の周りに設置することで台風による暴風から身を守る緩衝壁となる。そして、熱線反射ガラスよりも高い日よけ効果により、地域特性に適った機能を果たしている。家の随所に設置された「地窓」は、床レベルを流れる風の出入り口。季節によって向きの変わる風の流れを上手に生かし、湿度の調節や、家の呼吸を促している。
市街地型エコハウスでは、月に1回エコ講座を開催。7月の「宮古島夏まつり」開催時には、夜間開放も行い、市民とエコハウスとの触れ合いの機会となっている。

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