サステナビリティって何?
こんにちは、河村隆一です。
1987年、国連の「環境と開発に関する世界委員会」が、「私たちの共通の未来」という報告書を公表しました。ここで提唱したのが、「持続可能な開発(Sustainable Development=サステナブル・デベロップメント)」の考え方でした。今回取り上げた「サステナビリティ(Sustainability)」が広く認識されるようになったのは、この報告書がきっかけです。
直訳すれば「持続可能性」。「続けていくことができる」といった意味です。私たちの社会と地球環境を、ずっと保ち続けること。それがサステナビリティです。
とめどなく温室効果ガスを排出すれば、温暖化が進み、地球環境は激変するといわれています。資源を際限なく使い続ければ、やがて枯渇します。そのような事態にならないよう行動し、美しい環境を次世代に残していこうというのが、サステナビリティの考え方です。
でも、我慢するのではありません。サステナビリティの基本は、「今の私たちのニーズを満たしながら、その環境を次世代につなげること」です。省エネ活動で無駄をなくす、リサイクルの徹底で資源を有効活用する、再生可能エネルギーで温室効果ガスの排出を減らすといった環境保全の意識や技術を高めることが、持続可能な世界をつくっていくのです。