人口 | 517,024人※2013年1月1日現在 |
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面積 | 429.05km² |
市HP | http://www.city.matsuyama .ehime.jp/ |
備考 | 環境モデル都市(2013年選定) |
松山市ニューストピックス
- 2013/3/25
- 本編を公開いたしました。
- 2013/3/15
- 松山市「環境モデル都市」に選定
(外部サイトへ移動します) - 2013/2
- 取材を行いました。
太陽に一番近い街
愛媛県の県庁所在地であり、四国最大の人口を擁する松山市。正岡子規や夏目漱石ゆかりの地であり、小説「坊っちゃん」や「坂の上の雲」などの舞台にもなった文学の街として広く知られている。
街の中心にある松山城を取り囲むように市街地が広がり、路面電車が行き交う街並みは、独特の風情を感じることが出来る、魅力あふれる街である。
そんな松山市では、「協働が築く 自然と都市が調和するまち 松山」というスローガンを掲げ、地域特性を活かした幅広い環境政策を行っている。
太陽の恵みを活かして
4月稼働の新西クリーンセンターの
壁面にも太陽光パネルを完備
松山市の環境政策における主力事業が、2008年1月から始まった「松山サンシャインプロジェクト」である。これは市民・企業・大学・行政が協働し太陽エネルギーの活用を核に「脱温暖化」と「産業創出」を目指すというもの。195団体が連携して行うビッグプロジェクトである。気温が高すぎない温暖な瀬戸内気候、年間を通して少ない降水量、そして全国平均を大きく上回る日照時間の長さ、これらを持ち合わせた松山は、太陽エネルギーを充分に発揮できる環境が整っていた。
松山市では市内にある公共施設への太陽光発電システムの導入を積極的に行い、2012年3月時点で54カ所での設置が完了した。このうち、小中学校35校にも設置を行っており、これは市内全校の42%にあたり、全国平均の普及率16%を大きく上回る結果となった。校舎への太陽光発電設置を契機に、子どもたちへの環境教育の一環として「サンプロ出前教室」を開催。ガス会社や電気工事会社、愛媛大学工学部など、地域の企業や大学から講師を派遣し、太陽エネルギーや発電の仕組みなどについて授業を行っている。講師は、中四国エネルギー教育推進会議の「ソーラー博士養成講座」を受講した上で、学校では対応しきれない部分を教職員に代わって、子どもたちにわかりやすく教えている。このイベントを通して、企業は社会貢献をすることが出来、学校にとっては身近な施設を利用し、環境教育を行うことが出来るため、双方にとって価値のあるものとなっている。
一方、市内にある住宅やオフィスなどへの設置件数も、順調な伸びを見せている。市では、中核市トップの補助金制度を実施、松山市では2000年から現在に至るまで継続して支援を行っており、2012年の補助金申請件数は1600件を超える見込みだ。10kW以上の大型システム導入では、2007年度の補助金申請件数はわずか2件だったが、2008年の「サンシャインプロジェクト」スタート後は、右肩上がりで増加、2011年度には37件となりプロジェクトの効果が見られた。2011年度の補助件数実績で見る太陽光発電システムの導入件数は1435件と中核市で1位に。2012年には合計で約7700世帯で導入、世帯普及率は約3.4%となった。またそれに伴い、ここ数年で太陽光関連の会社の数も約5倍に増加。このプロジェクトの目的の一つでもある「産業創出」にも良い影響を与えている。