人口 | 983,236人※2013年5月31日現在 |
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面積 | 488.78km² |
市HP | http://www.city.kitakyushu.lg.jp/ |
備考 | 環境モデル都市(2008年選定) 環境未来都市(2011年選定) |
北九州市ニューストピックス
- 2013/7/22
- 本編を公開いたしました。
- 2013/5
- 取材を行いました。
46億年を歩く
環境ミュージアム内部
スマートコミュニティ創造事業を推進する東田地区には、2002年4月にオープンした、市民のための環境学習・交流総合拠点施設「北九州市環境ミュージアム」がある。市内の小学生の多くが訪れるこのミュージアムでは、地球温暖化や廃棄物問題など様々な環境問題について、総合的に学習することができ、市外からも多くの人が訪れる。展示は、北九州市の豊かな自然や、これまでの道のりを紹介する、プロローグから始まる。続いて第1ゾーンでは、官営八幡製鉄所の創業を始まりとした、日本の近代産業発祥地である北九州市の1世紀を振り返る。第2ゾーンでは、公害克服の歴史、第3ゾーンでは、地球環境問題を身近な暮らしや世界規模の経済活動などの視点で学ぶことが出来る。続いて第4ゾーンでは環境技術とエコライフ、第5ゾーンでは、環境未来都市やアジアに広がるネットワーク、市民、団体、企業、学校の取り組みなどを紹介している。
地球の道 スタート地点
そして現在、環境ミュージアムでは、新たな試みにもチャレンジしている。富良野自然塾の塾長で、脚本家の倉本聰氏が考案した「地球の道」と呼ばれるプログラムだ。地球の道は、環境ミュージアムから、東田第一高炉史跡広場へと続くフィールドを舞台に、地球の誕生から現在に至るまでの道のりを自分の足で歩いて体感するというもの。環境ミュージアムのスタッフのガイドのもと、46億年=460mに置き換え、地球の歴史を紐解いていく。地球の内側には何があるのか?地球と月と太陽はどれほど離れているのか?などの疑問を面白く、わかりやすく伝えていく。一歩歩くごとに1000万年の時を刻む道のりでは、地球がいかにもろく繊細で、素晴らしい惑星かを知ることが出来る。地球の道の終点=現在にたどりつくと、人間の登場による地球環境の劇的な変化は、これまでの歴史からすると、ほんのわずかな時の中での出来事だという事を実感させられる。そして、倉本聰氏からのメッセージ「地球は子孫から借りているもの」という言葉で締めくくられている。
環境ミュージアム見学、約90分の地球の道プログラムを終えた後では、自分たちの住む地球の見え方が少し変わっているかもしれない。そして、今の自分にできる事が何なのかが見えてくるだろう。